こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
＼(＾▽＾)／
本日も
想像力と貴君の名は。
というテーマで
四畳半神話大系
という作品を
ご紹介させて頂ければと思います。
前回のダム・キーパーは
孤独な少年の心の中の暗黒面を
ダムという暗喩で描いた作品。
↑少年がせき止めている
ダムの向こうの有毒ガスは負の感情です。
ダム・キーパーの回はコチラ
けれどアニメが得意なのは
暗喩表現ばかりではないのです
ヽ(=´▽`=)ﾉ
このシリーズで
本作品を選ばせて頂いた理由は３つ。
推薦理由①
主体性のない人は
どのような環境においても
充実した人生にはならない事を
描いた作品だから
主人公の男性は大学生。
彼の望みは
充実したキャンパスライフだったので
和気藹々とした雰囲気の
テニスサークルに所属する事にします。
↑さぁ、どこに所属すれば充実するかな？
けれど彼は口下手な上に
テニスもあまり上手くなかったために
サークル内で浮いてしまうのです
(ﾉ_-｡)
彼の唯一の友達は
底意地の悪い小津という悪友だけ。
↑小津は、ちょっと悪魔っぽい雰囲気。
サークルの仲間たちにも馴染めず
恋人もできなかった男は
小津と組んで周囲の人に迷惑をかけて
２年間を無為に過ごした後
自己嫌悪に陥ってつぶやくのです
もし、もう一度やり直せたなら…
↑カップルのいる河原に
打ち上げ花火を撃ち込む男と小津。
彼の２年間はこんな日々だったのです…
と、彼がつぶやいた瞬間
画面上に突如、謎の時計が現れ
高速回転を始めます！
↑突如、回り始めた時計！
そして次の回では
彼は過去の事をすっかり忘れ
大学入学時から再スタートしているのです！
↑さぁ、どこに所属すれば充実するかな？
さて、大学生活をやり直せる事となった男は
果たして充実したキャンパスライフを
送る事が出来るのでしょうか？
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑もう一度やり直せたら…どうなるの？
なんだか夢のようなお話ですね！
けれど彼は、やり直した人生でも
結局充実した大学生は送れないのです。
↑やり直した人生では自転車部に入るぞ！
一体なぜなのでしょう？
それは、彼の充実したキャンパスライフが
理想的な環境という意味だから！
彼は自分自身のスタンスを変える事なく
幸福を追い求めて
様々な可能性を模索しているだけなのです。
↑どこなら僕は幸せになれるの！？
彼は、無為な２年間を過ごした後
再び大学入学時に戻り
映画研究会や自己啓発サークルに入ったり
無所属で過ごしてみたり
怪しい謎の組織に所属したりしますが
どこに行っても彼にとっての
充実したキャンパスライフはありません。
↑ここは？ここは？ここは？ここ…
そう！
メーテルリンクの青い鳥と同様
充実した人生とは、どこかに所属する事で
得られるものではないのです！
推薦理由②
特定の環境によって
人が受動的に幸福になる事は
ありえない
↑やり直した彼の人生の周囲には
いつも明石さんという後輩がいるのですが
彼は、明石さんとの出会いを大切にしないので
彼女とは何も起こらないのです…
本作は、青年期の男性が観ておくべき
とても哲学的な作品。
大学でも、企業でも、海外でも
定職についても、フリーターでも、引きこもりでも、
自分の能動的な行動がなければ
充実した幸せな日々が訪れないという事を
本作は冷徹に描いていきます。
↑どんな環境もダメなら
部屋から出ない引きこもり生活なら？
…答えは同じですね。
男は、人生をやり直す度に
占いの老婆に出合い
好機はいつでも
目の前にぶら下がっているので
それを逃さないように
とアドバイスを受けます。
↑好機とは一体何？
そして、その言葉の真意味が分かった時
彼にもようやく
充実した人生を楽しめるようになるのです。
自分自身で大切な事に気づかなければ
人は幸せにはなれないのですから…
推薦理由③
自発的に行動すると
人生は充実する
↑環境も、人生も、
彼自身が充実させるかどうかが重要なのです。
本作を監督された湯浅政明氏は
大胆な構図や映像美だけでなく
繊細で弱い人の心の中を描ける方。
２０１７年公開の「夜明け告げるルーの歌」や
「夜は短し恋せよ乙女」においても
環境を変えられない男の子たちが行き詰まり
勇気を出して一歩踏み出していく
物語なのです。
↑「夜は短し恋せよ乙女」というアニメ映画は
舞台が本作と同じ京都であり
どちらにも樋口師匠という謎の男が登場します。
こちらの作品も
とても素晴らしいのでご紹介したいのですが
このシリーズも末期なので
上手く調整できればと思っています。
と言う訳で次回は
絶望のエントロピー
というテーマで
魔法少女まどか☆マギカ
［前編］ 始まりの物語
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑好機はいつでも
私たちの前にぶら下がっているのでは…
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