こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊
 

本日は想像力とレイト・ナイト・テイルズというテーマで

 

タリーと私の秘密の時間

(原題:TULLY)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

レイト・ナイト・テイルズとは?

 

 

本日から始まるレイト・ナイト・テイルズは、深夜に誰かと話したいタイプの映画の特集!

 

 

メガヒットを狙った大作ではなく、特定の人に向けられて作られたような「観る人を選ぶような映画」は、あまり話題になる事もなく、気が付けば忘れられてしまうようなマイナーな作品たち。

 

けれどそんな映画だからこそ、特定の人には一生忘れられない名作となってゆくのではないでしょうか😊

 

 

 

本日の作品は、大ヒット作の「マッド・マックス 怒りのデスロード」で、女傑フィリオサを演じたシャーリーズ・セロンの主演作!

 

という事は、キラキラ輝くヒロインが夢を実現してゆくうな映画?

 

 

いいえ。

 

 

本作でシャーリーズ・セロンが演じるのは、、中年太りが痛々しい人生に疲れ切った主婦だったのです…

 

 

↑あの「マッド・マックス 怒りのデスロード」で

 隻腕の女傑フィリオサを演じたシャーリーズ・セロンが…

 

↑本作では、メッチャ疲れた母親に…あせるあせる

 


 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

シャーリーズ・セロンが約18kg増量し、疲れ切った母親を演じたドラマ。何事も完璧にこなしてきたマーロは、3人目の子供が生まれてついに限界に。人に頼れない性分だったが夜間ベビーシッターのタリーを迎え、やがて奔放な彼女と不思議な絆を深めていく。
監督は「マイレージ、マイライフ」のジェイソン・ライトマン。シャーリーズ・セロンとは「ヤング≒アダルト」以来のタッグである。また、「ブレードランナー2049」のマッケジー・デイヴィスが謎めいた若きシッターを演じる。

 

18kg増量!?

 

 

はい。

 

シャーリーズ・セロンは、出演する作品で求められているキャラクターになり切るために、体格や容姿を徹底的に調整してゆくプロフェッショナルな魂を持つ俳優!

 

これまでも「モンスター」や「ヤング≒アダルト」「イーオン・フラックス」などの作品で、想像もできない肉体改造を行ってきた彼女が本作で演じたのは、家族ために全エネルギーを使い果たして疲れ切ってしまったマーロという名の女性!!

 

↑あああ。私、もうダメ…

 

 

という事は、彼女は家事や育児を放棄している母親失格の女性?

 

 

 

いいえ。

 

 

解説にもある通り、彼女は仕事も家事もキチンとこなしながら3人の子供の育児も行っていたパーフェクト・ウーマン。

 

けれど3人の子供の育児をマーロ一人で背負いこむ事は、事実上不可能だったのです…

 

 

 

毎晩夜泣きをしてマーロを寝かせない赤ん坊。

 

神経過敏でエキセントリックな性格の長男は、学校長から転校するよう勧告さけてしまいます。

 

忙しい日々に忙殺され、子供たちにケーキを焼いてあげる事すらできない自分への自己嫌悪。

 

 

 

…そんな無理な日々が祟って、マーロの肉体と精神は限界を超えてしまっていたのです汗

 

↑夫と家族と仕事に忙殺されてゆくマーロの日常。

 

 

 

そんなマーロの姿を見かねたマーロの実兄は、誕生日のプレゼントとして“夜間ベビーシッター”を雇う費用を出そうと提案してくれたのです。

 

夜間ベビーシッターとは、赤ちゃんの夜泣きに対応してくれる夜専用のベビーシッター。

 

 

 

最初は夜中に他人が家にいる事をイヤがっていたマーロでしたが、ある時、精神的な限界を感じ、夜間ベビーシッターを受け入れる事を決意したのです!

 

↑夜泣き → 搾乳 → 湯灌 → 授乳 …これを毎晩!

 

 

 

 

さて、そんな精神衰弱ギリギリのマーロの家にやって来た夜間ベビーシッターのタリーは、一体どんな人だったのでしょう?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

↑こんばんは。私、ベビーシッターのタリーです😊

 

 

 

頑張りすぎる、その前に…

 

本作におけるマーロは、一人で頑張れる強い女性!!

 

 

マーロの実兄は豊かな生活を送っていますが、マーロはそんな兄を羨ましく思ったり、妬んだりせず、夫と3人の子供たちと幸せな日々を送っています。

 

 

けれど、そんなマーロの性格は、結果として夫や子供たちがマーロに依存する体質を助長してしまい、マーロの精神と心を絞めつけてゆくのです。

 

 

そう。

 

 

家族というのは、誰か一人が頑張って関係を維持するものではないのです…

 

 

 

 

そんなマーロの元にやって来たタリーは、メンターのような存在。

 

マーロの子供を自分の子のように愛し、マーロの日々の生活に興味を持ち、一緒に話をしてくれるタリーと出会った事で、崩壊寸前だったマーロの神経も、安らかになっていたように思えたのですが…

 

 

 

本作は頑張っている母親にではなく、頑張っている妻に依存している夫や、子供たちにこそ観てもらいたい作品!

 

 

観終わった晩に話す会話は、きっとお互いを思いやる優しい会話になるのではないかと思います😘

 

 

おまけ①

今宵のレイト・ナイト・サウンドトラック (late night soundtrack)

 

本作のサウンドトラックは、マーロの心を癒してゆく心地の良いものが多いのですが、その中でもベスト曲は「007は二度死ぬ」のテーマ曲「You Only Live Twice」!

 

Beulahbelleというアーティストは、日本ではあまり知られていない女性デュオですが、レイト・ナイトにはピッタリの曲ですので、よろしければ是非、御一聴頂ければ幸いです😊

 

 

↑サントラのジャケットは、本作のこのシーンです!

 

 

 

 

という訳で次回は

 

贖罪の意味

 

というテーマで

 

スモールタウン マーダー ソングス

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

おまけ②

「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」を推敲しました!

 

2020年1月2日にアップした「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」という作品の解説を推敲してアップいたしました😊

 

少し読みやすくなった思いますので、興味がある方は是非!!

 

※本年の目標は2020年にアップしたブログを推敲して、より読みやすいものにしていきたいと思っております😆