こんばんは
ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/






本日も
 

想像力と
爺さんはいい塩梅

 

というテーマで
 

ありがとう、
トニ・エルドマン

 

 

という映画を
 

ご紹介させて頂ければと思います。





自分の人生とは
 

自分の意志で選んで歩んでいくもの。






けれど時に、自分で選んだはずの人生が
 

たまらなく辛く感じる時があります。





そんな時は一体
 

どうしたら良いのでしょう?






このシリーズで
 

本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。


推薦理由①
心の故郷とは

どんな場所なのか

という事を感じさせてくれる

映画だから




 

 

本作はとても奇妙な感じの映画。






まるで子供の絵本のように
 

論理的というより感覚的な展開なので
 

リアリティを重視する方は
 

お気に召さない作品かもしれません。
 

 






主人公のヴィンフリートは
 

ハッキリとは描かれていませんが
 

音楽の先生のよう。


↑髪はボサボサのヴィンフリート!






と言っても生真面目な先生タイプというより
 

おふざけ好きの老人です。





学校を辞める先生の送別のために
 

子供たちと仮装をして演奏すると言って
 

行った仮装はこんな感じ…


汗汗汗汗汗汗汗

なぜ送別会の演奏に怪物に??






ああ。


これは困ったお爺さんですね。

 

( ̄□ ̄;)

 

 




ヴィンフリートには

 

イネスという娘がいるのですが
 

彼女はシッカリと勉強をして
 

企業の中で成功を目指すキャリアタイプ!

 

↑只今、出世街道驀進中のイネス。





イネスは大手コンサルティング会社に勤め
 

現在はブカレストに赴任して


地元企業のアウトソーシングを提案しています。






誕生日に実家に帰郷したイネスに

 

再会したヴィンフリートは
 

彼女が仕事人間になっているのを見て
 

ふと何かを思いつきます。


↑自分の誕生日なのに

ずっと電話をし続けているイネスを

じっと見つめるヴィンフリート。






そして数日後。

 

ヴィンフリートはイネスに会うために

 

ふらりとブカレストへとやって来たのです!

 

↑やぁイネス。元気かい?






突然の来訪に驚くイネスですが
 

相手をしない訳にもいきません。





何とか時間を見つけて
 

ヴィンフリートと会った娘ですが
 

彼女が進めているプロジェクトにとっては

今は非常に大事な時!






お得意様へのプレゼンを控え
 

根回しなどをしている真っ最中なので
 

ハッキリ言って父親は邪魔!

 


↑見知らぬブカレストに

父を一人で置き去りにする訳にも行かず

企業パーティに同行させるイネス。

 

…でも、明らかに不審人物ですね。







一緒にいても楽しく過ごせず

 

居心地の悪い数日間を過ごした二人ですが
 

滞在日程を終えたヴィンフリートは

 

帰途につく事になります。

 







父が帰る事にホッとしつつ
 

少し寂しさも感じ涙したイネスでしたが
 

これでプレゼンを邪魔される事は
 

なくなりました!

↑去って行くヴィンフリートを見送りホッとするイネス。

あれ?でも、なぜか涙が…






気持ちを切り替え
 

意気揚々とプレゼンに向かうイネスでしたが
 

そんな彼女の周辺に

 

帰ったハズのヴィンフリートが現れたのです!


↑あれ?あれは父さんじゃない汗汗







バレバレのカツラをかぶり
 

似合わない背広を着たヴィンフリートは
 

自分はコンサルタントの仕事をしている

 

トニ・エルドマンですと言って
 

イネスの周囲の人に自己紹介を始めます。

 

↑こんにちは。トニ・エルドマンです!

 

 

 

 

 

一体何が起こったのか分からず

 

激しく動揺するイネス!

 

↑彼女が近づくと

仕事があると言って去って行くエルドマン。

 

けれど、彼女が仕事へ行くと

仕事先へと勝手に付いてくるのです。

 

 

 

 

 

さて、ヴィンフリートは

 

一体何をしようとしていたのでしょうか?

 

 

 

 

 

それは是非、皆さん自身の目で

 

ご覧になって頂ければと思います。

 

↑もちろんですが、コンサルティングなんて

全くできないヴィンフリート。

 

けれど平気な顔をして行く先々で

お得意の(つまらない)ジョークを振りまいています。

彼は一体何がしたいの?

 

 

 

 

 

最初にも書きましたが

 

本作は、とても奇妙な作品。

 

 

 

 

 

恐らくですが

 

イネスのような仕事を重視されている方は

 

ヴィンフリートの行動を見て

 

イネス同様、不快感や怒りを感じるかもしれません。

 

↑ヴィンフリート「よろしく。私、トニ・エルドマンです」

イネス「 …………むかっむかっむかっ(何なの父さん!)」

 

 

 

 

 

イネスにとっての目標は

 

企業内で結果を出し、より上を目指す事。

 

 

 

 

 

 

けれど、そんな事を

 

一切考えていない父の行動は

 

まるで仕事の邪魔をしているようにしか

 

見えないのではないでしょうか?

 

↑何なの!もうイヤ!!どっかに行って!!

 

 

 

 

 

けれどヴィンフリートの視点から見ると

 

彼女の仕事漬けの日々は

 

ちっとも幸せそうには見えなかったのです。

 

↑ヴィンフリート視点のイネスは

なんだか心配な雰囲気。

 

 

 

 

 

 

ビジネスというのは

 

金を儲ける人たちが勝負し続ける世界。

 

 

 

 

 

 

そんな世界に入っていったイネスは

 

成果を出すために

 

本来の自分を捨て、他者を犠牲にして

 

うわべを繕っています。

 

 

 

 

 

 

そんな娘の姿を見て

 

親が心配してはいけないのでしょうか?

 

↑イネス「私は頑張っているのよ!」

ヴィンフリート「そんなお前が心配なんだよ。」

 

 

 

 

 

本作はイネスの常識的な視点ではなく

 

娘を見守る父親の視点で見ると

 

ヴィンフリートの行動が理解できるようになります。

 

 

 

 

 

父親は、娘が成功する事以上に

 

幸せな人生を送っている事の方が

 

嬉しいものなのです。

 

 

推薦理由②

父親は娘の幸福を願う

 

↑本作はイネスの後ろ姿が多く描かれています。

なかんだか無理をしているようで…

 

↑疲れているようで…

 

 

↑寂しそうな背中が…

 

 

 

 

 

もし皆さんが

 

今の仕事で頑張る事に疲れてしまい

 

心のよりどころがなく寂しい気持ちになったら

 

本作をご覧になってみてください。

 

 

 

 

 

きっと、ガムシャラに

 

前に進んでいた時には見えなかった

 

トニ・エルドマンの優しさが

 

心の中にじわっと広がっていくと思います

 

ヽ(=´▽`=)ノ

 

 

 

 

 

 

優しさとユーモアを持った人は

 

平時にはあまり必要ないかもしれませんが

 

心が痛んだ時には

 

誰よりも必要になる存在かもしれないのです…

 

↑人生は時に辛く、寂しいもの。

 

そんな時に隣にいて欲しいのは

ビジネスの成功者ではないのだと思います。

 

 

推薦理由③

辛い事ばかりあるなら

帰っておいで

 

 

 

 

 

 

と言う訳で次回は

 

救う人と救われる人

 

というテーマで

 

ブランカとギター弾き

 

という映画を解説してみたいと思いますので

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

↑本作のテイストは

矢野顕子さんの名曲「ごはんができたよ」に

とても良く似ていると思います

(*´∇`*)

 

辛い時の救いとは励ましではなく

心の抱擁なのです。

 

↑「ごはんができたよ」はコチラ。