こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊
 

本日は想像力と行き過ぎ?コメディ映画というテーマで

 

ダーウィン・アワード(2006)

(原題:THE DARWIN AWARDS)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

笑っていいのか?

 

前回ご紹介させて頂いた「ピザボーイ 史上最凶のご注文」は、コメディ映画として笑って良いのかどうか、若干躊躇する作品あせる

 

↑体に爆弾を撒きつけられ、銀行強盗を強要されるコメディ

 「ピザボーイ 史上最凶のご注文」

 

 

 

笑って良いか躊躇する理由は、この作品で描かれている「ピザの配達員が体に爆弾をつけられて銀行強盗を強要される」という事件が実際に起こり、被害者が出てしまっているから…

 

↑実際の事件についてはNeftlixのドキュメンタリーでご覧いただけます。

 

 

 

実際にピザの配達人が爆死した事件があるのですから、似たプロットの作品を笑って良いのかどうかは疑問が残るところですね…

 

 

 

そして本日の作品もまた、実際に人が亡くなった事件を映画化したコメディ作品なのです。

 

↑自分のオフィスのガラスの飛散防止をチェックするため

 自らガラスに突進した結果、転落死した男…

 彼は実在の人物です汗汗

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

あまりにも下らない死に方で、劣悪な自らの遺伝子を絶って人類の進化に貢献した人物に贈られる『ダーウィン賞』。その受賞者を訪ねて、保険会社の調査員が全米を旅するロードムービーコメディ。

監督は「チェリッシュ」のフィン・タイラー。主演は「ヴェニスの商人」のジョセフ・ファインズ、「17歳のカルテ」のウィノナ・ライダー。
はい。
 
ご存知の方も多いとは思いますが「ダーウィン・アワード(THE DARWIN AWARDS)」とは、ウィキペディアによれば“愚かな行為により死亡する、もしくは生殖能力を無くすことによって自らの「劣った遺伝子を抹消」し、「人類の進化に貢献した」人物に贈られる賞”との事。

 

…この賞自体、笑っていいのかどうか迷う内容ですね汗汗

 

 

本作は、警察官をクビになったマイケル・バロウズというプロファイリングの達人が、保険会社に就職するために、原因不明の事故で死亡したり怪我をしたりした人たちの行動を調査し、保険金を払うべき事案かどうかを審査していくという内容!

 

↑子供の頃からプロファイリングの達人だったマイケルですが

 血を見ると失神してしまう血液恐怖症!!

 

↑刑事になっても血液恐怖症のままのマイケルは

 鼻血を出した連続殺人犯を取り逃がす大失態!!

 こんな性格じゃ刑事は無理ですね…

 

 

マイケルが調査した事件は、奇妙なものばかり!!

 

 

自動販売機の下敷きになって死んでいた男。

 

↑記念すべき最初のプロファイリングは何と血まみれ!

 

 

道路に轍の跡だけ残して失踪してしまった男。

 

↑男は一体どこに消えてしまったんだ?

 

 

メタリカのライブ会場の壁を突き破り、自分の親友の真上に車を激突させた男。

 

↑メタリカのビックリあせるあせるあせるあせる

 

 

 

…ダーウィン・アワード受賞者は男はっかりですね汗

 

 

 

 

さて、マイケルは不審な死の原因から、何を学んでゆくのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

↑そうか分かったぞ!!

 自販機に潰された男は、無理矢理ジュースを取ろうとして

 手が抜けなくなって自販機を揺らしてしまったんだ!!

 

 

 

愛すべきダーウィン・アワード受賞者たち…

 

本作は、保険会社に入社しようとしているマイケルと、彼をサポートするベテラン保険調査員シリ・テイラーという女性、そしてマイケルのドキュメンタリーを撮影している大学生の3人が旅しながら、歴代ダーウィン・アワードの受賞者のようなトラブルを起こした人々と接してゆくという一種のロード・ムービー

 

 

 

ん?

 

歴代ダーウィン・アワードの受賞者のようなトラブルを起こした人々という事は、マイケルたちが出会った人の中には死んでない人もいるの?

 

はい。

 

 

 

ここが本作と、イベントとしてのダーウィン・アワードとの最大のちがい!

 

 

 

本家ダーウィン・アワードは、マヌケな死に方をした人を笑いものにするようなブラック・コメディ的なイベント!

 

↑「は~い。今年もバカな人が死にましたwwww」

 というスタンス本家ダーウィン・アワード。

 

 

それに対して本作は、マイケルのプロファイリングによって、一見バカバカしい死を遂げた男たちの語られぬ想いを、映像で補完していくという「人に歴史あり」的なダーウィン・アワード受賞者リスペクト映画となっているのです😊

 

 

例:道路で失踪した男へのマイケルのプロファイリング

 

↑ダメ男の俺と結婚したせいで一人泣いている妻を

 なんとか幸せにしてあげたい…と考えた男。

 

↑けれど何のスキルもない男にできる事な何もなく、

 せめてTVの「御近所のすごい人」で偉業を達成して

 妻に喜んでもらおうと決意する男。

 

↑そんな男が考え付いたのは、超スピートで走るすごい人!

 愛車のムスタングの後部に、戦闘機エンジンを装着し

 誰も出した事のないスビートでハイウェイ疾走するぞ!!

 

↑見ててくれよ…俺は偉業を達成するぜ!!

 

↑ジェット燃料発火!!!!

 

↑時速400kmを超えた男の車はブレーキ使用不可!

 つまり道路残っていたのは溶けたタイヤの残骸だ!!

 

 

 

あれれ?

 

このマイケルのプロファイリングだと、ダーウィン・アワードの定義である「劣った遺伝子を抹消」し、「人類の進化に貢献した」人物とまでは中傷される人物ではないですよね…

 

そんな本作は、本家ダーウィン・アワードとは異なり、事故を起こした人たちにも人間らしい想いがあった愛すべき人間なのではないか?という優しい視点で描かれたコメディ映画!

 

 

 

鼻血で失神してしまうマイケルだって、ある意味ダーウィン・アワード的なキャラクター!

 

ですが、連続殺人犯を捕えようと必死になっていたマイケルは劣った遺伝子なのでしょうか?

 

 

 

そう。

 

人類に不要な劣った遺伝子だと言い捨ててよい人間なんて、きっと存在しないのです😊😊😊

 

↑む!つまり男は対向車避けるためにハンドルを!?

 

↑つまり彼は、対向車の人名を救ったヒーローか!

 彼は望み通り偉業を達成した男だよ😥

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

ナンセンスコメディの魅力

 

というテーマで

 

弾丸特急ジェット・バス

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆