こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
発掘良品の発掘
というテーマで
サンキュー・
スモーキング
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
私としての
本作品のお勧めポイントは3つ!
お勧めポイント①
限りなく詐欺に近い
ロビイストという職業について
サンキュー・スモーキング!!
…こんなタイトルだと
タバコ愛に満ちた愛煙家のための映画だと
誤解されてしまいそうですが
本作は、タバコを吸うシーンは一切なく
タバコが有毒である事も
かなりハッキリと描いている作品!
↑タバコは…有害です!!
じゃあ、なんで
サンキュー・スモーキングなんて
タイトルなの
(-"-;A
それは、本作の主人公ニックが
タバコ産業の弁護を行うロビイストだから!
↑ボク、タバコを吸う方々の味方です!
ロビイストとは
スポンサーの依頼に応じて
言葉やロジックや印象操作を駆使して
自分たちの主張を正当化する
世論や社会的な空気を形成していく
↑タバコって、悪い物じゃないんじゃない?
という印象を人々与えていくのがニックのお仕事です。
彼はタバコ産業が出資している
タバコ研究所の広報部長。
タバコ会社が出資している研究所が
タバコに不利な意見なんて
絶対、言う訳はありませんよね!
そう。だからニックは
どんなにタバコ業界に逆風が吹いていても
お得意のロジックや話術で
タバコ産業を擁護し続ける男だったのです!
↑TV討論会で、嫌煙派が
タバコを吸ってガンになった未成年の青年を
出演させてニック糾弾すると
タバコが好きな青年の不幸を見世物にする
嫌煙派はなんて残酷なんだ!
我々は、タバコを愛してくれた青年の不幸に
心から同情しているので
青少年の喫煙防止キャンペーンに
多額の寄付をさせてもらいますと言って
青年に感激されるのです!
けれど、嫌煙派のフィニスター上院議員は
ニックの世論形成に怒り心頭!
タバコの有害性をより大きく報じるために
タバコのパッケージに
ドクロマークを告知を科す法案を提出し
公聴会が開催される事になり
タバコ業界代表としてニックを招聘したのです!
さて、百戦錬磨の詭弁の達人
情報操作の王ニックは
果たして嫌煙家の挑戦に対して
どのような反論をするのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑嫌煙行政に対して
どのような反論をするのでしょう?
お勧めポイント②
世界は正義によって
成り立っていない
ニックの仕事であるロビイストは
ギリシア時代のソフィストとよく似た職業!
ソフィストは、哲学の一派ですが
自分の意見を通すために
様々な詭弁やロジックを駆使して
相手を言い負かそうとする人々。
★詭弁の例★
正しい事:
「自分がされて嫌なことは人にもするな」
正しい事を利用した詭弁:
「だとしたら自分がされて嫌でなければ
人にしても良いって事になる」
↑お父さんの仕事は何?
という小学校の父兄参加イベントで
タバコ産業を応援する人として紹介さりたニックは
「ママが、タバコは体に悪いと言ってた」
と女の子に追求されたニックは
「えっ。君のママはお医者さんなの?」
と聞き返して黙らせてしまいます!
↑小さい子にも容赦ないニック!
つまり本作は愛煙家の映画ではなく
世論形成も思いのままの
知られざるロビイストたちの活動を映画いた
ブラックコメディであり
同時に、実社会でも彼らのように
常に陰で、世論を操作している人たちがいる
という事を告発した映画でもあるのです。
↑世間から嫌われているニックですが
銃のロビイストと、アルコールのロビイストとは
大の仲良し!
例え社会から嫌われていようと
私達は、業界のイメージを美化していくぞ!
…実際は、こんな会合はしないと思いますが
様々な業界のロビイストたちは
実社会においても自分たちの業界を
PRし続けているのです!
お勧めポイント③
優れた弁論術は
どのように使われるべき?
本作の後半では
弁論術で適わないニックの敵は
誘拐して暴行を加えたり
スキャンダルを仕掛けたりして
ニックの信頼を失わせようとしていきます。
↑ニック、スキャンダルになる!!
えっ!
嫌煙派って、正義じゃないの?
( ̄Д ̄;;
はい。
弁論で勝てない人間は
弁論では反論せず
暴力や陰謀を巡らせる可能性が
あるのです!
↑例えニックの理論が気に喰わなくても
暴力に訴えていいの?
そんなピンチを乗り越えたニックは
天賦の才能である弁論を
これから先、どのような生かしていくかを考え
一つの結論に達します。
大金をもらって弁護をし
周囲の人々から排除される存在ではなく
弁護が必要な人を助けて
感謝と尊敬がもらえる日々を送る方が
幸せかもしれない
という、哲学的な結論に…
↑お金のために、死を詭弁するより
息子とも楽しく暮らせる弁論を選ぶというのは
ソフィストを超越して
アリストテレスのような哲学者に成長した
という事かもしれませんね
ヽ(=´▽`=)ノ
と言う訳で第七弾の7作品は
これにて終了!
次回は
映画好きに捧ぐ
というテーマで
クライム&ダイヤモンド
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑タバコは、いくら詭弁を弄して擁護しても
結局は人体を蝕んでいきます。
ニックが協力したタバコ産業のビップたちも
気がつけばみんな死んでいきます。
折角の弁論術があるのであれば
死に向かう人々を弁護するのではなく
みんなを幸せにできる
詭弁を弄していきたいものですね!
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