こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
ざんねんなタイトル
というテーマで
ウェディング・イブ
幸せになるためのいくつかの条件
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
楽しいセレモニー
本作の原題は
CEREMONY
(セレモニー)
…まぁ、ウェディングのイブも
セレモニーの一つと言えるかもしれませんね。
本作は日本未公開作品ですが
邦題やパッケージの雰囲気を見ると
女の子向けのラブコメ映画みたいな雰囲気です。
↑天使とか飛んでますね…
けれど本作は、女子向け映画ではなく
理想の恋愛を追い続けようとする男性に向けた
現実の厳しさを描かれた辛辣な作品。
本作におけるセレモニーの意味は
楽しいイベントの事ではなく
男が大人になるための通過儀礼の事なのです!
アバウトなストーリー
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば
本作の解説は以下の通り
結婚式を控えたアラフォー女性を
ユマ・サーマンが演じたロマンティックコメディ。
ドキュメンタリー作家・ホイットとの結婚式を控え、
幸せいっぱいのゾーイ。
一方、彼女と一夜を共にした売れない童話作家のサムは、
挙式会場に押し掛けるが…。
えっと…
この解説の黄色い線の部分は
あまり正確とは言えないような気がします。
( ̄_ ̄ i)
本作の主人公はゾーイではなく絵本作家のサム。
映画の冒頭サムは、図書館の読み聞かせ会で
自分の絵本を朗読していますが
人魚姫をモチーフにしたその絵本の内容は
悪い海の王に捕らえられた人魚姫を
若い人間の青年が救い出し
王様を惨殺してハッピーエンドで終わるというもの!
…なんだかエクストリームな絵本ですね。
(-"-;A
そんなサムは、一年ぶりに再会した
親友のマーシャルと共にバカンスへ出発しました!
↑作家風の髭を生やしているサム。
マーシャルは路上で暴漢に襲われ
怪我をしたショックで一年間外に出れなかった男。
そんなマーシャルを励まそうと外へ連れ出し
彼の車で海辺まで来た二人ですが
宿泊先のモーテルから
海岸でパーティをやっているのが見えたので
そのパーティを覗いてみる事にします。
↑わぉ。あっちでパーティやってるぞ!
行ってみようぜマーシャル。
けれど二人は海水浴姿!
こんな格好でパーティに裸では行けないと
マーシャルが言うと、サムは
万が一のために持って来たスーツを着れば
問題ないだろうと言って
スーツに着替えてパーティへと向かいます。
↑赤いジャケットと赤いネクタイのサム!
なんだか用意がいいですね…
二人がパーティに近づいてみると
そのパーティは、著名なドキュメンタリー映画監督の
ホイットが主催するもので
サムの知り合いのゾーイも来ていたのです!
↑ホイットは、サムよりずっと大人で気さくな男!
↑あらサム!どうしてこんなところへ…
わあぉ。
すごい偶然…の訳ないですよね!
もうお気づきの通り、サムが海に来たのは
ゾーイに会うため!
過去にゾーイと関係を持ち
彼女の事をとても深く愛していたサムは
ゾーイに手紙で別れを告げられ
あきらめきれずに会いにやって来たのです。
けれど、来て分かったのは
パーティの2日後に、ゾーイとホイットニーが
結婚式を挙げるという事!
↑やぁ、実は僕たち明後日に結婚するんだ!
衝撃の展開にショックを受けるサムですが
彼は、確信しています。
彼女を本気で愛しているのは彼じゃなくて僕だ!
という事を…
さて、そんなゾーイの結婚前の2日間で
一体何が起こるのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑何、その変な髭とゾーイに言われたので
早速髭をそったサム。
よし、いつもの僕で、ゾーイの愛を取り戻すぞ!
大人の包容力
ホイットニーに勧められ
結婚式の日まで他のお客と一緒に
ホイットニーの家に宿泊する事になったサムは
ナルシストのホイットニーを嫌悪し
ゾーイに向かって、自分の方が相応しいと
必死の説得を試みます。
↑自分のドキュメンタリー映画の上映会をする
ナルシストなホイットニー。
映画の中では、友人の奥さんとベタベタしてます!
こんな男、ゾーイに相応しくない!
けれど、もしホイットニーが
ゾーイに相応しくないと言うのであれば
サムがホイットニーよりも
ゾーイに相応しい保証はあるのでしょうか?
サムにあるのは、純粋な愛だけ!
↑彼より僕の方がずっと真剣に君を愛してる!
では、もし純粋な愛だけで結婚というのは
うまくいくものなのでしょうか?
サムは冒頭で紹介した絵本の男のように
人魚姫を悪い海の王から救ったとして
その後、一体どんな生活を送らせられるでしょう?
↑憎きホイットニーを倒せば、幸せになれるの?
ホイットニーは、お金があり地位もあり
その上、ゾーイの心が
時より不安定になって迷走する事を知っており
それでもなお彼女を愛して
できるだけ幸せになれるよう心を砕いています。
↑ゾーイの心が壊れそうになった時
優しく支えてくれたのはサムではなくホイットニーでした…
そう。
人は愛だけで幸福になれるとは
断言できません。
けれど絶対に必要なのは
相手が苦しい時に優しく包み込む包容力。
自分の愛しか心にないサムはまだ
人を包み込むような優しさを
心の中に持っていなかったのです…
↑ゾーイが困った時、サムは立ちすくむだけ。
これってひょっとして結婚後も…
本作は、愛だけを叫んでいた若者が
現実を知って、すこしだけ大人になっていく映画。
全ての物語が終わった時
サムは、以前よりずっと優しくなっており
抱擁力も身に着けているのです。
↑辛い儀式(セレモニー)を乗り越えて帰途に就くサムは
ゾーイに会いに来た時よりも
ずっと大人の顔になっているのです…
…さて、皆様はこんな邦題のつけ方を
どう思われますか?
↑人生とはステップアップ!
ホイットニーの大人の包容力を知ったことで
サムの恋愛観は成長するのです
ヽ(=´▽`=)ノ
という訳で次回は
愛を語れば
変態ですか?
というテーマで
変態島
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
おまけ
①愛が必ずしも相手を幸せにしない
というシチュエーションに興味がある方へ…
②愛だけの関係の悲惨な末路に
興味がある方へ…
③包容力の限界を超えた恋愛に
興味がある方へ…
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