こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
モンスター
という作品を通して
想像力と
不思議な恋愛関係
というテーマでお送りしたいと思います。
恋愛というのは
相手に愛される喜びを実感できる
素敵な感情!
けれど
相手を喜ばせようとする愛情が
結果として人生を破滅に導く事だって
少なくないのです。
本日のモンスターは実話に基づく映画。
何の実話かというと…
アメリカ史上初の
女性による連続殺人
です!
( ̄Д ̄;;
…という事は
失恋した女性が次々と人を殺す映画?
いいえ。
主人公は娼婦で
行きずりの男を捕まえては
次々と殺していくので
殺す相手は恋愛対象ではないのです!
…
( ̄_ ̄ i)
…コレってほんとに恋愛映画?
はい。
これは間違いなく
純粋で心優しく
傷つきやすい女性の恋愛映画
なのです。
主人公のアイリーンは
小さい頃から男に
いいように扱われてきた女性。
↑おぅ。あたしが主人公だ!
文句あっか!?
13歳で既に出産し
家族とも縁を切られ
道端に立って
通りがかりの車の男に声をかける
30歳の娼婦でした。
↑あんた、私買ってかない?
車に乗り込むアイリーンは
部屋にも行かない最底辺の娼婦です。
そんな彼女ですから友達も0!
遂に所持金が5ドルになり
金を使い切ったら自殺しようと考え
最後の一杯を飲むために入ったパブに
奇跡の出会いが待っていたのです!
↑最後の一杯、と思って入ったパブ。
彼女にとっての人生は
何も楽しい事のないものだったのですが…
と言っても
その相手は男性ではありません。
若い女の子のセルビーと出会う事で
アイリーンの運命は、大きく変っていくのです。
↑こちらがセルビー。
セルビーも友達がいない女の子。
彼女はレズビアンなのですが
地元ではその事で苛められ
いづらくなって親戚の家に居候していました。
そんな孤独なセルビーは
ワイルドだけど孤独な雰囲気の
アイリーンに興味を持ち
話しかけてきたのです。
↑雨にぬれ、一人ぼっちでパブにいるアイリーンに
同じく一人ぼっちのセルビーは
親近感を覚えたのです。
レズっぽいセルビーに
最初は不信感を持っていたアイリーンですが
一緒にお酒を飲んでいるうちに
今までの彼女の人生にはなかった幸福感を
感じるようになります。
それは
私に興味を持ってくれる人がいる
という幸福感。
今までの人生において
アイリーンは他者から
バカにされるか性の対象としてしか
見てもらえませんでした。
けれど、自分の話を楽しそうに聞いて
一緒に笑ってくれるセルビーは
気がつけば
とても愛しい存在になっていくのです。
↑楽しく話すって、なんて楽しいんだろう!!
二人はお互いが磁石のように
引きつけられていき
アイリーンは
かわいいセルビーとずっと一緒にいたい
と思い
彼女と同姓をはじめるのです。
↑この子、私を愛してくれている!
こんな嬉しい気持ちは、はじめて!!
二人で暮らすなら
当然、お金は必要ですよね。
けれどセルビーは
仕事なんてしたことがありません!
だからアイリーンは思うのです。
私が本気になれば
娼婦以外の仕事について
彼女を養ってあげれるはずだ!
と…
↑私だって、本気になれば…
けれど、学歴も職歴なく
言葉遣いも悪い娼婦アイリーンは
どこの職場も雇ってくれません
↑あたし、秘書くらいやれると思うんだけど?
…お引取り下さい。
無職の状況が続けば
次第にお金もなくなります。
セルビーに幸せになってもらいたいアイリーンは
彼女のために再び娼婦になる事を決意!
けれど、最初に取ったお客は
女性に暴力を振るう
サディスティックな男だったのです。
血だらけとなって気を失っていたアイリーンは
意識を取り戻し必死に抵抗
気がつけば護身用の拳銃で
男を射殺してしまうのです!
取り返しのつかない事をし
激しく動揺するアイリーンですが
殺した男は大金を持っていた上に
道端で拾った娼婦の殺人ですので
目撃者も動機もないため
迷宮入りとなってしまうのです。
↑良かった…誰も気づかない。
アイリーンはセルビーには秘密で
行きずりの男を殺し続けます。
セルビーに
幸せなってもらいたくて…
さて、二人の運命は
一体どうなっていくのでしょうか?
それは是非、皆さん自身で
ご覧になって頂ければと思います。
↑私を愛してくれるセルビー!
絶対、彼女を幸せにしてあげるんだ!!
二人の愛は
性欲を目的としたものではありません。
彼女たちは
孤独な魂を持つもの同士だからこそ
二人一緒でいる幸福感が
何よりも嬉しかったのです。
↑彼女たちは
肉体よりも魂が魅かれあったのです。
結果だけ見ればアイリーンは
無学で、無教養な連続殺人鬼です。
けれど、彼女の動機は
金銭欲でも、暴力衝動でもありません。
彼女の過去は
少しずつ彼女自身の口から語られていきます。
父親の友達に繰り返しレイプされ
13歳の時に妊娠してしまい
家族からも周囲の人からも淫乱呼ばわりされ
勉強する機会も与えられず
道端で、娼婦となるしかなかった彼女にとって
セルビーに対してできる唯一の事は
なんとかしてお金を作ってあげることだったのです。
恋愛すれば、恋した相手には
幸せになってもらいたいと思うもの。
けれど
幸せにする方法が見つからないなら
自分が不幸になってでも
相手を幸せにするしかないと考えるかも
しれないものなのです…
↑そこまでセルビーに尽くしたアイリーンに対して
セルビーも同様に
愛し続けてくれるのでしょうか?
という訳で次回は
貧困と恋愛
というテーマで
囚われの少女たち
という映画を解説してみたいと思います。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑映画の冒頭と終盤に、全く同じ映像があります。
それは孤独なアイリーンのシルエット。
誰にも愛されなかったアイリーンは
全てを捨ててでも
孤独ではない人生を送りたかったのです…
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