こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
発掘良品の発掘
というテーマで
L.A.コンフィデンシャル
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
仕事と正義感とは
必ずしも一致するものではありません。
人々のための仕事のように思える
弁護士や医師においても
お金や野心のために仕事をする人がいるように
警察や刑事の方々の中にも
正義のために働いている訳ではない人も
いるかもしれないのです…
このシリーズで
本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。
推薦理由①
1950年代のロサンゼルスにおける
腐敗した警察内部を描いた
それぞの思惑で動く刑事たちを
魅力的に描いた映画だから
本作の舞台は、マフィアが跋扈していた
1950年代のロサンゼルス。
↑古き善きロサンゼルスの裏で一体何が!?
当時の警察はマフィアを根絶するために
ロサンゼルスを牛耳っていたマフィアのボスを
脱税容疑で逮捕したのですが
その結果、空白となった利権の奪い合いが発生し
殺し合いが頻発するようになります。
↑大ボスがいなくなったことで
権力争いの殺し合いが発生してカオス状態に!
そんな血なまぐさいロスを担当する刑事たちも
一筋縄でいかない男たちばかり!
容疑者を締め上げるのに手段を選ばす
暴力を躊躇しないホワイト刑事。
↑おぅ、とりあえず死んどくか?
暴力を全く躊躇しない狂犬のようなホワイト刑事
TVの人気刑事番組の監修も勤める
温厚なヴィンセンス刑事は
裏でタブロイド誌に情報を売り
容疑者の逮捕情報を流しています。
↑俺が逮捕して連れて来るから、この辺で写真を頼むよ!
売名行為も得意なヴィンセンス刑事。
そして、そんな刑事課に転属を願い出た
エリート警官のエドもまた
正義感から転属を願い出たのではなく
出世が目的だったのです。
↑君のような優秀な若者は、現場に出なくても良いのでは?
そんな上司の助言を無視するエドの目的は
刑事として有名となる事で
その後の人生を有利しようと考えたからです。
… … …
(-"-;A
せ、正義の刑事は??
そんな人、この映画に一人も登場しません!!
本作は、有力マフィア逮捕後の
金と麻薬と女を手中に収めようとする
血なまぐさい陰謀の中に
3人の刑事が巻き込まれていく映画なのです。
↑刑事たちがマシンガンで武装するのも当たり前!
悪徳の都ロサンゼルスへようこそ!
つまり、この映画に登場する刑事たちは
全員悪人という事?
いいえ。
確かに彼らは善人ではないのですが
だからと言って、悪人とまでは言えないのです。
本作はミステリーなので
詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが
最初は感がもてない彼らですが
彼らの人生が語られていくと
なぜ彼からが、そんな人間になったのかも
少しずつ解明されていきます。
↑刑事たちの容疑者への暴力を告発し
内部で村八分となるエド。
彼は、なぜ孤立してまで出世を望むのか?
彼らだって刑事である前に人間であり
人間は、様々事情があって
人格が形成されていくものなのです…
推薦理由②
登場人物の隠されていた魅力が
ジワジワと明かされていく。
↑映画の冒頭では完全に相いれないホワイトとエド!
ホワイトの暴力をエドは止められる?
そんな彼らの内面は
高級娼婦のリンとの対話の中で
明かされていきます。
↑女優そっくりの娼婦を斡旋している男が囲っている
ヴェロニカ・レイク似のリン。
↑ちなみに、コチラが本物のヴェロニカ・レイク。
(「奥様は魔女」より)
一見すると華やかなリンですが
彼女もまた、ロサンゼルスに囚わている人。
華やかな街で生きるためには
人は、本来の自分を偽って生きねばならず
その寂しさを共感できるリンは
彼らを警戒しながらも
心を許すようになっていくのです。
↑暴力的なホワイトに寄り添うリン。
彼女は無骨なホワイトの中に何を見たのか?
推薦理由③
孤独に生きる人間は
孤独な人の本性を見抜いてしまう。
さて、そんなロサンゼルスで起こる
麻薬がらみのトラブルの黒幕は誰なのでしょう?
そして、3人の刑事に待つ運命とは?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑ホワイトと同じく、リンに惹かれたエドですが
彼らの情事は盗撮されていたのです。
盗撮したのは誰?そして盗撮の目的は??
本作のミステリーは複雑なので
一回観ただけでは
ストーリーがよく理解できないかもしれません。
けれど本作は、ストーリー以上に
登場人物たちの魅力を楽しむ事ができる作品。
登場人物の誰に注目し
その人間の心に想いを馳せて何度も観る。
そんな楽しみ方ができる本作は
ひょっとすると犯罪映画というよりは
多くの人間の魅力が描かれた
群像劇の傑作なのかもしれませんね
ヽ(=´▽`=)ノ
↑ネタバレしないよう主要3名のみの解説にしましたが
本作は、端役の人たちまで全員が魅力的。
彼らが何を想いロサンゼルスで生きていたのかを考えるのも
本作の大いなる魅力なのです。
と言う訳で次回は
栄光と勉強
というテーマで
コーチ・カーター
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑本作と似た傾向の作品に
北野武監督の「アウトレイジ」があります。
本作も、ストーリー以上に
登場人物が極道の世界で何を目指していたかに
思いを馳せるのが魅力の作品なのです
(*´∇`*)
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