こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日もグラインドハウス今昔物語というテーマで

 

クラシック・ホラー・ストーリー(2021)

(原題:UNA CLASSICA STORIA DELL'ORRORE

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

★グラインドハウス今昔物語とは?

今月は、2020年10月に開催させて頂いた"想像力とおうちでグラインドハウス"の続編。

かつてホラーやサスペンスなどのB級作品を好んで公開していたグラインドハウスと呼ばれていいた映画館で人気を博していたような作品の過去と現在というテーマで、グラインド・ハウス系映画の新旧比較をお送りさせて頂いております🎃👻💀😆

 

 

 

どこかで見たようなポスター?

 

本日の作品はタイトルからもお分かり頂けるように、観客が昔どこかで見たようなシーンが散りばめられているホラー作品!

 

ポスターも様々なタイプが用意されており「グッドナイト・マミー」のような不気味な仮面が描かれたものや「悪魔の棲む家」のような禍々しい家が描かれたものなどもあります😨

 

↑木でできた目を覆うマスクは…

 

↑「グッドナイト・マミー」にちょっと似ています!

 

↑こちらのポスターは…

 

↑1979年の「悪魔の棲む家」みたいです。

 

 

そんな本作は、イタリアで作られた"よくあるホラー映画"のようなフリをした、面白い視点のnetlix作品なのです!!

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

Netflixさんの公式サイトによれば本作の解説は以下の通り。

 

イタリア南部を共に旅していた見ず知らずの男女が、迷い込んだ不気味な森で過酷なサバイバルを繰り広げる。身の毛もよだつサスペンスホラー。

 

 

本作の主な登場人物は、キャンピングカーに同乗していた人の男女。
 
キャンピングカーの持ち主のファブリツィオは、将来映画業界に進みたいと望んでいる青年で、希望者をイタリア南部まで乗せてあげる代わりに、ドキュメンタリー映画の題材として同乗者たちをビデオに録る約束をしていました!
 

↑ファブリッツィオの車に乗せてもらう代わりに

 ビデオ収録に協力する同乗者たちは一路南部へ!

 

 

ファブリッツィオのキャンピングカーに同乗する事になったのは、母親の待つ実家に帰る事にしたエリサと、結婚式に参加する予定のソフィアとマークのカップル、そして寡黙な中年のリカルドの4人!

 

彼等は和気藹々の車中の旅を楽しみますが、親切心を出してファブリッツィオの代わりに運転を買って出たマークが道路に倒れていたヤギの死骸を避けようとして道を外れ、木に激突してしまいますあせるあせる

 

↑ビール片手に運転していたマークは

 ハンドル操作を誤って木に激突!!

 

 

木にぶつかった衝撃で、しばらく意識不明となっていた5人でしたが、彼等が気が付いた時、車は森の奥深くの空き地に止まっていたのです!!!

 

ぶつかったはずの木が存在しない代わりに、近くには不気味な一軒家!!

 

 

 

事故で足を怪我して動けないマークを車に遺し、助けを呼ぶために周囲を散策する事にした4人ですが、家には鍵がかかっていて入れず、森を散策していると「名誉の3騎士」と書かれた妖しい人形と、生贄として捧げられているような5つのブタの首を発見したのです!

 

↑3騎士と5つの生贄!

 

 

「名誉の3騎士」とは古代イタリアの言い伝えにある、目、耳、口がない3人の騎士の事!!

 

生贄のブタの首の数が、自分たちと同じである事に不安を感じた5人は、キャンピングカーへと戻って夜を明かそうと考えますが、エリサがふと気づくと、さっき鍵がかかっていたはずの家の扉が開いていたのです!!!!

 

↑あれ?どうして鍵が空いてるの…

 

 

…バスに残っても、家に入っても危ない気がしますね汗汗

 

 

 

さて、果たしてエリサたち5人は、見知らぬ森の奥地から無事脱出する事ができるのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

↑家の中にはヒエロニムス・ボスのようなタッチの

 名誉の三騎士の絵が祭られた祭壇が!

 …ホラー映画的には絶対ヤバイ展開です😨 🎃 💀

 

 

 

グラインドハウス今昔夜話 "様々なホラー映画に想いを馳せて!"

 

皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作は可能な限り解説を読まない方が良いタイプの作品!!

 

 

何故ならタイトルが「クラシック・ホラー・ストーリー」である以上、観客は様々なシーンを観る度に「このシーンは〇〇という過去の映画に似ているぞ!とすると次の展開は…」と脳内で予測を立て始めるからなのです!!

 

 

例として、ここまでの解説を読んが方の中には、

 

森の中に謎の人形があるのは「ブレアウィッチ・プロジェクト」と同じじゃないか、という事はこの次の展開は…

 

↑森の中の謎人形のホラー映画と言えば

 「ブレアウィッチ・プロジェクト」!

 

 

家の鍵が勝手に開いて人を招き寄せると言えば1976年の「家」?それとも形状からしてやっぱり「悪魔の棲む家」??

 

↑夏のバカンスで借りた屋敷は

 定期的に人間の命を求める生きた家だったという

 1976年の「家」

 

↑住人を呪い殺す、実在した家が舞台の

 「悪魔の棲む家」!

 

 

そう。

 

本作はタイトルが「クラシック・ホラー・ストーリー」にも関わらず、何のクラシック・ホラー映画なのかが分からないために、観客が先の展開を読めずにハラハラし続ける"謎解きホラー映画"となっているのです!!

 

↑家の中には鹿の首の剥製!

 そして鹿の剥製と言えば…

 

↑ひょっとすると「死霊のはらわた」の鹿みたいに

 暴れ出すかもしれないってコト!?

 

 

ですので恐らく、ホラー映画の知識が多ければ多いほど、本作の"ヒントとなりそうなシーン"を見つけてしまう可能性が高く、終盤でタイトルの意味が分かるまで、観客は本作の元ネタを想像しながら、謎解きゲームを楽しむ事ができるのではないかと思います😊

 

 

ホラー映画は、映画の誕生と共に生まれて来たと言って良い、長い歴史を持つジャンル!!

 

本作の元ネタを探して、古い映画を観たくなるというのも、秋の夜長には楽しいのではないでしょうか?

 

 

皆様は本作を観て、どんなホラー映画を思い出しましたか 🎃 😈  💀

 

↑私はこのポスターで、あるスウェーデンの映画を

 思い出しました!!

 皆様も是非、「これってあの映画だよね!」というシーンを

 いっぱい見つけて頂ければと思います😆

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

イングランド・スラッシャー

というテーマで

 

インブレッド

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

 

★おまけ★

併せて観たいグラインドハウス系映画
「悪魔の棲む家(1979年版)」

 

実在する殺人が起こった家を買った家族は、購入してわずか28日後に家を手放して逃げるように引っ越します!

引っ越してきた家族には、一体何が起こったのでしょう?

幽霊は、由縁のある場所にとどまり続けているのかもしれません…