こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力とタイトルの女
2019
というテーマで
ザ・ダークプレイス
ご紹介させて頂ければと思います。
原作とは違うタイトル
本作は原題も
IN A DARK PLACE
↑伊藤潤二先生っぽい雰囲気の別ポスター!
〇〇の女というタイトルはありませんが
ザ・ダーク・プレイスという邦題は
原題に忠実だと思います
ヽ(=´▽`=)ノ
↑日本版DVDのジャケットも違和感ありません!
けれど本作の原作は
The Turn of the Screw
(ねじの回転)
という怪奇小説。
↑ヘンリー・ジェイムズ著「The Turn of the Screw」
↑日本版は直訳で「ねじの回転」です。
そして、ねじの回転と言えば
The Innocents
(回転)
という原作を基にした映画と…
↑回転はTSUTAYAさんの発掘良品セレクションですので
いずれご紹介させて頂ければと思っています
The Nightcomers
(妖精たちの森)
という、原作にインスパイアされた
前日談のような映画が作られているのですが
原作と異なるタイトルなので
3作品を同じ原作の作品だと理解する事は
なかなか難しいのです
↑ご紹介するのに躊躇する内容の「妖精たちの森」!
「The Turn of the Screw」と
全くちがうタイトルの3つの作品があるので
混乱してしまいますね
アバウトなストーリー
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば
本作の解説は以下の通り
『88ミニッツ』のリーリー・ソビエスキー主演の
サスペンススリラー。
上司に関係を強要された挙句、
職を失った美術教師・アンナは、
田舎の屋敷で家庭教師として雇われる。
子供とも打ち解け仕事にも慣れた彼女だったが、
不気味な視線を感じ始め…。
これは素晴らしい解説!
えっ!
( ̄Д ̄;)
解説を読んでも
内容がちっとも分からない?
はい!
それこそが、ねじの回転とういう小説で
試みられている事!
本作は幽霊話なのですが
幽霊が実在するのか、アンナり妄想なのか
子供たちのいたずらのか判別がつかず
観ている観客が、次第に不安な気持ちになっていく
実存主義的なホラーなのです!
↑幽霊はいるの?いないの?
それとも、ひよっとしてアンナは狂っているの
簡単なあらすじを書くと…
小学校で美術の教師をしていたアンナは
精神的に不安定なタイプ。
↑学校でも、心ここに非ずのアンナは
教師には向いていなさそう…
そんな彼女は、校長先生から電話で
両親が亡くなり、郊外で暮らしている子供の
家庭教師の職を紹介され
職を辞して、その家へと赴任する事にします。
家にいたのはフローラという女の子。
すぐにフローラと仲良くなるアンナでしたが
郊外の家で暮らすフローラの世話をしている女性は
どことなく謎めいた存在。
↑アンナとはすぐに仲良しになりますが…
↑屋敷を管理している女性は
アンナと友達になる事を拒否してしまいます!
そんなある日、フローラの兄で
寄宿制の学校に通っていたマイルスが
退学処分となってしまい
アンナはマイルスを引き取りに向かいます。
マイルスが退学になった理由は
同級生に悪影響を及ぼす事があったから!
と言っても、劇中でハッキリした理由は
一切説明されませんので
アンナは、謎めいたマイルズを引き取った後
緊張感のある日々を送る事になります。
↑フローラとマイルズは仲良しで
二人だけの世界を持っている感じなのです。
そんな二人と暮らし始めた頃から
アンナは、家の周辺に何か妖しい気配を
感じるようになります。
誰もいない家の二階に人影を見たり…
↑あれ?
不気味な男が窓から中をのぞいたり…
↑うわっ
どちらもアンナ一人だけが見ており
実在したのかどうかが分からないのですが
フローラとマイルズの話から
アンナが来る前にいた家庭教師のジェスルと
庭師のピーターという男が
家の近くの湖で死亡していた事が分かったのです!
↑そういえば、湖の近くで謎の二人の人影が…
さて、この話は
この先、一体とんな展開となるのでしょう?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑学校を辞める事になったアンナ自身も
不安定な精神の持ち主!
アンナは果たして正気なのでしょうか?
ねじを、もうひとひねり…
本作の原作のねじの回転とは
ただのホラー話を、もう少しだけ怖くするために
何が必要かという話をしていた時に
幽霊話に子供が加わると
幽霊話がグッと怖くならないかという提案に
なら、子供を二人にしたら
ねじを二回転させたくらい怖くなるぞ!
という会話によるもの。
そう。
大人が冷静に分析する幽霊話よりも
説明や理論があやふやな子供が語る幽霊譚の方が
ずっと怖い気がするのです
↑大人が「幽霊がいる!」と言うのと
子供が「そこに幽霊がいる!」と言うのでは
子供の方が怖いですね。
では、二人の子供が
「そこに幽霊がいるよね。うん、いる。」と言うのは…
そう。怖さは二回転増しなのです!
ですので本作の内容があやふやで
何が本当か分からないのは
意図して、そのように作られているから!
本作のような実存的不安を感じさせる
シュールな映画というものは
観客の心の中でいつまでもくすぶり続けて
新しい幽霊譚を生み出していくのかもしれませんね
ヽ(=´▽`=)ノ
という訳で次回は
覗かれる恐怖
というテーマで
覗かれる女
という映画をご紹介したいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
おまけ
①実存不安に陥る子供のホラー映画に
興味がある方へ…
②不安定な女性が主役のホラー映画に
興味がある方へ…
③不気味な子供が5人も登場する
恐怖譚に興味がある方へ…
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