こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊
 

本日は想像力と行き過ぎ?コメディ映画というテーマで

 

トップ・シークレット(1984)

(原題:TOP SECRET!)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

好きです!ナンセンス・コメディ③

 

本日の作品は、前回ご紹介させて頂いた「フライングハイ」と同様、ジム・エイブラハムズ、デヴィッド・ザッカー、ジェリー・ザッカーという3人の監督によるコメディ映画!

 

ですのでもちろん本作も「フライングハイ」と同様の小ネタ・ギャグのつるべ打ち方式のナンセンス・コメディ😄😄😄

 

 

前作がエアポート・シリーズをベースにしたパニック映画のパロディ作品なら、本作は東西内戦をテーマにしたスパイ映画のパロディ作品となっているのです!

 

↑「フライングハイ」の原題は「AIRPLANE!」ですが…

 

 

↑本作の原題の「TOP SECRET!」!

 どちらもタイトルにエクスクラメーション(!)がついてます😊

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

東ドイツに招待されたアメリカの人気ロック歌手が、東ドイツを脱出するまでを描くハチャメチャ・コメディ。

製作はジョン・デイヴィソンとハント・ローリー、監督は「フライングハイ」の3人、ジム・エイブラハムズ、デイヴィッド・ザッカー、ジェリー・ザッカー、脚本は監督の3人とマーティン・バーク、撮影はクリストファー・チャリス、音楽はモーリス・ジャールが担当。

出演はヴァル・キルマー、ルーシー・ゲタリッジ、オマー・シャリフ、クリストファー・ヴィリアーズ、ピーター・カッシング、ジェレミー・ケンプなど。

はい。

 

本作の舞台は冷戦時代の東ドイツ!

 

 

東ドイツで音楽の国際フェスティバルを開催し、西側諸国が油断した隙に西ドイツを急襲し、併合してしまおうと画策していた東ドイツの軍部は、アメリカに対して有名なクラシック奏者の招聘を依頼しましたが、彼が断わってきたためアメリカからはロック歌手ニック・リバースという若者が参加する事になります!

 

ザ・ビーチ・ボーイズのようなサーフィン・ホットロッド系のメロディに乗せてクレー射撃をするという“スキート・サーフィン”サウンドで人気沸騰中のニックは、高圧的に出る大人に反抗するロックな青年!!

 

↑ニック・リバースは「スキート・サーフィン」界の人気者!

 

↑スキート・サーフィンとはサーフィン&クレー射撃!

 …浜に向かって銃を撃って危なくないのあせるあせる

 

 

そんなニックは、音楽祭の前日に行われた晩餐会の会場で、軍人たちに追われていたヒラリーという少女を助けます。

 

↑懇親会会場に逃げ込んだヒラリーは絶対絶命!

 けれど、彼女のピンチを察したニックは咄嗟に救出!

 カッコいい出会いですね😘

 

ヒラリーは東ドイツの高名な科学者であるポール・フラモンド博士の娘!

 

軍部はフラモンド博士を脅して、海底の潜水艦を磁力で捕獲できる超兵器を開発させようとしており、博士を脅すためにヒラリーを拉致しようとしていたのです!!

 

↑博士を西側へ脱出させようとしていたシークレットは

 裏切り者によって密告され車ごとペシャンコに!!

 

↑彼は最後のチカラを振り絞ってヒラリーに警告しに…

 って、こんな状態で生きとるんかい😆

 

 

 

さて、果たしてフラモンド博士とヒラリーは、無事に西ドイツに亡命して東ドイツ軍の陰謀を阻止する事ができるのでしょうか?

 

そして、そんな国際的な陰謀を全く知らないロックンローラーのニックは、この事態にどのように絡んでゆくのでしょう?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

↑サーフ系ロックと紹介されていたニックでしたが

 劇中で歌うのはリトル・リチャードのトゥッティ・フルッティ!

 

↑今までクラシックしか演奏した事がなかった東ドイツの

 奏者たちも、思わずロケンロール!!

 

↑シェケナ・ベイベー!!イエー!!!

 

↑ヴァル・キルマーがデビュー作で披露した美声とダンスは必見😆

 

 

 

80年代のパロディ映画全盛時代の終焉…

 

ここまでの解説でお分かり頂けると思いますが、本作は「フライングハイ」よりずっと予算をかけて作られたナンセンス・コメディ映画!!

 

閉塞感に満ちていた70年代が終わり、パロディやギャグを楽しむ80年代の気風で作られた本作は、フォードの自動車さえもギャグにしてしまう諧謔的な精神で作られた傑作コメディとなっているのです😊

 

↑エルヴィス・プレスリーのパロディから…

 

↑炎上事故を起こしたフォード製の自動車ピントのギャグ!

 いや、実際に運転手が死亡した事件ですが汗汗

 

 

 

けれどそんな「何でもありの80年代」の風潮は、90年代にもてはやされたコンセプトやビジネスモデルやCG重視する風潮により、映画の目的が観客を動員して収益をもたらすビジネス・ツールとなり、ナンセンス・コメディ映画路線は退潮してゆきます。

 

 

 

そう。

 

本作は、そんな80年代ナンセンス・コメディの絶頂期に作られた、世界中の人に笑ってもらうために全精力を注いで作られたコメディ映画史の分岐点とも言える作品だと思っています😊

 

↑ラストは水中での西部劇!!

 俳優さんたちの命懸けの演技も神がかっているのです😆

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

ポリコレ異聞

 

というテーマで

 

マニトの靴

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆