こんばんは。
ご覧頂きありがとうございます😊
本日も想像力と発掘良品の発掘⑬というテーマで
パートナーズ(1982)
(原題:PARTNERS)
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
本作は、大変差別的な会話でスタートする映画!!
もし皆さんが、LGBT問題に強い関心をもっていらっしゃる場合、冒頭5分の会話の内容や、モセクシャルっぽい男性の様で警察官が自殺しそうな顔をしているポスターを観て“LGBTの差別を助長する映画だ!”とお怒りになるかもしれません
ですが本作は、LGBTの方を嘲笑するような内容ではなく、むしろLGBTに編んを持っている方に観てもらいたい内容の作品となっているのです😘😊😄
「キネマ旬報社」さんのデータベースによ解説は書かれていないので、あらすじの項目を参照させて頂くと…
…やっぱり問題になりそうな説明ですね
この解説だと、ゲイでない二人の警官がゲイのカップルに偽装をする映画に思えるかもしれませんが、捜査に任命された2人の警官のうちの一人は人事部に勤めているのゲイのカーウィン。
カーウィンはゲイである事を公言しておらず、服装や言葉遣いもゲイっぽくないよう心掛けて勤務していましたが、ゲイである事を知っている上司は、ゲイたちのコミュニティーに潜入するためには本物のゲイが必要だと言うだけの理由で、拒否するカーウィンを無理矢理任命!
↑内勤で現場の仕事なんてした事がないカーウィン。
そもそもゲイである事は署内では秘密なのですが…
もう一方のベンスン巡査部長はゲイではありませんが、金髪碧眼で筋肉質の外見がゲイに好まれそうだと言うだけの理由で、こちらも拒否するベンスンの意向を無視して、一方的に任命されてしまうのです!!
↑ゲイにもてそうだからという理由で任命されたベンソン。
あの…ボク、女の子が大好きなんですが…
…はい。
この展開は間違いなく炎上案件ですね
さて、潜入捜査のため無理矢理ゲイのパートナーに仕立て上げさせられたカーウィンとベンソンは、一体どうなってしまうのでしょう?
それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。
↑命令はゲイのカップルとして現場で暮らす事!
ベンソンはゲイっぽい容姿になれ!!!
↑仲睦まじいゲイカップルとして捜査開始!!
ここまでの解説だと、明らかにゲイの方々をバカにしたような内容のコメディ映画のように思われるかもしれませんが、この冒頭の展開は、観客に“こんなにゲイへの偏見に満ちた内容は酷くない?”と思わせる製作者側の確信犯的な仕掛け!!
最初はゲイの事を毛嫌いしていたベンソンですが、ワイルドで大雑把なベンソンでは発見する事ができない繊細な出来事を丁寧に分析したり、掃除も手料理もできるカーウィンの細やかさに、次第にベンソンはパートナーとしての快さを感じてゆくのです😊
↑殺されたゲイのパートナーの心を開く事ができたのも
繊細な心で接したカーウィン。
デリカシーのないベンソンには出来ない仕事です
当初のベンソンは、ゲイの人たちの事を知らないにも関わらず、外見や噂だけで差別して、交流しようとしなかった男。
ですがこれは、ベンソンだけの事ではなく、ゲイに対する差別だけでもないはずです!
外見や噂だけで相手の事を知ろうもせず交流しようとしないのは、高校時代のスクールカーストや、女子の趣味やタイプの違いや、地方に移住して来た人に対する地域の人の反応や、良く知らない外国人への偏見などにも見られる「外見による一方的な拒絶」ではないでしょうか?
そう。
本作の原題はパートナーズ(PARTNERS)
自分の知らないタイプの人との好悪は、一度はパートナーとなってから判断してみたらどうでしょう?と提案しているような内容の本作は、気が付けば、LGBTの問題を超えて、観客のマインドがカーウィンとベンソンが仲良くなれるハッピーエンドを望むようになっていくのです😊😊😊
↑本作はLGBT礼賛の映画ではありません。
本作は、心の通じるパートナーがいる事の心地よさ!
外見や偏見で交流を狭めてしまっていると、
良きパートナーとの出会えない人生となるかも…
まずは一度、誰かをパートナーにしてみまんか?
という訳で次回は
狂気か?恐怖か?
というテーマで
呪われたジェシカ
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆