こんばんは
ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/





本日も
 

想像力と
発掘良品の発掘

 

というテーマで
 

絞殺魔
 

 

という映画を
 

ご紹介させて頂ければと思います。





実際に起こった殺人事件の映画化って
 

よくある事ですよね。





大抵の場合それらの作品は

 

ドラマっぽい演出がされていると思います。

 





けれど本日の作品は
 

殺人事件の裁判において
 

これが実際に起こった

出来事です!
 

と断言する検察の証拠映像のような

 

映画なのです。





このシリーズで
 

本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。


推薦理由①
犯人や被害者の名前が
実名で登場する
ボストンの連続絞殺魔事件を

映画化したものだから





本日の作品はタイトル通り
 

絞殺魔の映画。






それも1962年から64年までに
 

ボストンで連続して起こった
 

13人の女性への暴行殺人の映画なのです!


↑実際の被害者の方々。





13人!!
 

( ̄□ ̄;)

 

ものすごく多いですね!





当初、絞殺魔は
 

一人暮らしの高齢の女性を狙って
 

殺害していました。


↑朝になっても部屋から出てこないのを

不審に思った近所の方が

部屋を覗くと、そこには絞殺死体が…




殺害の方法はロープによる絞殺。






特殊な結び方で殺害している以外
 

容疑者像が見えない警察は
 

不審人物を手あたり次第逮捕してみますが
 

犯人は見つからず殺人は続きます。


↑痴漢、買春、変態、ロリコン、覗き…

性的な犯罪歴がある人は片っ端から逮捕!






犯人が全く捕まらないので

 

ボストンは大パニック!

 

 

 

 

 

その上、犯人は老女だけでなく

 

若い女性もターゲットにしていくのです。

 

↑最初は老女ばかりでしたが…

 

↑ある日を境に、若い女性もターゲットに!
 

 

 

 


さて、この恐ろしい連続絞殺犯は一体
 

どんな人物なのでしょうか?





それは是非、皆さん自身の目で
 

ご覧になって頂ければと思います。


↑画面の中で複数の映像が動くマルチ・スクリーンは、

どれを見ていいか分からなくなるから

観客は画面から目が離せなくなってしまうのです!

 

 



と言っても

 

本作が公開されたのは1968年。


 

 

ボストン絞殺魔事件は

 

1965年に犯人が断定されていますので

 

当時の観客は誰もが

 

犯人が誰だかを知っていました。

 

 

 

 

逮捕されたのは

 

アルバート・デザルボという男。

 

↑逮捕されたデザルボ。

 

 

 

 

 

彼は取り調べに対して

 

自分はやっていないと語りますが

 

映画では、彼の犯行が描かれていますので

 

観客である私たちの興味の先は

 

彼が犯人かどうかではなく

 

何故、犯行を認めないのかに向かいます。

 

↑犯人かどうかは、疑う余地ないでしょ!

だって、さっき殺してたよ。

 

 

 

 

けれど、本作はあくまでも

 

当時の彼の自白を基に映像化されたもの。

 

↑彼の自白しか証拠がない絞殺魔事件。

優秀な検事のボトムリーは

根気よくデザルボと会話を続けながら

彼の心の中を探っていきます。

 

 

 

 

でも、自白しているって事は

 

デザルボが犯人で間違いないんでしょ?

 

 

 

 

えっと…

 

 

 

 

この問題こそが本作を

 

ただの犯罪映画でなくしている所以。

 

 

 

 

 

デザルボは精神疾患の疑いで

 

精神病院に入院しており

 

彼をボストン絞殺魔だと告発したのは

 

病院で同室だった

 

ジョージ・ナッサーという男だったのです!

 

↑ボストン絞殺魔として逮捕された

アルバート・デザルボ(本人)

 

 

↑彼を告発した精神病院入院患者の

ジョージ・ナッサー(本人)

 

 

 

 

ちなみにジョージ・ナッサーは

 

後に絞殺魔とは別の殺人事件によって

 

終身刑を受けている男。

 

 

 

 

果たして、ナッサーの告白は

 

信用できるのでしょうか?

 

 

 

 

けれどこの映画の観客はみんな

 

デザルボが犯人だと確信しています!

 

 

 

 

 

本作の真の恐ろしさは

 

実録風の犯罪映画で描かれた仮説を

 

観客は事実として

 

受け止めてしまう可能性がある

 

という事なのです!

 

 

推薦理由②

人間は自分の目で見たものを

信じる生き物である

 

↑ちなみに本作では

最後まで、彼がボストン絞殺魔の真犯人だとは

決めつけていません!

けれど映画の流れを観ている私たちは

殺人未遂を起こして逃走したデザルボの姿と

今までの映像をリンクさせて

彼が犯人なのは間違いないと決めつけるのです。

 

 

 

 

 

本作のラストは

 

こんな可能性もあるんじゃない?

 

という推論が描れて映画が終わります。

 

 

 

 

 

だからこそ本作で取り上げられた

 

ボストン絞殺魔事件は

 

既に事件発生から50年以上が経過した

 

大昔の事件にも関わらず

 

私たちがこの事件について考えるキッカケを

 

提供し続けてくれている映画なのです。

 

 

推薦理由③

全容が解明された事件には

議論の余地がない

 

↑本作のラストでは

「この映画は終わりましたが、

私たちの中にある暴力の早期認識と

治療のための社会の責任は

まだ始まってもいません。」

と書いてあります。

 

けれど、その後の調べによって

本事件で語るべき問題は

今でもまだ残ってる事となったのです。

 

尚、アルバート・デザルボは

刑務所に収監後、謎の死を遂げているのです…

 

 

 

 

 

と言う訳で次回は

 

些細なキッカケ

 

というテーマで

 

冷血

 

という映画を解説してみたいと思いますので

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

てはまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

↑ボストン絞殺魔事件が起こったのは

ケネディ大統領が暗殺された1963年前後の事。

自国の大統領が白昼暗殺されるという

ショッキングな出来事が起こった当時のアメリカは

人々の心の中で

何かが狂っていたのかもしれませんね…

 

 

絞殺魔 [DVD] 絞殺魔 [DVD]
2,300円
Amazon

 

 

絞殺魔 [DVD] 絞殺魔 [DVD]
998円
Amazon