こんばんは。
ご覧頂きありがとうございます😊
本日も想像力と発掘良品の発掘⑭というテーマで
映画と恋とウディ・アレン(2011)
(原題:WOODY ALLEN: A DOCUMENTARY)
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
★発掘良品の発掘とは?
本作は、あのウディ・アレン監督の経歴と時代毎の代表作をウディ・アレン監督自身が解説してゆくという、とっても豪勢なドキュメンタリー作品!!
ですが、今まで370作品ほど紹介させて頂いた発掘良品の中で、ウディ・アレン監督の作品は第11弾にセレクトされた「ブロードウェイと銃弾」のみ!
↑「プロデューサーズ」のようなブロードウェイを舞台にした
ブラックコメディ映画の「ブロードウェイと銃弾」!
という事は、ウディ・アレン監督作品と発掘良品のセレクションは、あんまり相性が良くないって事??
いいえ。
ウディ・アレン監督作品の多くは人気なので、わざわざ発掘する必要がないからなのです😆
↑でも最近の作品しかご存知ない方にとっては
こんな作品は「発掘良品」かも!?
こちらは「スリーパー」。1973年の作品です😄
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。
え?
ウディ・アレンってコメディアンだったの?と驚かれる方もいっらゃるかもしれませんが、彼は高校時代からコメディの台本を書いていた"閃きの天才"だったのです!!
↑ネタが無尽蔵に湧き出す天才児!!
という事は、ウディ・アレンの人生は幼い時から順風満帆!?
いいえ。
彼はどちらかというと紆余曲折を経て、次第に今のウディ・アレンとなっていった、経験によって洗練されていったタイプ!!
ギャグの才能を評価され、ラジオの仕事や、コメディアンのネタ作りで人気者となったアレンでしたが、周囲の人から勧められたスタンダップ・コメディアンは大の苦手!!
けれど、そんな自分の苦手分野でも本気で取り組む事で、TVへの出演を果たし、映画業界への足掛かりを掴み、映画の脚本を担当し、その後に自分の映画作りへとキャリアを広げていくのです!
↑大ヒットしたスタンダップ・コメディでしたが
アレン自身は大の苦手
↑けれど舞台に出演した事で話題になり
TVで人気コメディアンになるチャンスを掴みます!
↑TVで"ドタバタも行ける!"と証明したアレンは
「何かいいことないか子猫チャン」という
ドタバタコメディの脚本に抜擢!!
↑自身も出演しましたが、自分の作品で゜ないため
彼の望むシーンはカットされてしまい
自分で映画監督をする事を決意します!!
さて、失敗や苦手意識すらネタにして、次第に映画監督としての才能を開花させて行ったウディ・アレンの監督人生とは、一体どんなものだったのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。
↑近年の大ヒット作「ミッドナイト・イン・パリ」とは
明らかに作風が異なる初期のウディ・アレン!
どうして作品のテイストが変化したの?
皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作は前後編のボリュームがある180分の長編ドキュメンタリー作品!!
前半は、生い立ちからコメディ映画監督時代、そして「アニー・ホール」のダイアン・キートンとの関係を経て、繊細な心の動きを描ける監督となってゆくまでの人生。
後半は、ミア・ファローをパートナーとして、彼女の知られざる才能を開花させながらも離婚に至る経緯と、その後の作品群について詳細に語ってくれています。
↑ダイアン・レイン自身が語る「アニー・ホール」の
ウディ・アレン像は聞く事ができますが…
↑「夫たち、妻たち」に夫婦役で出演していた当時
大スキャンダルが発生して離婚に至った
ミア・ファローは本作に出演しておりません…
そんなウディ・アレン監督は、ほとんど毎年1作の映画を発表し続けている稀有な映画監督!
失敗があっても、過ちを犯しても、パートナーなら離縁されても、それでも俳優たちに敬愛され続けているウディ・アレン監督の秘密とは、一体何なのでしょうか?
本ドキュメンタリーでは多くの事柄が描かれていますが、私としては、早熟なウディ・アレン監督が「幼い頃から死について考え続けて生きて来たから」ではないかと考えています!
そう。
人生の意義とは、自分がやがて死にゆく存在である事を認識しないと考えに至らないもの!
「アニー・ホール」において、少年時代のウディ・アレンが勉強しない理由を聞かれて「宇宙は膨張し続けてやがて破裂するから」と答えているように、やがては終わる人生の中で、何をやるべきかを考えた少年アレンはきっと、誰かに観てもらえる作品を作り続ける人生を歩もうと決意したのだと思います😊
↑幼い頃から死を意識していたというアレン監督。
だからきっとこれかもウディ・アレン監督は、ご自身が亡くなられるか人類が滅亡するまで作品を作り続けるのではないでしょうか!
そしてそんな人生を歩める人間の人生は、とても幸福で有意義なものではないかと思います😘
↑例え宇宙人が来襲しても映画を撮り続ける。
それがウディ・アレン監督の選んだ人生なのだと思います…
という訳で次回は
余人が撮れない作品!
というテーマで
ロバート・アルトマン
ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
★おまけ★
併せて観たい発掘良品!
「ブロードウェイと銃弾」
ウディ・アレン監督は本作で、ブロードウェイの舞台裏を描きヒット作を生み出すのは、必ずしもプロの舞台関係者とは限らないという皮肉な事実を面白おかしく描き出しています!
天賦の才能才は、どこに埋もれているか分からないのなのです😆