こんばんは
ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/






本日も
 

想像力と
爺さんはいい塩梅

 

というテーマで
 

余命90分の男
 

 

という映画を
 

ご紹介させて頂ければと思います。





高齢となった俳優にとって
 

人生最後の出演作とは
 

どんな作品であるべきなのでしょう?






答えは様々だと思いますが
 

自分の老いを感じさせる役への出演は
 

もしかすると出演する事で
 

演者の心境に何らかの影響を与えてしまうかも
 

しれない気がするのです…





このシリーズで
 

本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。


推薦理由①
名優ロビン・ウィリアムスの
実質的な遺作となった
映画だから






本作は2014年に他界された
 

コメディ俳優として有名な
 

ロビン・ウィリアムス氏の主演映画。


↑元のポスターに比べて

妙に明るくPOPな雰囲気の日本版ポスター。






彼の名前を知らない方でも
 

ミセス・ダウトの変装おばさんや

 

フィッシャー・キングのかわいそうな大学教授や
 

アラジンのジニーを演じた方と言えば
 

お分かり頂けると思います

 

(*´∇`*)


↑ミセスダウトのロビン・ウィリアムス。






ロビン・ウィリアムの魅力と言えば
 

早口のマシンガントークと
 

様々な役を同時に演じる分ける事ができる
 

マルチな才能!


↑ジニーの早口はロビン・ウィリアムスならでは!





そんな彼の最晩年の役は
 

人生に何の楽しみもみいだせなくなった
 

怒れる老人でした…


↑人生最後の役は、しかめっ面の老人でした。






主人公のヘンリーは
 

この世の全てに怒っている偏屈な老人。





彼は、車が渋滞しているだけで
 

怒りがこみ上げて来る男。






そんな彼が今日、イライラしている原因は
 

病院で長時間待たされたから!


むかっむかっむかっむかっむかっむかっむかっ





彼が今日病院へ来た理由は
 

前回撮った脳のスキャンの結果を
 

教えてもらうため。




結果を聞くだけに
一体何時間待たせるんだ!

 

と、彼の怒りは爆発寸前


↑うぉぉぉぉ。待合でもイライラが募ります!!





けれど、そんなヘンリーの怒りに
 

更に火を注ぐような事態が待っていました。





彼を担当していた医師は
 

約束をすっぽかして

 

勝手に休暇を取って休んでおり
 

やっと診療室に入ると
 

見知らぬ女医さんが待っていたのです。


↑「…先生はどうしたむかっ

「すいません。今日は私です」





おう!!
一体どういう事なんだ!!


ヾ(*`Д´*)ノ"





ヘンリーは今までの怒りを
 

思いっきり女医にぶつけてなじり始めます!




けれど女医は女医で
 

その日は、いっぱいいっぱいの
 

精神状態だったのです!


↑なんなの。この患者さん。

私だって、好きで担当した訳じゃないのよ!






彼にまくしたてられた女医も
 

最後には怒りが爆発し
 

本来は説明をしてはいけない事になっている
 

彼の病名を言ってしまいます。


↑おい!スキャンの結果はどうだったんだ!

すぐ言え!今言え!早く言え!さっさと言え!!!





彼の病名は脳動脈瘤。





クモ膜下出血の原因となる病気なので
 

安静が必要なのですが
 

ヘンリーは突然、自分が重病だと知らされて
 

更にショックを受け激高!





じゃあ俺は、いつ死ぬんだ!

と女医に突っかかり
 

怒りの限界マックスを超えた女医は
 

近くにあったピザの宅配の紙に書いてあった
 

90分という数字を口にしてしまいます。

 


↑あんたの寿命は、後90分よ!






わ、私の余命は
あと90分なのか!?






怒り狂ったヘンリーは
 

病院から走り去ってしまいました!


↑ヤバイ!患者に嘘言っちゃった!

絶対安静にしなきゃいけないのにどうしようあせるあせる





さて、余命が90分だと診断されたヘンリーは
 

一体どんな行動をするのでしょうか?





それは是非、皆さん自身の目で
 

ご覧になって頂ければと思います。

 

↑とりあえずヘンリーの勤め先に行きますが

ちょっと前にやって来た彼は弟に

「もし余命が90分だとしたらお前はどうする?」

と質問して消えていったと言います。

 

ちなみに弟は

「妻に愛を伝えるよ!」

と言ったので、次の捜索先は実家ですね。

 

 

 

 

本作は84分の作品。

 

 

 

 

 

 

ですので、ほぼリアルタイムで

 

余命90分と診断された

 

ヘンリーの行動を追っていきますが

 

彼は誰にも愛されていない男。

 

 

 

 

 

愛を告白しに行った妻は

 

今までさんざん酷い扱いだったのに

 

何をいまさらと怒鳴りつけ

 

ずっと音信不通だった息子には

 

電話しても居留守を使われてしまいます。

 

↑今更、何言ってんだバカ!死ね!!

妻はヘンリーを拒絶。

 

↑ダンス教室をしている息子は

電話を無視します。

 

 

 

 

 

 

一体どうしてヘンリーは

 

ここまで嫌われているのでしょう?

 

 

 

 

 

その理由は

 

もう一人息子を事故で失ったから。

 

 

 

 

 

 

彼は以前は、良い人だったのですが

 

自分の仕事を継ぐ予定だった息子が死んでしまい

 

人生が狂ってしまったのです。

 

↑以前のヘンリーは笑顔の男でした。

 

 

 

 

 

唐突な息子の死と

 

自分の会社の後継者の喪失。

 

 

 

 

 

 

それらの哀しみを抑えきれず

 

周囲に当たり散らしたヘンリーは

 

気がつけば、寄り添ってくれる家族さえも

 

失っていたのです…

 

 

推薦理由②

喪失の哀しみを引きずっても

誰も救ってあげられない

 

 

 

 

では、そんな彼は絶望したまま

 

死んでしまうのでしょうか?

 

 

 

 

いいえ。

 

 

 

 

そんな事はありません。

 

 

 

 

 

彼の本質は、素晴らしい人。

 

 

 

 

 

けれど、彼自身が心を閉ざせば

 

誰が手を差し伸べても助ける事はできません。

 

 

 

 

 

彼を助けるために奔走した女医によって

 

脳動脈瘤である事を知った家族は

 

全員で必死になってヘンリーの行方を追い

 

彼に生きて欲しいと願うのです。

 

 

 

 

 

ちなみにロビン・ウィリアムスの死因は自殺。

 

 

 

 

 

 

重度のうつ病で

 

アルコール中毒だった彼は心の病。

 

 

 

 

 

そう。

 

 

 

 

 

ロビン・ウィリアムスは本作のヘンリーのように

 

彼自身が心を閉ざしてしまったので
 

誰が手を差し伸べても

 

助ける事ができなかったのです…

 

(ノ_-。)

 

 

推薦理由③

肉体的な苦悩は

周囲の人が助けられるが

精神的な苦悩は

周囲の人が助けるのが難しい

 

 

 

 

 

本作は、肉体的な危機によって

 

精神的な苦悩から救われていく物語。

 

 

 

 

 

けれどロビン・ウィリアムスに

 

肉体的な危機が訪れなかったのだとしたら…

 

 

 

 

 

ひっょとすると本作の内容は

 

私たちの想像以上に

 

ロビン・ウィリアムスの心の中に

 

重くのしかかったのかもしれないのです…

 

↑家族から無視されたヘンリーは

ビデオテープに息子への遺言を録画します。

 

それには

ぼくは間違っていた。ごめんね。ごめんね。

君の幸せを祈ってる。

 

と語っている泣きそうなロビン・ウィリアムスが…

 

なんだかこのシーンは

彼自身の心の叫びのようなのです。

 

 

 

 

 

 

と言う訳で次回は

 

老後の旅路

 

というテーマで

 

ハリーとトント

 

という映画を解説してみたいと思いますので

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

↑ちなみに、本作のヘンリーの最後の願いと

ロビン・ウィリアムス自身の遺言は

全く同じ内容です。

 

本作がロビン・ウィリアムスに与えたもの。

 

それはひょっとすると

安らぎを得る方法だったのかもしれません…

 

 

余命90分の男 [DVD] 余命90分の男 [DVD]
1,062円
Amazon