こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊
本日も想像力としりとり映画旅というテーマで
タワーリング・インフェルノ
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
本作はポセイドン・アドベンチャーと双璧を成す、70年代のパニック映画の金字塔!
2作とも原題と同じ邦題なのですが、幼い頃の私は、ポセイドン・アドベンチャーがポセイドン号内での冒険だと理解できるのに対し、タワーリング・インフェルノは、インフェルノが地獄である事と、タワーリングという単語が、何となく高層ビルを意味しているような感じがしたので、ビル内での大惨事みたいな意味だろうとずっと思っていたのですが、大人になって分かったのは、タワーリング(TOWERING)というのはビルではなく高くそびえるという意味!
つまりタワーリング・インフェルノとはビルを意味する言葉ではなく高くそびえる地獄という意味なのです!
、
↑ポセイドン・アドベンチャーは、ポセイドン号の話ですが…
↑本作は特定のビルではなく、全ての高層ビルの話なのです…
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。
あらら
有名な作品の割には、随分解説がアッサリしていますね
えっと…
ポセイドン・アドベンチャーが今なお、多くの人々の記憶に残る永遠の名作なのに対し、本作は、公開時大ヒットしたにも関わらず、次第に話題にならなくなっていった、忘れ去られつつある作品。
私見ですが、2つの作品に差がついてしまった主な理由は3つ。
1.ドラマの組み立てがやや弱く、感情移入できる登場人物が少ない…
↑メインキャラ全員に見せ場が用意されているポセイドン・アドベンチャー!
↑それに対し、登場人物の個性が薄いタワーリング・インフェルノ
2.氷山との激突のような天災ではなく、火事の原因が人災なので同情する余地がない
↑こんなの誰も防げない!というポセイドン・アドベンチャーの津波。
↑ですが本作の火災の原因は手抜き工事が原因!
↑その上、施工責任者は招待客を見殺しにするド外道!
彼が死んだ時は観客もニッコリ!!
3.地道な消火作業のシーンが多く、素人の観客が退屈してしまう…
↑素人が知恵と勇気で脱出を試みるポセイドン・アドベンチャー。
大丈夫、私元水泳選手なの!!
↑高い所から水をかけるな、火元を狙え!という
消火作業の基本を忠実に守るタワーリング・インフェルノ!
…はい。
けれど、この比較で分かって頂けると思いますが、本作が描いているのは、超高層ビルの火災においては、基本的には成すすべがないという絶望であり、素人が超人的な活躍をしようとしても、火災には勝てないというリアルな現実なのです!
↑火の海だけど、俺、足が速いから大丈夫よきっと!!
↑いいえ。防火服もなく火に飛び込めば5秒もちたなてのです!
消防士たちが消火できるビルの高さの限界が7階なのに対し、本作で起こった火事の火元は81階!さらに最上階の138階では街の名士を集めたパーティが行われており、ビルのオーナーは、メンツに拘って、退避勧告を遅らせてしまいまったのです。
さて、消防車もポンプも届かない超高層ビルの火災とによって誕生した、高くそびえる地獄とは、一体どんなものだったのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。
↑下階が火事になると上階の人は脱出できません!
↑さて、この地獄で死亡したのは何人となったのでしょう?
ここまで説明でお分かりの通り、本作はエンターテイメント映画というより、消防士さんたちの活動に最大限の敬意を表した、火事の際に命の危険も厭わず、行動する人々の物語。
どう考えても絶望的な超高層ビルの火災においても、消防士たちは、あらゆる可能性を考え、勇気を振り絞って、余人には不可能なミッションへと立ち向かう覚悟を決めるのです。
↑展望エレベーターで脱出した人たちが中吊りに!?
↑え!ヘリコプターで救出に来てくれるの!?
そう。
消防士さんたちにとって、火災に巻き込まれた人間を見捨てるという選択肢は、存在しないのですから…
↑人命救出に成功し、ほっとしていた瞬間次の任務が!
そう。これがレスキューという仕事の本質なのです😄
という訳で次回は
タワーリング・インフェルノの「の」
というテーマで
ノーラ・ジョイス
或る小説家の妻
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘
備考:これまでの「しりとり」が…
① アリータ:バトル・エンジェル → 「る」
② ルビー・スパークス → 「す」
③ スガラムルディの魔女 → 「じょ」
④ ジョジョ・ラビット → 「と」
⑤ トースト 幸せになるためのレシピ → 「ぴ」
⑥ ピンチクリフ グランプリ → 「り」
⑦ リリオム → 「む」
⑧ ムタフカズ → 「ず」
⑨ 図々しい奴 → 「つ」
⑩ 追撃者 → 「しゃ」
⑪ シャッター アイランド →「しゃ」
⑫ ドアロック → 「ど」
⑬ クリスチーネ・F → 「く」
⑭ ファーザーズ・デイ/野獣のはらわた → 「ふ」
⑮ タワーリング・インフェルノ → 「た」
となっておりますので、以降使えない最初の文字は赤字の16文字です…
あ い う え お
か き く け こ
が ぎ ぐ げ ご
さ し す せ そ
ざ じ ず ぜ ぞ
た ち つ て と
だ ぢ づ で ど
な に ぬ ね の
は ひ ふ へ ほ
ば び ぶ べ ぼ
ぱ ぴ ぷ ぺ ぽ
ま み む め も
や ゆ よ
ら り る れ ろ
わ ん
しゃ しゅ しょ
じゃ じゅ じょ
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
おまけ
①選外となってしまった「た」の映画(その1)
「台北の朝、僕は恋をする」
理由:ああ残念!語尾が「る」なので選外に…
②選外となってしまった「た」の映画(その2)
「TIME/タイム」
理由:こちらも残念!語尾が「む」なので選外に…
③選外となってしまった「た」の映画(その3)
「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」
理由:むむむ残念!語尾が「つ」なので選外に…