「赤ちゃん泥棒」（想像力と発掘良品の発掘⑥　その16）

こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
＼(＾▽＾)／





本日も
 

想像力と
発掘良品の発掘
 

というテーマで
 

赤ちゃん泥棒
 

 

という映画を
 

ご紹介させて頂ければと思います。





カチンコ コーエン印の哀しきコメディ カチンコ



本作は、ミラーズクロッシングと同様、

 

コーエン兄弟監督作品。


↑アイルランド系の男気映画「ミラーズ・クロッシング」は

発掘良品第１３弾の作品です。

音譜ミラーズ・クロッシングの回はコチラ音譜





今や巨匠と評されているコーエン兄弟ですが
 

本作は２作目の監督作品！




ですので、まだ低予算で

 

インディーズ映画っぽい作品なのですが
 

登場人物があまり喋らない
 

風吹けば桶屋が儲かる的偶発性
 

そして

 

笑えるけどちょっと哀しい展開

 

という、コーエン兄弟らしい作品の特性は
 

すでに発揮されているのです！

 

 

 

 

カチンコ アバウトなストーリー カチンコ

 

 

 

主人公のＨＩ・マクダノー（通称ハイ）は

 

頭があまり良くない男。

 

 

 

 

 

彼は人生に行き詰ると

 

ついつい強盗をしてしまい、すぐに逮捕され

 

何度も刑務所に収監される男。

 

↑捕まるたびに、警察で写真を撮られるハイ。

 

 

 

 

 

 

そんなダメなハイでしたが

 

毎回、彼の写真を撮る係を担当していた

 

警察官のエドウィーナに恋し

 

３回目の刑期が終わった時にプロポーズして

 

二人は結婚する事にします！

 

↑お、お前に惚れちまったぜ…チラッラブラブ

 

 

 

 

良かったねハイ！お幸せに！

 

＼(＾▽＾)／

 

 

 

 

ハイは、エドウィナのために定職に就き

 

幸せな結婚生活を送りながら

 

子供を心待ちにしていた二人でしたが

 

検査をしたところ

 

エドウィナが不妊症だと判明！

 

 

 

 

 

実子の代わりに

 

養子を育てようと考えた二人でしたが

 

ハイの犯罪歴が問題になり

 

養子も受け入れてもらえませんでした。

 

↑実子も養子も絶望で、泣き崩れるエドウィナあせる

 

 

 

 

 

生きる希望をなくしたエドウィナは

 

警察を退職してしまい

 

結婚生活から光が失われつつあった時

 

２人はＴＶのニュースで

 

ネイサン・アリゾナという家具会社の社長の家で

 

五つ子が誕生した事を知るのです！

 

↑元気な五つ子の誕生です！

 

 

 

 

お金持ちの上に

 

沢山子供を授かるなんてずるい！！

 

 

 

 

 

 

そう考えたハイとはエドウィナは

 

五人もいるんだから

 

一人位いなくなっても問題ないだろうと考え

 

赤ちゃんを盗んでしまうのです！

 

↑わ～。どの子にしよう！？

迷うけどネイサン・ジュニアが一番カワイイから

この子に決定だ！！

 

 

 

 

 

ネイサン・ジュニアが家に来て

 

エドウィナは大喜び！

 

 

 

 

 

けれどハイは

 

実際に赤ちゃんを育てるという重責に

 

不安を感じ始めます。

 

↑とりあえず記念写真！

だけど、オムツやゴハンの事も考えなきゃ…

 

 

 

 

 

そして、その頃

 

ネイサン・アリゾナが赤ちゃんのために

 

莫大な報奨金を出す事を知った

 

賞金稼ぎのスモールスという不気味な男が

 

赤ちゃんの捜索を開始したのです！

 

↑スモールスは情け無用の男！

彼の前を邪魔する奴は、ウサギだって容赦しません！

 

 

 

 

 

さて、果たしてダメ男のハイは

 

ネイサン・ジュニアの父親となる事が

 

出来るのでしょうか？

 

 

 

 

 

 

それは是非、皆さん自身の目で

 

ご覧になって頂ければと思います。

 

↑とりあえずオムツだけでもジュニアの元に！！

…でも、お金がないから強盗であせる

 

 

 

 

 

カチンコ 願望と覚悟の狭間で カチンコ

 

 

 

ハイもエドウィナも

 

子供を育てたいという想いは人一倍！

 

 

 

 

だから最初は

 

何が何でも赤ちゃんを欲しがって

 

泥棒にまで及びます！

 

↑ＴＶを観ていた時、言葉も交わさずに

二人は決意するのです。

あのカワイイ赤ちゃんを盗みに行こうと！

 

 

 

 

 

けれど、それは二人の願望でしかありません。

 

 

 

 

 

願望とは、成就した瞬間に達成するもの！

 

 

 

 

 

赤ちゃんが欲しいと

 

心から願っていたハイとエドウィナですが

 

その夢が成就した直後から

 

赤ちゃんを幸せにできる責務を負えるのか

 

という覚悟を問われていまいす。

 

↑あらあら！天使みたいにカワイイ！

もう予防接種は受けた？

 

自慢げに赤ちゃんを上司の奥さんに見せた後

エドウィナは絶句してしまうのです…

 

 

 

 

そう。

 

 

 

 

願望の成就だけでは

 

人は幸せになる事はできません。

 

 

 

 

 

幸せになりたかった二人は

 

赤ちゃんを幸せにできる自信があるかを

 

自問する事となるのです。

 

↑何人もの養子を育てている上司ですが

女子は子供たちにとって

あまり良い家庭ではなかったようです…

 

 

 

 

 

願望と覚悟の狭間に揺れた二人は

 

映画のラストで

 

彼等にとっては辛い答えを見つけます。

 

 

 

 

 

赤ちゃん自身はきっと

 

赤ちゃんを欲しがっている人ではなく

 

赤ちゃんを幸せにできる人に

 

育ててもらいたいのだろうという答えに…

 

 

 

 

 

 

本作はハイとエドウィナだけでなく

 

赤ちゃんを育てる人全てが

 

一度は観ておくべき映画なのかもしれません…

 

↑本作の原題は赤ちゃん泥棒ではなく

「RAISING ARIZONA」

（ライジング・アリゾナ）

 

raising childrenが育児という意味なので

「アリゾナを育てる」という意味だと思います。

ネイサン・アリゾナが欲しいではなく

ネイサン・アリゾナを育てる覚悟を問われた時

二人は考えてしまうのです…

 

 

 

 

 

と言う訳で次回は

 

オールスターで

もう一度！

 

というテーマで

 

12人の怒れる男

評決の行方

 

という映画を解説してみたいと思いますので

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

合格 おまけ 合格

 

 

①子供を持つ重圧や不安に

興味がある方へ…

 

 

シュレック３の回はコチラ

 

 

 

 

 

②責任なき育児の行き着く先に

興味がある方へ…

 

 

音譜渇き。（前編）の回はコチラ音譜
音譜渇き。（中編）の回はコチラ音譜
音譜渇き。（後編）の回はコチラ音譜
音譜渇き。（完結編）の回はコチラ音譜

 

 

 

 

③不幸な環境の子供への

究極の手法に興味がある方へ…

 

 

音譜トールマンの回はコチラ音譜

 

 

 

 

 

 

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