こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力とマッシュアップ!というテーマで

 

天使にラブ・ソングを2(1993)

(原題:SISTER ACT 2: BACK IN THE HABIT)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

★想像力とマッシュアップ!とは?

今月は「100 Movies Dance Scenes Mashup」というミュージック・クリップでセレクトされている映画をご紹介してゆくという“2021年の夏休みの自由研究”みたいなシリーズをお送りしております😊😊😊

 

↑素材となる「100 Movies Dance Scenes Mashup」はコチラ!

 

 

 

 

使われているシーンは?

 

「100 Movies Dance Scenes Mashup」で本日の作品が使用されているシーンはコチラ↓↓↓

 

↑本シーンは 0:56あたり!!

 

 

あれれ?

 

なんだか前作の「天使にラブ・ソングを…」とは全然違う雰囲気の作品ですね汗汗

 

↑前作は、こんな感じの作品でしたね😅

 

 

 

 

ちなみに本作では、前回行き詰っていた修道院の聖歌隊を立ち直らせる偉業を成し遂げたデロリスは、ラスベガスのショーでメインを務めている人気シンガー!!

 

↑いまや看板シンガーとなっているデロリス!

 

 

 

ですので本作は、成功したデロリスの物語ではありません!

 

本作は、自分の古巣に戻っていたデロリスが、本当の居場所へと戻ってゆく"聖者の帰還"を描いた作品なのです😘😘😘

 

↑ここがデロリスの本当の居場所????

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

歌って踊るエネルギッシュな修道女、デロリスの活躍を描くミュージカル・コメディ。

93年の「天使にラブソングを」の続編。監督は、俳優でもある「ディープ・カバー」のビル・デュークに交代。

製作は、前作に続きスコット・ルーディンと、ドーン・スティール。エグゼクティヴ・プロデューサーは「ワーキング・ガール」のローレンス・マークと、前作で共同製作を務めたマリオ・イスコヴィッチ。

脚本は「花嫁のパパ」のコンビ、ジェームズ・オアとジム・クラックシャンク。

撮影はオリヴァー・ウッド。音楽はスコアをマイルス・グッドマンが書き、前作のマーク・シャイマンか音楽監修を担当、アレサ・フランクリンの『ア・ディーパー・ラヴ』をはじめ数々の曲が全編を彩る。

主演は前作に続きウーピー・ゴールドバーグ。共演はマギー・スミス、キャシー・ナジミーら前作のキャストに加え、「荒野の七人」のジェームズ・コバーンほか。

 

 

ん?
 
歌って踊るエネルギッシュな修道女、デロリスの活躍を描くミュージカル・コメディ??
 
 
 
いいえ。
 
それは前作の「天使にラブソングを…」の内容であり、そんなデロリスの活躍を期待して本作を観ると、ちょっと作品内容に違和感を感じてしまうと思います😟
 
 
本作はラスベガスで成功しているデロリスの元に、サンフランシスコの修道院の仲間たちから、教区の高校で奇跡を起こして欲しいという依頼が舞い込みます。
 
彼等の教区にあるセント・フランシス高校は、裕福でない人々が集まっている底辺高校。
 
デロリス自身もセント・フランシス高校の出身者なので、ガラが良くない高校である事は承知していましたが、今では、デロリス在校時よりずっと荒廃しており、目的を見失った生徒たちに対して、修道女たちはどう対応して良いが分からず、かつて自分たちの修道院を蘇らせたデロリスの手腕を借りたいと考えていたのです!!
 
 
恩人の修道院長からの頼みでいので、断る事ができなかったデロリスは、2週間だけの約束で、音楽の教師としてセント・フランシス高校へと赴任する事になりますが、彼女が受け持った生徒たちは、自分たちの好きな事にしか興味を示さない無気力世代!
 
彼等はデロリスの世代のようなR&Bやロックには興味を示さず、ヒップホップでライムを詠むような現代っ子たちだったのです!
 
↑授業なんて聞く気ありませ~んあせる
 
 
 
さて、前作のように"やる気はあっても技量が足りなかったシスターたち"とは異なる"無気力なヒップホップ世代"に対して、デロリスは奇跡を起こす事が出来たのでしょうか??
 
それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。
 
↑デロリス、世代ギャップにどう挑む!?
 
 
 
エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ!

 

皆様のご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作におけるデロリスは、前作のように主導権を握って行動するのではなく、若い世代が何を考え、どう行動するのかをじっと見守るコーチのような役割を担います。

 

 

セント・フランシス高校の生徒は、不良ではありません。

 

彼等は、未来が見えない状態において、自分たちが何をすべきかが思いつかず、傍観者のように生きていたのです。

 

 

 

だからデロリスは彼等を指導するのではなく、自分が思っている想いを、彼等に伝わる様に説明していきます!

 

「授業中はサングラスゆ帽子を取れ!」ではなく「私は、みんながどんな目をしているのかを見たいから外しなさい」

 

↑私の想いは「みんなの顔をちゃんと見たい」

 

 

高齢者施設に慰問に行って歌っているシスターたちに向かって、冷たい視線を向ける学生たちを怒るのではなく「シスターたちの世代は、みんなの前で歌うのに勇気がいるのだから、敬意は示して欲しい」と自分の想いを伝えて行きます。

 

↑シスターたちの歌を冷笑するような学生に対して…

 

↑あなたたちの前で歌った勇気には敬意を表して!

 

 

 

デロリスが学生たちに行ったのは、どんなに小さな事に対しても世代の違う相手へ想いを伝えてゆくという誠実な行動!

 

一つ一つの行動は、些細な影響しか与えないかもしれませんが、常に自分たちに対して自分の想いを伝え続けてゆくデロリスの誠実な姿勢は、学生たちの"自分たちには無関係"という態度を氷解させて行くのです…

 

 

 

そう。

 

越えられない山はない、深すぎる谷はない、荒れ狂う川はない、あなたからは離れない…

 

これは名曲「エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ」の一節ですが、かつてそんな行動で修道院のシスターたちの心を変えたデロリスは、セント・フランシス高校の生徒たちも分け隔てなく、誠実に向き合っていったのです😉

 

↑あれ?高校生たちが拍手しただけじゃなく

 前の席を譲っている😊😊😉

 

 

 

そんな本作のエンドロールで流れる曲は、デロリス世代とセント・フランシス高校の生徒たちが歌う「エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ」のマッシュアップ!!

 

デロリスは"適材適所を見つけ出し、歌い手自身が歌う事を楽しめる人々を生み出す"という本当の居場所へと戻っていったのです…

 

↑高校生たちには高校生の想いがあり、

 

↑前の世代には前の世代の想いがある!!

 

 

本作の原題は「SISTER ACT 2: BACK IN THE HABIT」

 

BACK IN THE HABITとは"以前の習慣に戻る"という意味ですので、本作は、リノの人気歌手としてでなく、デロリスがかつて修道院で行っていた善行に戻ってゆくという"聖者の帰還"を描いた作品なのです😘😘😘

 

 

↑涙なしには観れないエンドロールの「エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ」

 

↑さらばデロリス、パトリック、ロバーツ

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

カンヌまで後何キロ?

というテーマで

 

Mr.ビーン カンヌで大迷惑?! 

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

 

★おまけ★

併せて観たい「エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ」の作品

「早熟のアイオワ」

 

「エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ」は多くの映画で使用されている名曲ですが「早熟のアイオワ」で、若き日のジェニファー・ローネンスとクロエ・グレース・モレッツが歌うバージョンも忘れ難い曲なのです!

 

 

↑こっちらも泣ける名曲なのです😂