こんばんは。
ご覧頂きありがとうございます😊
本日も想像力と発掘良品の発掘⑬というテーマで
おかしなおかしなおかしな世界(1963)
(原題:IT'S A MAD MAD MAD MAD WORLD)
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
なかなかインパクトのある本作の邦題ですが、これは日本の配給会社が適当に付けた邦題ではなく、原題の「IT'S A MAD MAD MAD MAD WORLD」を、ほぼそのまま直訳したもの😁
↑MADな MADな MADな MADな世界!
そんな本作は、35万ドルの現金の隠し場所を呟いて亡くなった強盗の言葉を信じた男女が、現金を自分のものにするために、我先にと目的地へたどり着こうとするルール無用の現金争奪戦を描いたドタバタ映画なのです!!
↑「ドタバタ映画が始まるよ~」というオープニングアニメ!
1960年代っぽいですね😉😊😄
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。
スペクタクル喜劇!!!
内容は分かりませんが、なんだかスゴイ表現ですね😆😆😆
ですが、本作の内容をあえて一言で説明するなら「スペクタクル喜劇」という言葉が相応しいかもしれません😘
前述した通り本作の内容はいったてシンプル!!
映画の冒頭で派手な自動車事故が発生して一台の車が崖に転落してクラッシュ!
↑いきなりスペクタクル!!
近くで走っていた4台の車の運転をしていた男たち5人は、運転手を助けるために崖の下へと向かいますが、運転をしていた老人は虫の息!
彼は混濁した意識の中で「ロジータビーチ州立公園に35万ドルが埋めてある。目印はWだ…」と呟いて息絶えてしまいます。
↑「目印はロジタ公園のWじゃ……。ガクっ!」
何の事か分からず途方に暮れる5人でしたが、直後に刑事が現れ、亡くなった男は強盗で刑務所に収監されていたグローガンという男であり、刑務所を脱走して逃走中だった事が判明します!
刑事は5人の男たちに、グローガンが何か言っていなかったと尋ねますが、状況を理解した5人は、何も言わずに死んだとトボケて、警察が去った後、我先に車を走らせてロジータビーチ州立公園へ向かうロードレースをスタートさせたのです!
↑刑事「おい。ヤツは死ぬ前、何か言ってなかったか?」
5人「いや~。来た時はもう死んでたんですよ(棒)」
「…じゃあ、急いでるんで失礼しま~っす」
ちなみに4台の車に乗っていたのはクセ者ばかり!!
1台目:常にガミガミとヒステリックに叫ぶ妻の母を同乗させた夫婦(なお、妻は常に母の味方)
↑もっと早く走りない!クズ!
2台目:新婚旅行の最中で、乗り気でない妻を説得して、金の強奪に執念を燃やす男!
↑ねぇ。危ない事は止めましょうよ
いや、こんなチャンス絶対逃せない!!
3台目:舞台ギャグの台本を書いている二人組!
↑こういう時は、男2人のコンビルーションが最強さ!
4台目:引っ越し家具を移送中だったトラック運転手!
↑やべぇ。家具なんて届けてる場合じゃねぇ!!!
そして4台の車が猛スピードで走り去るのを知った刑事は、彼等が金の隠し場所を知っていると気づき、密かに彼等を追跡するよう、所轄警官に通達したのです!
↑はい。警戒中の暴走車4台、今通過しました~!
さて、なかり距離のあるロジータビーチ州立公園に最初にたどり着いたのは、一体どの車だったのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。
↑対向車も気にしない爆走4台!
リアル・チキチキマシン猛レースの勝者は!?
ここまでの解説でお分かり頂けたと思いますが、本作は、壮絶なカーチェイス・シーンを楽しむ事ができるレース映画であると同時に、どことなく憎めない4人組のドタバタを楽しむ事もできるコメディ映画😆😆😆
道中でのカー・クラッシュなんて当たり前!!
車を失った運転手たちは、ある者は他者の車を強奪し、ある者はヒッチハイクで乗せてくれた人を新たな相棒にして、ある者は小型飛行機をチャーターして、目的地のロジータビーチ州立公園を目指すのです😄
↑道中でガス欠となり、積み荷の自転車を走らせて
ガソリンスタンドを探していたトラック運転手は
助けてれた人に事情を話して協力を求めますが
なんと話を聞いた男は、彼を見捨てて公園へ!!
「ちくしょ~!!だまされたぁ!!!」
そんな本作は、スタントマンたちの命懸けのアクションを数多く堪能できる映画としても楽しむ事ができるのです!!
驚愕スタント① 前輪なしで暴走!
↑右前輪なしで暴走からの転倒!
驚愕スタント② 飛行機で看板ぶち抜き!
↑失敗すると即死では!?
驚愕スタント③ 猛スビートで2台同時転落!!
↑あの…一台横転してますが
そんなスペクタクル喜劇が大ヒットとなった本作ですが、日本の映画配給会社は“おかしなおかしな”という邦題の語感が気に入ったらしく、以降、本作とは何の関係もない(MADという原題もない)作品が、次々と“おかしなおかしな〇〇〇”というタイトルで公開され、後世の人たちを困惑させる事となっていくのです…
↑原題「HOW DO I LOVE THEE?」(1970)
邦題「おかしなおかしなおかしな親父」
↑原題「CAVEMAN」(1981)
邦題「おかしなおかしな石器人」
↑原題「THREE ON A SPREE」(1961)
邦題「おかしなおかしなお金持ち」
本作の公開前に作られた作品なのに!?
↑原題「LA MOUTARDE ME MONTE AU NEZ!」(1974)
邦題「おかしなおかしな高校教師」
フランス映画なのですが…
そのような適当な邦題のせいなかのか分かりませんが、これらの“おかしなおかしな〇〇〇”という映画のとんどは、DVD化される事もなく忘れ去られつつあるのです…
ですが本作も発掘良品によって発掘された映画なのですから、もし叶うのでしたらいつの日にか“おかしなおかしな〇〇〇”特集として、一挙にリリースしてたら嬉しいです!
↑原題「THE THIEF WHO CAME TO DINNER」(1974)
ライアン・オニールとドャクリーン・ビセットの作品ですので
映画史的にも、チェックするに値する作品だと思います😊
という訳で次回は
思い込みは体に毒です!
というテーマで
殺したいほど愛されて
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆