こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
発掘良品の発掘
というテーマで
ミクロの決死圏
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
発掘良品第二弾のハードSF映画も
本作で最後!
ラストのテーマは
科学の魅力を伝えられる楽しさ
です。
…?
(-"-;A
伝える楽しさではなくて?
伝えられる楽しさ!?
はい。
どんな学問でも
興味を持たせるアプローチはとても重要!
それまで興味なかった分野が
今までになかった視点でのアプローチによって
一気に身近なものになるというのは
科学の力ではなく
伝える側のアイディアの成果なのです
ヽ(=´▽`=)ノ
このシリーズで
本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。
推薦理由①
人体の不思議を
映画というメディアを使い
大胆かつ興味深いアプローチで
観客に提示した映画だから
本作は、とても珍しい映画。
冒頭で要人の暗殺未遂事件が起こるのですが
なんと、その事件を解決する事なく
映画が終わってしまうのです!
???
どういう意味?
本作の冒頭
アメリカに亡命しようとしていた東側の科学者が
テロリストの襲撃にあって
脳内出血で意識不明となってしまいます!
↑大変です、博士が何者かに襲われました!
確かに大変だ!
犯人なんて探さなくていいから、博士を助けろ!
という展開で、博士を襲った相手については
その後一切描かれません。
検査したところ
科学者の脳内の毛細血管の内部に
血液の塊ができてしまい
それを除去しない限り
科学者の意識は戻らない事が分かりました。
ちなみに映画が公開された1960年代には
現代のようなCTスキャンや精密な医療機器などはないため
外科手術で血液の塊を除去する事は不可能!
ですので体外からではなく
体内からの手術で
塊を除去する事となったのです!
??????
体内からの手術?
( ̄_ ̄ i)
はい。
極秘に開発されていた物体縮小装置を使い
科学者や外科医を縮小させて患者の体内に送り込み
体内から血の塊を破壊しようと考えたのです!
↑よし、人間をミクロサイズにして体内に送り込もう!
えっ!
( ̄□ ̄;)
人間を縮小する技術があるの!!
はい。
本作の世界では、物体を縮小する技術が
極秘裏に開発されていたのです!
…もちろんそんな技術は
現代でも未だ発明されていないSF的なもの。
けれど本作においては
この物体縮小技術はストーリーを展開する上での
添え物に過ぎません。
本作で真に描きたかったのは
細胞の視点で人体を内部から見ると
人体はどうなっているか?
という現実では不可能な視点の具現化。
↑体からは人体を見ることができますが
体内から人体は見れません。
もし極小の人間が血管の内部に入ったとしたら
赤血球や血小板は
どんなカタチに見えるのか?
体に入った異物を取り除く白血球は
どのように襲ってくるのか?
と言った
実際に見ることが不可能な映像を
CGではなくセットで再現していくのです!
↑顕微鏡サイズの体内世界を映像化!
これが赤血球!!
↑CGではなく、セットで作られた体内世界!
もちろん生身の人間が
直接血液の中に入れば溺れてしまいますので
このミッションに参加する人々は
深海に潜れる特別な潜水艦に乗り込みます。
↑物体縮小マシーンでどんどん小さくしていき…
↑血管の中に入る大きさになるまで縮小します。
注射器の針を通れるまで縮小化された潜水艇は
首の血管から体内に注入され
最短コースで脳の毛細血管へと向かう予定でしたが
人体は研究者たちが予測していたほど
すぐに脳に到着できるはずでしたが…
さて、体内に侵入した科学者たちは
ミッションを成功させる事ができるのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑注射器の針を通って体内へGO!
本作で描かれている体内は
当時の科学者や医師たちの協力によって作られた
極めてリアルなもので
SF的な空想の産物は一切入っていません。
けれどだからこそリアルな人体の世界は
驚きと恐怖に満ちた驚異の世界
だったのです!
↑極小の視点で描かれた人間の体内は
驚きと恐怖に満ちていたのです!
物体縮小技術の持続時間は60分!
もし60分経っても任務が成功しなければ
人間も潜水艇拡大してしまい
意識不明の科学者は死亡してしまいます。
↑1時間以内にミッションを成功させないと
俺たちも患者も死亡するぞ!
そして、そんなハラハラ感を実感できるように
本作では潜水艇が縮小してからの
劇中の経過時間と実時間がリンクしています!
つまり本作は、SF映画であると同時に
60分間のタイムミッションに参加したハラハラ感も
観客と共有できる映画。
↑日本のポスターには、ちゃんと60分(3600秒)の冒険と
見所が解説してあります!
こういうのはグッジョブですね
(*´∇`*)
当初は、すぐに目的地に着ける予定でしたが
人体の思わぬ仕組みに巻き込まれ
彼らは、心臓や肺を通って
目的地へと行かなくてはならなくなります!
けれど心臓は、超高速で動く永久機関!
極小の潜水艦が心臓に入れば
激流に飲み込まれて乗組員は死亡です!
だったらどうするの!?
はい!
この展開が本作の最大の魅力なのです。
普段何気なく生活している私たちですが
体内は常に、日々驚異的な活動をし続けています。
けれど、そんな体内の驚異には
普段の私たちは、全く気に留めることもありません。
けれど潜水艇と一緒に旅する事で
心臓って、こんな活動をしているのか!
肺はどうやって血液に酸素を送っているの?
耳の中で音はどういう感じで反響するの?
と言った、科学的な知識が
自然と理解でき、興味が沸くようになっているのです!
推薦理由②
普段の何気ない事を
興味深いものだと気づかせるのが
優れたプレゼンテーション!
↑今まで意識してなかったけど
人間の体の中って、宇宙ゆ深海と同じくらい
未知の不思議な空間だったんだ!
そんな作品である本作は
観終わった観客に、思わぬ影響を与えていきます。
科学の世界に興味が沸いた人
もっと人体の秘密を知りたくなった人
医学を道を目指してみたくなった人
この映画に影響されて
医学や科学の道を志す人が多数現れ
本作は70年代以降の科学や医学の進歩に
少なからず影響を与えていくのです。
↑もちろん本作の影響はフィクションの世界にも!
体内に潜水艇で入って冒険する作品は
本作以降、数限りなく作られていくのです!
ハードSF映画とは
現実世界の問題をSF的なアプローチで解決する
ヒントを提供してくれる映画でもあったのです。
推薦理由③
優れた映画とは
その映画を観た観客の
その後の人生を左右するほどの
影響力を持っている
という訳で次回は
発掘良品第二弾に選ばれた
カルトなミュージカル
というテーマで
オール・ザット・ジャズ
という映画を解説させていただければ思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑本作には、セクシー女優ラクウェル・ウェルチも登場し
スイムスーツで体内遊泳しています!
内容はハードSFですが
マニア向けSFや、子供向け科学映画にならないように
セクシー路線も躊躇なく挿入する!
これぞ最強の化学啓蒙映画のアプローチだと思います
(;´▽`A``
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