こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力とタイトルの女
というテーマで
コインロッカーの女
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
コインロッカーの女というタイトルから
想像するイメージってこんな感じでしょうか?

↑コインロッカーの男?
(「ロボット刑事」のロッカーマン)
もちろん、そんな訳ありませんよね!
ちなみに本作の原題は
차이나타운
(チャイナタウン)
???
(-"-;A
チャイナタウンとコインロッカーって
全く関係なさそうですね!
けれど、どちらのタイトルも
本作の主人公がどんな人生を歩んだかを知れば
納得できるタイトルなのです。
このシリーズで
本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。
推薦理由①
韓国映画特有の
虚無と寂寞が
描かれた映画だら
主人公イリョンは
笑わないだけでなく、感情も少なめです。
なぜ父母を知らないかというと
コインロッカーに捨てられていた捨て子だから。
イリョンという名前も
彼女が捨てられていたロッカーが10番だったので
10という文字の韓国語で
일영=イリョンと名付けられたのです。

↑こんな所に入れられていたイリョン。
死んじゃいますね![]()
ん?
(・・;)
でも韓国語で10は십(シプ)では?
はい。その通り!
イリョンとは数字の10ではなく
일(イル:1)+영(ヨン:0)
つまり囚人のように
イチ・ゼロという名前なのです。
…これって
人の名前として、どうなのでしょう?
そんなイリョンはホームレスとなり
駅でホームレスとして暮らしていましたが
彼女の不幸は
これで終りではありませんでした。
身寄りのない彼女に目を付けた
金に困った悪徳刑事によって拉致されたイリョンは
チャイナタウンの裏社会の女ボスに
借金代わりに売られてします。
↑チャイナタウンの女ボスは通称“母さん”。
金のためなら
パスポート偽造から殺人まで何でもします!
イリョンは、同じ年頃の子供たちと一緒に
物乞いをさせられていたのですが
そこも安住の地ではなく、一定期間働かされた後
ゴミのように路上に捨てられてしまいます。
親から捨てられ、社会からも捨てられ
裏社会からも捨てられたイリョン。
けれどイリョンは
その現実を受け入れませんでした!

↑誰も受け入れてくれないなら…
受け入れさせてやる。
彼女は自力でチャイナタウンの女ボスの元に戻り
ボスの部下となる事を決意します。
感情を一切表に出さず
与えられた仕事を黙々とこなす彼女は
強面の男からもシッカリ集金します。
まさにイチ・ゼロという何ふさわしい
非人間的な存在となることで
イリョンは裏社会に居場所を得たのです。

↑仕事ができるから、母さんの所にいられる…
けれどそんなある日
焦げ付きそうな借金の取り立てに行ったイリョンは
ソッキョンという青年に出会います。
父の借金を代わりに払っているソッキョンは
誰にでも優しい好青年。
↑借金取りのイリョンを、暖かく家に迎え入れるソッキョン。
父親が借金を踏み倒してしまうかもしれないのに
僕は父親を信じている!
と無邪気に笑うソッキョンと出会った時
イリョンの心の中に
今までなかった不思議な感情が芽生えるのです
↑ソッキョンと父親の仲睦まじい写真を見て
イチ・ゼロは何を思うのか…
けれど、父親の借金が滞ったために
裏社会の母さんはイリョンに
ソッキョンを殺して臓器を売り払えと命じます!
さて、果たしてイリョンは
母さんの命令を実行できるのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑母さんは、イリョンを一人前と認めるため
ソッキョンを殺すよう命じますが…
本作は、イリョンとソッキョンの
ラブストーリーとして観る事もできますが
少し深読みして
イリョンがソッキョンの言動や行動から
何を感じたのかを考えてみると
別の観方もできる映画のような気がいたします。
ソッキョンに強引に誘われ
映画を観に行ったイリョンですが
生まれてはじめてのデートにも関わらず
イリョンは愛を語るのではなく
安らかに眠ってしまいます。
このシーンの意味するものは
恋愛感情なのでしょうか?
↑感情を出さなかったイリョンが
安心した顔で眠っているのは、ただの恋愛感情?
常に他者から否定され続け
誰も信じる事ができなかったイリョンは
父親も自分も無邪気に信じて受け入れてくれる
ソッキョンの心の中に
他者を信じる事の心地よさを感じたとたら…
それは、恋といようより
家族のぬくもりのようなものではないでしょうか?
↑母さんの腹心の部下たちも
家族のように一緒に暮らしていますが
彼らの生活にぬくもりはなく
母さんとの忠誠と、結果を出す実績だけです。
人間は、番号で呼ばれる機械ではありません。
ソッキョンの優しさは
コインロッカーから生まれたイリョンに
人のぬくものりの温かさと
心地よさを教えてくれたのだと思います。
推薦理由②
ロボットのような人間も
ぬくもりを知る事で
本物の人間というものを知る
↑母さんの手からソッキョンを逃がそうとするイリョン。
もし恋愛映画だとしたら
一緒に逃げるのではないでしょうか?
けれど、パリに入学に行きたいといっていた
ソッキョンのために
イリョンが手配した飛行機のチケットは1枚でした…
と、ここまでの展開ですと
コインロッカーの女というタイトルは
イリョンの生まれた場所を
起点とした観方
ですね。
けれど、イリョンや母さんたちが生きている
場所はどこでしょう?
そこは、昨日までの仲間が
今日は敵となって襲って来るチャイナタウン!
↑以前は母さんの下で家族同然に暮らしていた男も
独立した途端、母さんの地位を狙います!
チャイナタウンの裏社会では
ぬくもりを求めたら死んでしまうのです。
母さんが冷徹で
普通の家族のようなぬくもりを否定するのは
チャイナタウンで生きるため!
↑今食事をしている家族のような仲間とも
やがては殺し合うようになるかも…
ある晩、亡き母を弔っている母さんに
母さんの母親はどんな人だったのか?
と聞いたイリョンに対して
母さんを殺したのは私だよ
と笑って言うのです。
↑母さんは、肉親を殺して
チャイナタウンの王座についた女性でした。
だからきっと
もしイリョンがチャイナタウンで生きるのなら
家族のぬくもりを求めるようなら
あっという間に殺されてしまうのではないでしょうか?
だから、もし母さんが
イリョンを感情のない殺人人形に育て理由が
チャイナタウンで生き延びられるようにという
彼女なりのイリョンへの愛だとしたら…
そう。
チャイナタウンというタイトルもまた
意味あるもののような気がいたします。
推薦理由③
過酷な環境下では
優しさを捨てなければ
生き延びられない
↑イリョンが主役と考えるなら
「コインロッカーの女」というタイトルで良いですが
暗黒街で生きるしかない女性たちの映画
だと考えるなら
「チャイナタウン」という題名が相応しいと思います。
と言う訳で次回は
偽の記憶と
本来の性格
というテーマで
時の重なる女
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑ソッキョンを殺してしまおうとする母さん。
ソッキョンを助けたいイリョン。
二人は、それぞれが考える愛の形を信じ
自分なりの結論を出すのです…
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