こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊
本日も想像力と発掘良品の発掘というテーマで
バベットの晩餐会
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
本作は、デンマークのの寂れた漁村を舞台にした物語。
何もない痩せた土地で、我欲を捨てて暮らしていた二人の姉妹と、彼女たちの元に身を寄せたパリから亡命してきた家政婦は、人生の晩年に、誰も想像しえないような奇跡の一夜を生み出してゆきます。
本作は、現在のように苦しい状況下において、人生の意味や価値とは何かを思い出させてくれる、美しい童話のような映画なのです😊
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。
はい。
この解説の通り、本作の映画のラストに待っているのは晩餐会!
ネタバレのような感じもしますが、デンマーク語の原題も「BABETTES GÆSTEBUD(バベットのごちそう)」ですので、料理の映画である事は解説してしまって問題ないと思われます。
↑ごちそうの映画です😆
けれど、寂れた漁村で質素な生活を送っている人々のごちそうとは一体どんなものなのでしょう?
それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。
↑どんなごちそうが待ってるの?
えっ!?
解説これだけ
と思われるかもしれませんが、本作はあまりにも良い話なので、予備知識なしにご覧頂いた方が、より感動を味わって頂けるような気がいたしすので、解説も極小とさせて頂ければと思います。
前出した通り、本作の舞台はデンマークの寂れた漁村。
その村に住む宗教家の美しい娘は、父の教えに従って清貧な生活を貫き、自分たちの幸せを捨て、村の人々の幸せのために人生を捧げ、年老いて行きました…
↑姉妹の毎日の食事は、魚のすり身のスープだけ…
↑二人は村を訪れた若い士官やオペラ歌手からの求愛も断り…
↑ひっそりと老いて行きました…
そんな二人の元に身を寄せて来たバベットという女性は、パリの革命で家族を失った身寄りのない女性。
パリで料理をしていた経験を生かして家政婦として働きたいと願ったバベットですが、財産が全くない二人には、彼女に払うお給金がないため、住む場所を提供する事しかできず、バベットは無給で彼女たちのために魚のすり身のスープを作り続け、年老いて行きました…
↑身寄りのないバベットは、過去を一切語らない女性でした…
このような展開ですので本作の前半は、3人の彼女が、個人の幸福を捨てて静かに年老いていくもの悲しい展開。
↑漁村は高齢化が進み、より寂れて行きました…
↑美しかった姉妹の人生とは何だったのでしょう…
けれど映画のラストでは、彼女たち3人の生きてきた人生は、とても価値のあるものであり、彼女たちは、多くの人間が望んでも得る事ができない幸福な一夜を過ごす事ができたのです。
↑それまでの彼女たちの人生が報われる奇跡の一夜へ!
本作は日々の正しい生活を送って来た女性の方が、ふと自分の人生とは何だったのかに、疑問を抱いてしまった時に観るべき作品!
観終わった後に、心の中に広がる多幸感は、きっとご自身の人生の価値を思い出すきっかけになるのではないかと思います😊
人間の価値は、他者に幸福を与えられたかどうかで決まるものなのかもしれません…
↑何も語らず、姉妹に料理を作り続けたバベットの人生の価値は…
本作は、そんな滅私の人生を送ってきた方の作品なのです!
という訳で次回は
精神的優位性
というテーマで
水の中のナイフ
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
おまけ
「ビッグ・フィッシュ」
「ヴィクトリア女王 最期の秘密」
「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」