こんばんは
ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/
 

 

 

 

 

本日も
 

想像力と
発掘良品の発掘

 

というテーマで
 

ウェストワールド
 

 

という映画を


ご紹介させて頂ければと思います。






近未来といえばロボット技術!






おそらく70年代において


最も将来発展しそうな身近な技術は
 

ロボット工学だったのではないかと思います。





2足歩行のロボット!
 

↑ご存知C3PO!

 

 

 

お手伝いロボット!
 

↑火の鳥のロビタ!

 

 

 

そして人間そっくりのロボット!


↑ステップフォードワイフの理想的奥さんロボット!






けれど、もしロボットが
 

人間に対して反乱を起こしてしまったら
 

どうなってしまうのでしょう?




 

SF作家のアイザック・アシモフは
 

ロボットが反乱を起こさないための定義として

 

ロボット工学三原則

 

という考え方を作ります。





ロボット工学三原則をザックリと説明すると
 

第一条
ロボットは人間を傷つけない。

 

 

第二条
ロボットは人間の命令に

従わないといけない。
 

 

第三条
一条と二条に違反しなければ

ロボットは

自分自身を守らなくてはいけない。




なるほど!

 

 

 


この定義がしっかり守られるなら
 

人類がロボットに脅かされる事はなさそうですね

 

ヽ(=´▽`=)ノ

 

 





けれど、70年代のハードSFでは
 

この三原則を超越したロボット反乱映画が
 

数多く作られていくのです!





このシリーズで
 

本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。



推薦理由①
ロボット工学三原則は
ヒューマンエラーで
簡単に崩壊するという事が
理解できる映画だから







本作の舞台はテーマパーク!






けれど、ただのテーマパークではありません。






滞在費用は何と

 

1日1000ドル!





本作が作られた当時のレートは

 

1ドル=約300円ですので、約30万円です!

( ̄□ ̄;)!!






1日30万円のテーマパークって
 

一体どんなところなの?






それは、客自身が望んだ時代の
 

ヒーローやヒロインになりきることができる
 

夢のテーマ・パークだったのです。




… … …

 

(-"-;A


それってコスプレ大会みたいなもの?





いいえ。
 

 

 

 

 

そうではないのです!






このテーマパークは

 

入り口でお客が自分の行きたい時代を選び

その時代の服装になります。

 

↑さぁ、今回はどんな時代に行こうかな?







選べる時代は

爛熟のローマ時代

中世ヨーロッパの王宮

そして西部開拓時代






お客は自分が選んだ世界へ行った後は

 

何をやって良いのです!

 


↑よし、これで俺も西部のガンマンだ!





…というと

日光江戸村みたいな感じ?








いいえ。





日光江戸村では

武士同士が決闘で殺し合ったり

吉原で女遊びなんてできませんよね。


↑姫、ワシにキスしておくれ!→通報されました。





けれど、このテーマパークでは

それが可能なのです!


↑殺し合いも、どうぞ楽しんでください!






このテーマパークの住人たちは

全て高性能のロボット!


↑人間そっくりのロボット






相手は人間ではないので

何をしたって全く問題ないのです。


↑ロボットだから殺害して(破壊して)OK!





そんなロボットたちは

地下の中央管理室の人間の手によって

管理され動いています。


↑お客様を盛り上げるため、酒場で喧嘩が発生!

もちろんこれはプログラムされた喧嘩です。






絶対に反抗しない

 

人間そっくりのロボットたちに囲まれた夢の国。


↑酒場の女性たちもロボットですので抱く事だって可能!

この世界で、お客は万能なのです!






つまりここは

 

お金持ちのどんな願いでも実現させる

夢の王国だったのです!



推薦理由②

人間には相互に自我があり

他者の言いなりにはならない

 

故に、自我を追求する相手は

自我のないロボットの方が望ましい







この映画の主人公は

 

そんなテーマパークにやって来たジョン。

 

 

 

 

 

 

 

ジョンはピーターに誘われて

 

西部開拓時代を選択!


↑弁護士のジョン(右)はビギナーですが
ピーター(左)はリピーターなので、色々教えてくれます。







ジョンは最初なかなか

架空の世界に馴染めませんでしたが

決闘をしたり、酒場で娼婦を買ったりするうちに

次第に楽しくなってきます!






捕まって拘置所送りになっても

牢屋をダイナマイトで爆破して脱走したりするうち

すっかりこの場所が気に入ってしまいます!


↑ここって、サイコーじゃん!






けれどその頃、中央管理室では

ロボットが制御不能になる

アクシデントが発生していたのです。


↑ジョン達が来る少し前から

ロボットの故障が多発していたのです!






これは明らかにプログラムのミスですが

高額な金額を払ったお客を帰す訳にもいきません。






けれど、そんな甘い経営判断によって

楽しいはずの夢のテーマパークは

 

ロボットたちの暴走によって

 

地獄のような場所になってしまうのです!


↑制御不能になったロボットは

人間を平気で殺すようになってしまいます。







ピーターも、昨日殺したはずの

 

ガンスリンガー(銃使い)に殺害されてしまいます。


↑前の日の決闘イベントで殺した(壊した)ガンスリンガー。

 

 

壊れているので一言もしゃべりませんが

実弾で襲って来たのです!




↑ピーターは訳もわからない様子で死んでしまいした!






ピーターを殺したガンスリンガーは

ジョンに狙いを定め

どこまでもどこまでも追いかけてきます。


↑ガンスリンガーの眼が捉えたジョン。


人間ではなく機械が人を襲う感覚が
上手く表現されています。







さて、果たしてジョンは

 

襲い来るガンスリンガーを倒して

 

ここから脱出する事ができるのでしょうか?


 

 

 

 

それは是非、皆さん自身の目で

 

ご覧になって頂ければと思います。

 

↑ロボットたちを管理する博士たちは
コンピュータの故障により中央制御室に閉じ込められ
高温と酸素欠乏によって全員死亡!

 

ジョンを助けてくれる人間はいないのです。





本作は、制御されているロボットが

 

反乱を起こす映画ですが

 

ロボットに自我が生まれた訳ではありません。






ロボットの暴走はプログラムの故障。

 

つまりヒューマンエラーなのです!

 

 

 

 

 

 

いくらロボット工学三原則がよくできていても

 

人間がプログラムをミスすれば

 

ロボットは人間を襲ってしまうかもしれません。

 






完璧なルールの落とし穴。

 

 

 

 

 

 

それは、ルールを作る人間という生物が

 

完璧な存在ではないという事ではないでしょうか…

 

 

 

推薦理由③

人間の作ったものは

人間のミスによって崩壊する



↑ロボットに水を飲ませて壊してしまうジョン。

 

自分たちが作ったものを

自分たちのミスによって壊してしまうのが

人間なのです…

 

 

 

 

 

 

と言う訳で次回はせっかくですので

 

発掘良品第二弾から離れ

 

本作の続編である

 

未来世界

 

という映画を解説してみたいと思いますので

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

↑本作の魅力は何と言ってもガンスリンガー。

 

荒野の七人のユル・ブリンナーが

全く表情を変えずにジョーを追い続ける姿は

今見ても、絶対怖いと思います。

 

無表情な人型ロボットがずっと追って来る。

 

このプロットは後に

ターミネーターで再現されています。