こんばんは。
ご覧頂きありがとうございます😊
本日もグラインドハウス今昔物語というテーマで
インブレッド(2011)
(原題:INBRED)
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
★グラインドハウス今昔物語とは?
前々回の「ホステル2」の解説において、キネマ旬報社さんのサイトに書かれていた「東欧の小村にやってきたバックパッカーが、村ぐるみで営む拷問ビジネスの餌食になる」という記述が間違っていると指摘させて頂きました。
私が間違っていると考えた根拠は「ホステル」の舞台となっているのがスロバキアのブラティスラヴァという町だから!
ブラティスラヴァは約42万人の住む大都市ですので、地域ぐるみで犯罪を営むというのはちょっと無理のある考え方だと思ったからです😅
↑人口42万人と言えば品川区とほぼ同等!!
"品川区ぐるみの犯罪"というのは考えにくいと思います😆
けれど、本日の作品の舞台となるのはイギリスのヨークシャー地方の過疎化した村。
ロンドンの北方い位置するヨークシャー地方は、ロンドンとスコットランドの中間に位置するような牧草地帯ですので、50人から100人規模の小さな村も点在するようなエリア!
↑羊のショーンの舞台のようなヨークシャー地方!
本作は、そんなヨークシャー地方の小村にやってきた少年少女たちが、村ぐるみで拷問ショーを楽しんでいる人たちの餌食にさけれてしまうスラッシャー映画なのです😖 🎃 😈 💀
↑ポスターからも伝わって来る狂気!!
ご覧になる際には残酷さに十分ご留意下さい。
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。
皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作の原題は邦題と同じく「INBRED」。
インブレッドとは「近親交配」という意味で、生物学上あまり好ましい結果をもたらさないとされている事だと言われています…
そして、人里離れた隔絶された場所に住むスラッシャーたちが登場する映画においては、ハッキリとは説明されてはいなくても「インブレッドの悲劇によって誕生した地獄のようなエリア」に迷い込んだ被害者たちが、壮絶な目に逢う事となるのです!
本作は、どの映画でもハッキリと説明しない「インブレッド」という言葉をタイトルにしている以上、少年少女が宿泊する事となった村が、どんな生活習慣を送っているかは明らか!!!
前述したようにブラティスラヴァのような40万人もいる大都市では絶対に起こらないインブレッド悲劇が、人口が50人くらいのモートレイクの村では頻発しており、結果的に村全体が血族だったとしたら…
そう。
本作は本来描く事がタブーであるインブレッドの問題を真正面から描いた、ある意味、問題提起型の映画となっているのです。
↑普通のスラッシャー映画では、
数名のインブレッドを怪物扱いしていますが
本作は村人全員がインブレッド!!
だからこそ本作はインブレッドの問題点を
特例ではなく普遍的な問題として描いています!
もし皆さんが、この町に行ってしまったら?
そしてもし、この町で産まれたとしたら?
私たちはどうなっていたのでしょうか…
という訳で次回は
「そのグリーン」
というテーマで
グリーン・インフェルノ
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
★おまけ★
併せて観たいグラインドハウス系映画
「呪われたジェシカ」
本作とは逆に、心を病んでいたジェシカが、地方の小さな村に住んで神経衰弱となっていく恐怖譚!
「村人たちが襲ってくる」という事象自体が女性の妄想だとするなら…
オチを巡って様々な見解が可能なサイコ・ホラーなのです。