こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
発掘良品の発掘
というテーマで
ブラジルから来た少年
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
TSUTAYAさんが展開されている
発掘良品知シリーズの
第七弾の7作品、第八弾の6作品
第九弾の5作品、第十弾の5作品
そして第十二弾の5作品の併せて28作品を
紹介してみようという本シリーズも
本日で最終回!
やや骨太な作品が多くセレクトされた
映画通向け映画たちの紹介は
思った以上に手こずってしまったのですが
いかがでしたでしょうか?
最後の作品は
ブラジルから来た少年
タイトルだけでイメージすると
爽やかな南国少年の映画みたいですが
実は不気味作品なのです!
私としての
本作品のお勧めポイントは3つ!
お勧めポイント①
捲土重来という執念!
ワイルド・ギースでもご説明しましたが
人生をどう生きるかは、人それぞれ!
そんな生き方の一つに
自分が失った何かを
取り戻そうとする人生
というものがあると思います。
これは失地回復や
捲土重来という考え方!
一度失ってしまった何かを
取り戻すというのは
執念がなければできない事!
本作はそんな
捲土重来の執念に憑りつかれた
2人の老人が織り成す
運命の交錯を描いた映画なのです。
お勧めポイント②
幸福を求めず
悲願を成就させようとする
老人たち!
本作に登場する老人の一人は
ナチス政権下で
人体実験を繰り返していた科学者の
ヨーゼフ・メンゲレ!
↑ヨーゼフ・メンゲレは実在した人物です。
ナチス政権が崩壊した後
パラグアイに逃走していたメンゲレですが
彼は未だに権威を持ち続け
ナチスの残党と共に
何かの計画を進めていました!
↑ヨーロッパから遠く離れたブラジルでは
第二次大戦が集結した後も
ナチスの残党が秘密裏に集会を行っていました!
そんなメンゲレの動向に気づいたのは
ナチスの残党を追跡していた
アメリカ人のユダヤ系青年ジャーナリスト!
彼は、ナチスハンターと呼ばれている
ドイツ在住のリーベルマンという老人に電話をかけ
協力して欲しいと頼みますが
その頃リーベルマンは
長年ナチスの残党を追跡していたにも関わらず
思ったほどの成果がでない事に落胆し
依頼を聞き流してしまいます。
↑尊敬するリーベルマンに電話しましたが
彼は、興味がなさそうでした…
仕方なく青年は独自に調査を続け
ナチスの残党の集会場に盗聴器を仕掛け
メンゲレの陰謀を聞き出そうとします。
盗聴器は見事成功し
メンゲレが全世界にいる
100人の老人を殺害しようとしている事を
聞きつけたのです!
???
100人の老人を殺す?
(-"-;A
対象はナチスに敵対していた人?
いいえ。
彼らはごく普通に暮らしている老人。
その多くは公務員です。
全世界の公務員の老人
100人殺害計画!
( ̄Д ̄;;
さっぱり意味が分かりませんね…
けれどメンゲレは確固たる意志で
各々の老人を、指定された日に殺害するよう
厳命していたのです!
↑この計画は、絶対に成功させるぞ!
確実に老人たちを殺せ!
盗聴に成功した青年は
大喜びで宿泊していたホテルに戻り
リーベルマンに報告しますが
盗聴されている事に気づいたメンゲレは
彼のホテルを見つけ出し
通話中の青年を殺害してしまいます!
↑リーベルマンとの通話中に青年は殺害され
老人100人殺害計画の証拠は
無くなってくしまいました…
リーベルマンは
青年を助けられなかった事を後悔し
彼の電話口で伝えた
公務員の殺人事件を調べるために
ドイツの警察の友人に
最近不審な死を遂げた公務員のリストを
作って欲しいと頼んだのです。
↑ほとんど成果が出なかったナチス追跡は
家計を圧迫させていましたが
リーベルマンは青年の無念を晴らすために
謎の公務員殺人を
調査する決意を固めたのです!
さて、メンゲレは、一体どんな陰謀を
実行しようとしていたのでしょう?
そして、執念の男であるリーベルマンは
ほとんどゼロに近い情報から
何かを発見する事ができたのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑不審な死を迎えた公務員の家を
一軒一軒尋ねて、質問をするリーベルマン。
けれど彼らはみんな
ナチスとは全く関係ない人たちばかり!
メンゲレは何をしていたの?
お勧めポイント③
妄執に憑かれた人間は
同類を察知する!
本作はネタバレすると
観る楽しさを奪ってしまう作品なので
詳細を解説するのは
差し控えさせて頂きますが
メンゲレも、リーベルマンも求めているのは
失われてしまった過去!
ユダヤ人のメンゲレが失ってしまったのは
家族や同胞との幸福な日々!
↑ハッキリとは描かれませんが
リーベルマンは年老いた妹と二人暮らし。
妻や子供はいなかったのでしょうか…
他の多くのユダヤ人たちが
第二次世界大戦後に忌わしい過去を封印し
新しい人生を歩んだにも関わらず
リーベルマンは過去に固執し
ナチスの追跡者としての人生を選びます。
逆にメンゲレが求めていたのは
ナチス時代の栄光の日々!
↑あの輝かしい日々をもう一度!
他の逃亡したナチス党員たちが
貴族的な逃亡生活を楽しんでいるにも関わらず
メンゲレだけは人里離れた研究所で
謎の計画を一人で進めます!
↑医師であるメンゲレは
ナチス時代の遺伝子に関する研究も
辞めてはいませんでした!
メンゲレにとっての捲土重来とは
ナチス時代のように
自分たちを率いる強い指導者が現れ
その下で働く事!
↑ああ。あの輝かしい日をもう一度!
そんな妄執に近い感情で
人生を生きてきた二人はやがて
彼らはお互いこそが
自分の夢の障害となる存在だと気づき
激突する事となるのです!
↑100人の老人の殺害に障害となるのが
リーベルマンだと気づき
隠れ家を出て、自分自身で行動するメンゲレ!
二人の人生が激突する時
どちらも一歩も引く事はできなかったのです…
メンゲレとリーベルマンが
人生と命と夢をかけてぶつかり合うのは
彼らの宿命だったのです!
↑南米とドイツにいたはずの二人は
ラストで直接対決します。
そしてひょっとすると、この直接対決は
彼ら自身が夢にまで見た
自分の人生の障害となっていた人物との
相まみえる事ができた
満願成就の日だったのかもしれません…
と言う訳で
想像力と発掘良品の発掘⑤は
本日でお終いです。
長い間お付き合い下さり
本当にありがとうございました
\(^▽^)/
次回は、本年の本ブログを振り返る
アーカイブをお送りしたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑メンゲレは、自分の計画に消極的な仲間を
殺害一歩手前まで攻撃します。
メンゲレにとっての夢は
過去の栄光の日々の復活であり
他の仲間のように
もし復活できないなかったとしても
仕方がないじゃないか
という姿勢は許す事ができませ!
メンゲレもリーベルマンと同様に
過去を忘れて生きる
という選択ができない男だったのです…
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