こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力とおうちでグラインドハウスというテーマで

 

フライトメア

恐怖!人喰い女達の晩餐

原題「FRIGHTMARE(1974)」

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

グラインドハウスはインパクト重視のポスター

 

…なんだか、おっかないポスターですねあせるあせる

 

 

けれどインパクト重視の恐ろし気なポスターは、グラインドハウス系の映画の魅力の一つ!!

 

 

作品の内容はよく分からないけど、なんだか凄そうだ!という印象を与えるポスターで耳目を集めるのは、見世物小屋などの常套手段!!

 

↑グラインドハウス系ポスターの例①

 「Blood Screams」(1988)

 日本未公開作品なので、内容は分かりませんが

 なんだか凄そうな雰囲気ですあせるあせる

 

 

そしてこれは、映画の黎明期から行われてきた由緒ある宣伝方法!!

 

ですのでグラインドハウス系映画は、映画というメディアが最初に登場した際の宣伝方法を、現代に伝える貴重なジャンルと言って良いかもしれません😁

 

↑グラインドハウス系ポスターの例②

 「The Haunted Castle」(1897)

 

↑活動写真の創始者とも言える

 ジョルジュ・メリエスのポスターもインパクト重視です!

 

 

そして本日ご紹介させて頂くのは、ポスターだけでなく、作品内容も十分にインパクトのある超一級サイコサスペンス映画なのです!!

 

↑ポスターのお婆ちゃんは一体何をしているの!?

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

ピート・ウォーカー監督が“ブリティッシュ・スプラッターの帝王”と呼ばれるきっかけとなったホラー。精神病院で15年も入院生活を送った〇〇〇〇の異常者〇〇〇〇〇〇。退院後、〇〇〇〇〇した彼女は、〇〇〇〇〇と共に殺人を繰り返し…。【スタッフ&キャスト】監督・製作・脚本:ピート・ウォーカー
…以下は、関係者の来歴なので略させて頂きました。

 

ブリティッシュ・スプラッターの帝王!!

 

褒めてるのか貶してるのか分からない称号ですね😅

 

そして解説の方は、あまりにもネタバレな文章だったので僭越ですが、作品鑑賞に関して重要となるポイントは〇〇〇に変えさせて頂きました。

 

 

 

本作のオープニングは1957年のロンドン。

 

寂れた遊園地の一角にある占いの館に、ある男がやって来て占って欲しいと申し出ます。

 

↑寂れた遊園地の占いの館を訪れる男。

 

 

占いの館に招き入れられた男ですが、その後カメラは死体となった男を映します!!

 

↑警察が占いの館に踏み込むと男の死体が!!

 

 

そして次に場面が転換すると、そこは裁判所!

 

裁判官は、男を殺害したエドモンド・イエーツとドロシー・イエーツという夫婦に精神科病院への措置入院を命じます。

 

理由は、残忍な殺人事件を起こした2人は本来死刑に処されるべきだが、ドロシーの異常な犯行と、彼女の凶行に加担しながらも罪の意識のないエドモンドは、正常な精神とは思えないから!

 

彼らは、完全に治ったと診断されるまで、決して社会復帰できないだろうと強い語気で語る裁判長ですが、二人は何故か手を握り合っています。

 

↑本来死刑だけど、とても正常だと想えないので措置入院!!

 

 

そして映画のテーマ音楽が流れた後、15年が経過したロンドンでは、夜のパブに青年たちが集まって楽しんでいます。

 

そんな青年たちの仲間デビーは、バーテンにお酒を注文しに行きますが、明らかに未成年のデビーを見たバーテンは彼女に酒を売りませんでした。

 

↑ねぇ。お酒をちょうだい!

 あんた未成年だろ。売れないよ!!

 

 

むっとしたデビーは仲間たちに向かって、あのバーテンが私の事を売春婦だと言って侮辱したという嘘を伝え、青年たちはバーテンに喰ってかかりますが、その結果、青年たちは全員、店を追い出される事になります。

 

 

…まぁ、当然と言えば当然の結果ですね。

 

 

 

けれど事件はこれで終わらなかったのです!

 

バーが終わり、バーテンダーが帰宅しようとすると、デビー達は外で待ち構えていて殴る蹴るの暴行を加え始めたのです!!

 

↑このクソおやじ、死ね!死ね!!

 

 

騒ぎを聞きつけた住人たちが警察に通報したので、青年たちは倒れているバーテンダーを放置してバイクで逃走する事にしますが、デビーだけは、歩い帰ると言って別行動をとりますが、警察が到着してみると、事件現場にはバーテンダーがおらず、彼はその後行方不明となってしまったのです…

 

 

さて、映画の冒頭のイエーツ夫婦の事件とデビーには一体どんな関連があるのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

↑毎晩、深夜に帰宅するデビーに対し、

 姉が諫めると彼女は烈火の如く怒りだします!

 

 

 

パズルのピースをはめこむように…

 

本作は、一見関係のないようにみえる事件が少しずつ重なり合い、じわじわと恐ろしい状況が明確になってゆく、パズルのピースをはめてゆくようなサイコホラー!!

 

 

ですので詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、デビーはまだ15歳!

 

そして15という数は…

 

 

そう。

 

 

「キネマ旬報社」さんの解説書かれている、イエーツ夫妻が精神病院に入院していた年数と同じです!!!

 

 

という事は、入院している時にイエーツ夫人は出産したの??

 

だとしたら今、デビーと一緒に暮らしている姉は一体誰?

 

 

 

そんな謎が一つずつ解き明かされて行くのと同時進行で起こる新たな惨劇は、本作のラストが恐ろしい結末になる事を暗示しています。

 

↑あれ?お婆さんが占いをしているぞ。

 …確かイエーツ夫人の惨劇も占いの館で起こったのでは?

 

 

本作は1974年の古い映画なのですが、今観てもゾッとするサイコホラー。

 

ハロウィン・ナイトに、ゾッとする後味の古いホラー映画をお探しの方にはおススメの逸品なのです🎃😘🎃

 

↑恐ろしい家族の映画を、どうぞお愉しみ下さい!

 

 

 

 

という訳で次回は

 

作り手と観客の共犯関係

 

というテーマで

 

ホラー・シネマ・パラダイス

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

合格おまけ合格

 

今後、私が観たいグラインドハウス系未公開映画①

 

「フライトメア」(1983)

 

本日の作品と同名ですが、こちらはホラー・コメディ。日本未公開作品なのですが、海外での評判は良いようですので、DVD化されると嬉しいですね🎃😊