こんばんは
ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/





本日も
 

想像力と
発掘良品の発掘

 

というテーマで
 

12人の怒れる男

評決の行方
 

 

という映画を
 

ご紹介させて頂ければと思います。





カチンコ 選者の腕の見せ所! カチンコ


ビートルズのアルバムに

 

通称ホワイト・アルバムと呼ばれる

 

THE BEATLESという

 

2枚組アルバムが存在します!

 

↑アルバム名も斬新ですが

真っ白いジャケットも斬新なアイディアです!




 

ホワイト・アルバムは
 

メンバーが個別に活動をしていた時期の
 

様々な方向性の曲が混在している
 

ビートルズの音楽図鑑のようなアルバム!






だからこそファンは時々
 

もし自分がホワイトアルバムの曲の中から

 

何曲かを選んで一枚にするとしたら

 

どの曲をセレクトするか?

 

というシミュレーションをして遊ぶ事があります。

 

↑ちなみに、KUBO/クボ 二本の弦の秘密の

エンディング・ソングで

レジーナ・スペクターが歌っている

「While My Guitar Gently Weeps」という曲は

ホワイトアルバムの収録曲のカバー。

心にしみる良い曲です!

 





選ぶ人によって曲も変わりますので
 

元は同じアルバムでも
 

全くちがう雰囲気になりますから
 

選者のセンスが問われる遊びだと思います

 

ヽ(=´▽`=)ノ

 

 

 

 

本日の作品は、映画ファンならご存知の

 

12人の怒れる男のリメイク作品!

 

↑説明不要の名作映画です!

 

 

 

 

ストーリーも、旧作と全く同じ!

 

 

 

 

だとすると、前作を観ているのなら

 

観る必要のない作品?

 

 

 

 

 

いいえ。

 

そんな事は、ありません!

 

 

 

 

 

 

もしトーリーを知っていても本作は

 

優れた脚本によって

 

面白さを損ねる事がないだけでなく

 

登場する12人の陪審員を

 

誰が演じれば、より楽しめる作品になるかを

 

観客に考える余地を与えるという

 

新たな楽しみ方を

 

提案している映画にもなっているの

 

 

 

 

 

カチンコ アバウトなストーリー カチンコ

 

 

本作は、有名なので

 

詳しい解説は不要だと思われますが

 

念のために説明すると

 

父親殺しの嫌疑をかけられた

 

少年の裁判について

 

12人の陪審員が審議するという内容。

 

 

 

 

 

当初は、ほぼ推定有罪であり

 

陪審員のうち11人が有罪だと言った時

 

一人の陪審員が

 

全く論議せずに有罪にしていいのか

 

という疑問を呈し

 

陪審員たちが改めて裁判の内容を精査し

 

次第に人々の意見が変化し

 

推定有罪が揺らいでいくというお話!

 

↑全員一致になるまで話しましょう!

 

 

 

 

本作の醍醐味は

 

単なる殺人事件の推理映画ではなく

 

会話をしている中で

 

陪審員たちの性格があぶり出され

 

有罪にした理由が

 

理性的な判断によるものではなく

 

個人的な過去の記憶との混同であったり

 

風見鶏的な軽薄さであったり

 

人種差別的な意識であったりという

 

人の心の闇の部分があらわになっていくところ!

 

↑犯人はナイフをこう刺したのか?

おい、ちょっと待ってくれ。

人をナイフで刺す時は下から上へ刺すんだ!

 

 

 

 

最初から有罪に反対だった陪審員8番も

 

無罪だと確信していた訳ではなく

 

軽々に人を断罪するのは好ましくないと考える

 

性格だったというだけ。

 

↑ちゃんと審議して結論を出そうという

誠実な性格の8番。

 

 

 

 

 

つまり本作は、法廷劇であると同時に

 

狭い部屋の中の一幕劇であり

 

様々な人間の心の中を描く心理劇であり

 

殺人事件の推理劇でもある

 

多視点で楽しめる傑作映画なのです!

 

 

 

 

 

そんな本作の源流にあるのは

 

1957年版の作品。

 

 

 

 

 

1957年版で陪審員8番を演じたのは

 

重厚な俳優ヘンリー・フォンダですが

 

本作で8番を演じたのは

 

人は良いけど押しの弱そうなタイプの

 

ジャック・レモン!

 

↑意志の強そうなヘンリー・フォンダと

電車で隣に座っている普通の老人ようなジャック・レモン。

 

 

 

 

 

本作は、そんな二人を比較する事で

 

それぞれの陪審員に

 

どんな俳優を充ててみると面白いかを

 

考える余地がある

 

という、本作の新しい楽しみ方を発見できる

 

映画にもなっているのです!

 

 

 

 

野球の行方ばかりを気にしている

 

誠実さのかけらもない

 

陪審員7番は、ハイ・フィデリティの頃の

 

ジョン・キューザックはどうかな?

 

↑「ハイ・フィデリティ」のザ・不誠実な男の

ジョン・キューザック

 

 

 

 

理性の塊のような性格で

 

最後まで論理戦を挑み続ける紳士の

 

陪審員4番には

 

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密

 

の時のベネディクト・カンバーバッチは?

 

↑超難敵になりそうなカンバーバッチは?

 

 

 

 

ナイフの扱い方に精通していた

 

労働者の陪審員5番に

 

ジェイソン・ステイサムなんかどうだろう?

 

↑ちなみに銃なら、こうやって使うんじゃい!

(「アドレナリン:ハイ・ボルテージ」より)

 

 

 

 

 

そんな、自分なりのセレクションで

 

12人の怒れる男を考えてみるというのも

 

映画ファンならでできる

 

楽しみ方がなのではないかと思います!

 

 

 

 

 

12人のキャラが個性的だからこそ

 

魅力的は配役ができれば

 

なんど映画化したとしても楽しめる作品。

 

それが本作なのだと思います

 

(*´∇`*)

 

↑こちらは2007年に作られたロシア版の

ニキータ・ミハルコフ監督の「12人の怒れる男」。

良い脚本は、魅力的な設定と配役があれば

何度でも楽しめるのです!

 

 

 

 

 

と言う訳で次回は

 

魔都ロサンゼルス

 

というテーマで

 

狼たちの街

 

 

という映画を解説してみたいと思いますので

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

合格おまけ合格

 

 

 

①で1952年版ってどんな作品?

という方に…

 

 

音譜十二人の怒れる男の回はコチラ音譜

 

 

 

 

 

②本作同様、一幕劇で群像劇で

心理劇で殺人推理劇に興味がある方へ…

 

 

音譜キサラギの回はコチラ音譜

 

 

 

 

③推定有罪の審議の落とし穴に

興味がある方へ…

 

 

音譜タブロイドの回はコチラ音譜