こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と発掘良品の発掘⑪というテーマで

 

ヘルファイター

原題も邦題と同じ「HELLFIGHTERS」(1968)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

ヘルなヤツが登場しない映画!

 

ヘルファイターって、なんか怖そうな名前ですね汗

 

なんか「ヘルファイター」というタイトル名だけ聞くと、地獄からやって来た怖そうな怪物が登場する映画みたいな感じです!

 

 

ヘルファイターという名の作品イメージ その①

↑こちらは「ヘルレイザー」あせる

 

 

ヘルファイターという名の作品イメージ その②

↑こちらは「ヘルダミアン」あせるあせる

 

 

ヘルファイターという名の作品イメージ その③

↑こちらは「ヘルボーイ」あせるあせるあせる

 

 

けれど本日の「ヘルファイター」は、怪物も魔物も登場しない映画!

 

本作に登場するのは、危険な火災を沈下させる地獄の業火(HELL)と戦う(FIGHTER)男たちなのです😄

 

↑業火と戦う側のヘルファイターなのです!

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

「戦う幌馬車」のクレア・ハフェイカーのシナリオを、「コマンド戦略」のアンドリュー・V・マクラグレンが監督したスペクタル。撮影は「戦う幌馬車」のウィリアム・H・クロシアー、音楽はレナード・ローゼンマンが担当。出演は「グリーン・ベレー」のジョン・ウェインとジム・ハットン、「卒業」のキャサリン・ロス。
…以下は、スタッフ&キャストの情報なので略させて頂きました。

 

えっ。

 

あの西部劇のジョン・ウエイン!?

 

 

 

はい。

 

本作は老境に入ったジョン・ウェインが、新時代の若者に主役の座を渡していくような世代交代の物語なのです。

 

 

 

本作の主役は、油田火災を沈下する専門会社"バックマン・カンパニー"で働く命知らずの男たち。

 

不慮の事故で油田に引火してしまうと、吹き出す油がそのまま火柱となってしまうため、普通の放水では鎮火させる事は不可能!

 

↑こうなってしまうと火を消す事は不可能ですあせるあせる

 

 

けれど油田火災のプロフェッショナルである"バックマン・カンパニー"は、世界中の油田のある場所にあらかじめ専用の機材を設置し、どこで火災が発生しても迅速に現場に向かって消火作業ができる世界で唯一の企業!

 

そんな"バックマン・カンパニー"の社長であるチャンスは、すでに老齢になりながらも第一線で働く事を生きがいにしている消火の鬼!!

 

↑どんな危険な現場も恐れないチャンス!

 

 

 

けれどそんな危険な現場で、いつ夫が命を落とすかという心労でチャンスは妻には離縁されており、自分の娘とも長年会っていなかったのですあせる

 

これって仕事人としては幸福な人生ですが、家庭人としてはあまり幸せそうではありませんね…

 

 

 

けれどそんなある日、TV局のレポーターが現場で邪魔をしたため、チャンスは怪我をして病院に入院する事になってしまったのです!!

 

チャンスの長年の仕事仲間たちは、もし万が一の事があったらと考え、チャンスの娘のティッシュを病院に呼び寄せ、父娘は十数年ぶりに再会する事になったのです。

 

↑チャンスの死を家族に知らせなくていいのか!

 …という訳でティッシュ病院に来てくれ! え、私??

 

 

という事は、チャンスとティッシュが感動の再開をした後、チャンスは死んでしまうの??

 

 

いいえ。

 

 

不死身の男チャンスは怪我から軽々と生還し、久しぶりの父娘の再会を喜んだのでしが、その後ティッシュは、チャンスの仕事に興味を持っただけでなく、信頼している部下のグレッグと恋に堕ち、チャンスが入院している間に結婚してしまったのです!!

 

↑危険だから現場に来ちゃダメだ!

 そんな事ないわ。私のこの仕事大好きよラブラブ 

 それに私、あのチャンプの娘なのよ!

 

 

 

さてグレッグと結婚して、危険な現場へと飛んで行ってしまう愛娘ティッシュに対して、チャンスはどう接するのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

↑コノヤロー!俺の大事な娘を現場に連れてくな!!

 ん?自分はいいのに娘はダメなの?

 

 

 

立場が変わると人生観が変わる

 

本作は往年のジョン・ウェインとは大きく異なり、劇中でチャンスの考え方がどんとん変化し、結果的には周囲の人に愛される良いおじいさんへになっていきます。

 

 

 

最初は、ティッシュが現場に行く事を怒っていたのですが、よく考えれば、自分の想いを受け継いでくれる娘がいた事は喜ぶべきこと。

 

 

けれど娘が愛するグレッグを危険な現場に出したくないと思い、内勤を勧めたチャンスですが、よく考えれば自分だったらそんな処置を受け入れないと気づき、グレッグを社長にして引退。

 

 

娘の勝手な結婚に動揺する元妻に、優しくティッシュの想いを説得して、再び妻と仲良くなってゆくチャンス。

 

 

 

そう。

 

 

人は青年期や壮年期には自分の意志を貫いて行動し、場合によっては人を傷つけたり、悲しませたりする事があるかもしれませんが、社会の主役ではなくなった老年期においては、そんな過去を清算し、次の世代を助ける役目を担う事だって、決して不可能な事ではないのです😊

 

↑新世代の二人は、夫婦で仕事をこなすタイプなのか…

 

↑だとしたら俺の仕事は、彼等の邪魔をしない事だな😁

 

 

 

一見すると恐ろしいタイトルのヘルファイターなのですが、作品で描かれているのは、油田火災を消す事だけでなく、こじれてしまった家族のトラブル)を、大人になったチャンスが消してゆく映画にも思えます。

 

 

素敵な老人は人生の最後に、自分の人生の火災(HELL)と戦う(FIGHTER)のかもしれませんね!

 

↑引退してもグレッグがピンチなら駆けつける!

 そんな大人の優しさを身に着けたチャンスは

 元妻や娘との確執も鎮火させてゆくのです…

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

イタリアン・ハットに魅入られて

というテーマで

 

ボルサリーノ

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

合格おまけ合格