こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
どことなくなんとなく
というテーマで
ロブスター
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
★どことなくポイント★
愛というのは
人生にとって至上のもの。
これについて異論を唱える方は
あまりいらっしゃないのではないでしょうか?
(「イエロー・サプマリン」より)
けれど…
それって真実なのでしょうか?
本日の作品は
愛が至上のものという前提を
根底から覆してしまう
哲学的な問いかけの映画なのです!
★アバウトなストーリー★
この映画の主人公は
妻に離婚されてしまったデイヴィット。
↑無口で温厚そうなデイヴィットでしたが
妻に裏切られてしまいます…
単身となったデイヴィットは
政府の要請に従って
郊外のホテルへと連れて行かれます。
↑デイヴィットの世界では
単身者になると強制的にホテルへと
連れて行かれるのです!
そのホテルは
単身者だけが連れて行かれる
単身者たちが強制的に集められています。
愛が至上のものであるこの世界では
単身者は不要の存在であり
そのホテルに宿泊できる45日の間に
新しい伴侶を作らなければ
手術で動物に変えられてしまうのです!
↑あっ…。この間まで人だった女の子が
馬に変えられちゃった!
…動物に変えられる?
(-"-;A
えっと…
本作は、もしもの世界ような内容なので
細かい事は気にしないで下さい!
デイヴィットは
新しい伴侶を作ろうとしますが
相性ピッタリの相手なんて
なかなか見つかるものではありませんが
なかなか気に入った伴侶が見つけられません…
デイヴィットに対して
妙に親しげに接してくる中年女性を
やんわりと否定していたら
彼女は、窓から飛び降りてしまいました。
↑デイヴィットに否定された女性…
愛が至上である世界においては
愛を交わせない人間は
人間として生きる価値さえないのです!
↑好きじゃない人を否定すると
相手を死に追いやってしまうものだとしたら
愛って本当に尊いの?
パートナーに巡りまま
滞在期限が近づいたデイヴィットは
ホテル中で最も冷酷な女性に
自分を偽って接近し
何とかパートナーとなりますが
元々残酷ではないデイヴィットにとって
彼女との愛は偽りのもの!
↑とりあえず、残酷な人間のフリをして
彼女に近づいくデイヴィット!
けれど、それは結果として
相手の女性を傷つける事となりました。
女性に襲われたデイヴィットは
相手を傷つけ、心の底から憎まれる!
これもまた、愛が至上のものかどうか
疑いたくなる事柄ですね。
デイヴィットは悟ります、
人生に愛なんて必要のない!
という事に。
↑愛なんて…クソくらえ!
森に逃げ込んだデイヴィットは
この世界に異論を唱え
森の中で一生独身を貫く集団に出合い
一緒に行動することにします。
↑私たちは、誰とも愛しあわない!
だからダンスする時だって一人で踊るのよ!!
おお。
愛を否定して生きるデイヴィットなら
独身集団はピッタリですね
ヽ(=´▽`=)ノ
…けれど
デイヴィットはその集団の中に
自分と相性ピッタリの理想の女性に
出会ってしまうのです。
↑あれ?あの子はシャイで温厚で、その上近眼だ!
ボクと相性ピッタリじゃないか!!
もちろん独身集団内での恋愛は厳禁!
もし見つかってしまえば
どんな罰を受けるか分かりません。
二人は、二人にしか分からない合図を作り
誰にも知られないようにしながらも
愛を交わし続けていくのです!
↑言葉で言わなくても愛を伝えるよ!
君を愛してる
私も愛してるわ
さて、愛を否定した後で
愛を激しく求めはじめたデイヴィットは
幸せになれるのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑デイヴィットにとって
そして観客である私たちにとって
愛とは何なのでしょう?
★作品を愉しんで頂くために★
本作は、愛というものを
とことん客観的に分析している映画!
↑愛が至上のものだとしたら
なんで合コンなんてイベントがあるの?
デイヴィット以外の多くの登場人物も
愛のために嘘をついたり
自分を犠牲にするほど愛していなかったりと
愛という言葉の裏の
残酷な現実を描いていきます。
↑鼻血の出やすい女の子の気を引くために
わざと鼻を傷つける男!
愛をかちとるための嘘は、許されるの?
だから本作を観ていると次第に
どことなくなんとなく
自分の考えていた愛という感情に
疑問を持ち始めるのです
↑あれ?私の考えていた愛は
本当に至上のもと言えるものなのかな…
愛とは、一見すると至上のもののようで
実はとっても独善的なもの!
人は自分の心の中で愛を定義して
独善的な感覚で
他者を愛しているのかもしれません…
↑本作のポスターは2枚。
↑どちらも相手がいないのに
他者を愛しているフリをしているのです!
本作のヨルゴス・ランティモス監督は
疑問の余地のない感情に
あえて疑問を呈するような映画を作る人。
↑前作「籠の中の少女」では
親の子どもに対する愛情に疑問を呈しまています。
本作は、観終わった後に
愛についての自問自答する事になる
ずっと心に引っかかり続ける
ひきずる映画なのです。
↑デイヴィットの愛は至上のものとなったのでしょうか?
と言う訳で次回は
死者と話そう!
というテーマで
スイス・アーミーマン
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑ちなみに、タイトルがロブスターの理由は
デイヴィットが変身させられるとしたら
選ぼうと思っていた動物だから!
寿命が100歳のロブスターを選んだデイヴィットは
愛がなくても生きていける
利己的な人間なのかもしれませんね…
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