こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊
本日も想像力としりとり映画旅というテーマで
ターナー、光に愛を求めて
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
ターナー、光に愛を求めて!!
オシャレな邦題ですね😊
そんな作品の主役である画家ターナーの作品と自画像をネット検索してみるとこんな感じ…
↑ロンドンのナショナルギャラリー所蔵のターナー作品。
「解体されるために最後の停泊地に曳かれてゆく戦艦テレメール号」
↑こちらがターナーの自画像。
こ、これは愛と光を求めそうな美男子ですね~
けれど、本作に登場するターナーはこんな感じ!!
↑あれっ!?
さて一体どちらが本物のターナーなのでしょうか??
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。
…謎に包まれた人生?
えっと
19世紀の画家であるターナーの人生については、多くの研究者によってかなり研究が進んでおり、美術史に詳しい方にとってはターナーの生涯が謎というのは、異論があるのではないかと思われます😊
では、どうして謎に包まれた人生などと解説されているのでしょうか?
それは本作が、作家の内面を掘り下げるドラマタイプの映画ではなく、作家のエピソードをちりばめた"隣人のターナーさん"的な描きからだからだと思われます。
隣人の姿を知っていても心の中で何を考えているかは理解できないのと同様、本作では、歴史上記録されている逸話や残された絵画を基にして、客観的なターナー像を映像化した作品。
ですので、ターナーの事を全く知らないで本作を観ると、無口で偏屈で太ったおじさんが、よく分からない行動をしているようにしか思えないかもしれません
いい年をして父親にベッタリだったり…
↑体格的にも似たもの父子!
自宅に豪華な、自分の絵の閲覧室を作っていたり…
↑部屋への案内役はお父さん!
帆船のマストに括りつけてもらって嵐を観察したり…
↑うぉぉぉぉ。ターナーさん命知らず!!!
けれどその結果、ひどい気管支炎になったり…
↑ターナーさん。あんた死んじゃいますよ
さて、余人には理解できない行動ばかりの隣人ターナーさんの人生を眺めた私たちは、一体どんな感想を持つのでしょうか?
それは是非、皆さん自身で感じて頂ければと思います。
↑多くを語らぬ謎のぽっちゃり系のターナーさんを観察しよう!
ここまでの解説でご理解できると思いますが、本作はターナーの事を全くご存知ない方にとっては、謎めいた意味不明の作品。
けれどもし皆さんが、本作を観てウィリアム・ターナーという画家に興味を持って調べ始めたとしたら、再度本作を観た時に、以前とは異なる感動を得られるのではないかと思います😊
あれ?
このシーンって、あの絵じゃない?
これはテレメール号だ!
そして、このシーンはもちろん!!
晩年の傑作「雨、蒸気、速度ーグレート・ウエスタン鉄道」
やっぱり!!
そう。
本作はターナーのファンによって作られた、語られていないターナーの人生の行間を埋めていくような作品!!
↑なぁ、ターナーの閲覧室ってこんな感じだよな!?
17歳の時、ロンドンの芸術界に認められた早熟の天才でありながら、偏屈で、未亡人好きという奇妙な性癖を持ち、金に執着せず、自分の絵のほとんどを無料でイギリス国家へと寄贈(ただし、自分の絵を全部閲覧できる部屋を作る事が条件)など、天才でありながらも俗っぽいターナーという人物を、まるで隣人のように描いた、ターナーのファンになるための入り口のような作品となっているのです😄
↑もちろん、この部屋だって…
↑ちゃんと元になる絵が存在するのです!
絵画は、作者の心情や当時の社会状況などを理解する方が楽しく観る事ができる行間を読む芸術なのです。
★映画を観終わってからターナーについて学ぶのに最適なサイトはコチラです(必見)
という訳で次回は
ターナー、光に愛を求めての「て」
というテーマで
天使の宿り木
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘
備考:これまでの「しりとり」が…
① アリータ:バトル・エンジェル → 「る」
② ルビー・スパークス → 「す」
③ スガラムルディの魔女 → 「じょ」
④ ジョジョ・ラビット → 「と」
⑤ トースト 幸せになるためのレシピ → 「ぴ」
⑥ ピンチクリフ グランプリ → 「り」
⑦ リリオム → 「む」
⑧ ムタフカズ → 「ず」
⑨ 図々しい奴 → 「つ」
⑩ 追撃者 → 「しゃ」
⑪ シャッター アイランド →「ど」
⑫ ドアロック → 「く」
⑬ クリスチーネ・F → 「ふ」
⑭ ファーザーズ・デイ/野獣のはらわた → 「た」
⑮ タワーリング・インフェルノ → 「の」
⑯ ノーラ・ジョイス 或る小説家の妻 → 「ま」
⑰ マイ・ブックショップ → 「ぷ」
⑱ プリズン・ランペイジ → 「じ」
⑲ ジキル博士とハイド嬢 → 「う」
⑳ ウェディング → 「ぐ」
㉑ グッド・ライ いちばん優しい嘘 → 「そ」
㉒ そして、デブノーの森へ → 「へ」
㉓ ヘルタースケルター → 「たー」
㉔ ターナー、光に愛を求めて → 「て」
となっておりますので、以降使えない最初の文字は赤字の24文字です…あ い う え お
か き く け こ
が ぎ ぐ げ ご
さ し す せ そ
ざ じ ず ぜ ぞ
た ち つ て と
だ ぢ づ で ど
な に ぬ ね の
は ひ ふ へ ほ
ば び ぶ べ ぼ
ぱ ぴ ぷ ぺ ぽ
ま み む め も
や ゆ よ
ら り る れ ろ
わ ん
しゃ しゅ しょ
じゃ じゅ じょ
たー
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
おまけ
①選外となってしまった「たーの映画(その1)
「ターミネーター」
理由:ああ残念!語尾が「たー」なので選外に…
②選外となってしまった「たーの映画(その2)
「ターザン」
理由:こちらも残念!語尾が「ん」なので選外に…
③選外となってしまった「たーの映画(その3)
「ターザンと豹女」
理由:こちらは未DVD化作品!古いターザンも観てみたいですね