こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊
本日も想像力と発掘良品の発掘⑪というテーマで
ボルサリーノ
原題も邦題と同じ「BORSALINO」(1970)
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
本日の作品タイトルはボルサリーノ!
という事は、本作の主人公はボルサリーノさん?
いいえ。
ボルサリーノとは、イタリアのジュゼッペ・ボルサリーノさんが作った帽子の名称!
↑ボルサリーノ・ハット
↑ボルサリーノ・ハットについてはコチラ!
紳士の帽子として考案されたボルサリーノ・ハットですが、スタイリッシュでダンディなデザインは、イタリアン・マフィアが好んで着用している帽子のイメージにもなっていますね😁
本日の作品は、そんなホルサリーノ・ハットがトレードマークの2人のギャングを、ジャン=ポール・ベルモンドとアラン・ドロンというフランスが誇る二大俳優が演じた"ボルサリーノが似合う男たちの映画"なのです!
↑ジャン=ポール・ベルモンド(左)とアラン・ドロン(右)
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。
青春の野心とロマンを生きた二人の男!!
カッコいい解説ですね😊
解説の通り、主人公のシフレディは夢と野心しかない男!
誰かに密告されて3か月間刑務所に入れられていたシフレディは、出所して早々、愛人のローラが働いていたキャバレーへ向かい、店のオーナーに向かって「俺を売ったのはお前だろ!」と恫喝しただけでなく、店に火を放って焼き払ってしまいます!!
↑おめぇだよな。俺をチクったのは!?
い、いえ。何のことだか…
↑ふ~ん。そうなのか。
↑じゃあな!
うわぁぁぁぁ。俺の店がぁぁぁ!!
出所早々放火事件を犯したシフレディは、その後、ローラが新しい愛人のカペラと一緒にいるところを発見しカペラと殴り合いを始めますが、カペラもシフレディと同タイプの男!
二人はボコボコになるまで殴り合った後意気投合して、コンビを結成する事にしたのです!
↑おぅローラ。こんなとこにいたのか。
!!!!
↑おまえ。覚悟はいいか?
そっちこそ!!
↑あ~。なんかお前気に入ったぜ!!
…ひたすらワイルドな展開ですね!
けれどコンビとなったシフレディとカペラは、裏稼業の世界では下っ端でしたかありません。
だから2人は成りあがるために、あらゆる悪事に手を染めて行くのです!
さて、マルセイユの暴れん坊として知られるようになったシフレディとカペラには、どんな人生が待っていたのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。
↑二人の野望の王国は、どんな結末を迎えるのでしょうか?
シフレディとカペラは一見すると似ていますが、本当の性格は正反対!
飄々した性格のカペラは、荒事はあまり好きではなく、できれば上手く立ち回って成果を出していきたい穏健派。
それに対してシフレディは、邪魔者を暴力で排除し、野望を叶えてゆくような超武闘派。
そんな二人はお互いの不足している部分を補いながら、並み居るライバルを倒して、次第にマルセイユを牛耳る大物へと成りあがって行きます。
けれど、野望を叶えるために生きて来た人間が頂点に立ってしまった後はどうなってしまうのでしょうか?
そう。
本作のラストで描かれるのは、成功者の誰もが感じているだろう孤独!
敵がいない二人は、今度は野心のある誰かから狙われる側!
自分自身を守る立場になった時、自分の欠点を知っている相棒こそが、一番の邪魔者になる可能性がある事を二人は気づいてしまったのです…
本作は、暴力礼賛の映画のように見せながら、暴力で成功した人間に待ってる虚しさを描いた哲学的な作品なのだと思います。
↑なぁ。夢を叶えた後は、どんな夢を見ればいいんだ?
という訳で次回は
歌声は世界を巡る!
というテーマで
レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
おまけ
「さらば友よ」
「スカーフェイス」
「ピンポン」