こんばんは
ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/
 

 

 

 

 

 

本日は

 

発掘良品第二弾を補完する作品として
 

想像力と
発掘良品の発掘

 

というテーマで
 

スキヤキ・ウェスタン
ジャンゴ

 

 

という映画を
 

ご紹介させて頂ければと思います。
 

 

 

 

 

 
前回解説させて頂いたように
 

続・荒野の用心棒の主人公ジャンゴは
 

虚無の心の凄腕ガンマン!


↑虚無のガンマン、ジャンゴ!!





強いのに奢らず傲慢にもならず
 

平穏や安定も望まず
 

世界をさすらい続けるジャンゴは
 

その後の多くの作品に
 

影響を与えていく事になりました。


↑虚空の疾走者マット・マックス!

 

 

↑虚空の殺し屋レオンと虚空の少女マチルダ

 

 

↑虚空の一番アフロサムライ!






そもそもマカロニ・ウェスタンは
 

アメリカの西部劇から生まれたものですが
 

日本の黒澤映画や
 

フランスのフィルム・ノワールなどから影響を受け
 

劇画的な西部劇を作り上げていきます。






そしてそんなマカロニ・ウェスタンの魂は
 

再び受け継がれ

 

世界中へと広がっていったのでした。

 

↑虚空の殺し屋たちの心は、誰にも分からない…

(「天使の涙」の虚空の殺し屋)





このシリーズで
 

本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。



推薦理由①
続・荒野の用心棒で

描かれなかった

ジャンゴの生い立ちを
想像力で描いた
スピンオフ的な映画だから






本作はタイトルからも分かるように
 

ジャンゴと関連のある映画!


↑続・荒野の用心棒の原題であるジャンゴと

同名の映画です。






けれど、作品の意図を読み取らないと
 

なんか奇妙なジャパニーズ・ウェスタンにしか
 

思えないかもしれません。


↑冒頭のシーンで「ギャグ映画なの?」と

思ってしまう人も多いのでは?






ですので、本作を観る前に
 

続・荒野の用心棒という作品の中で

 

回収されていない謎を確認してみたいと思います。




未回収の謎①

棺を背負っている理由は?


ジャンゴは棺を背負って歩く男。


↑登場シーンから棺を背負っています!


けれど、なぜ棺を背負っているのかは
 

劇中で説明されていません。


↑どうして棺を引きずっているのかは謎!




また、棺の中には機関銃が隠されており
 

ジャンゴは銃だけでなく
 

機関銃も撃ちまくって敵を皆殺しにします!
 

↑悪人たちを皆殺しのガトリングガン!!

 

 

 

 

この機関銃は

 

どこで手に入れたのでしょう?

 

 

未回収の謎②

機関銃はいつ手に入れたの?

 

 

 

 

 

けれど最大の謎は

 

ジャンゴが虚無的になってしまった理由!

 

↑寡黙で、冷え切った心のジャンゴ

 

 

 

 

彼は一体どんな体験をして

 

虚無な人間となってしまったのでしょう?

 

 

未回収の謎③
ジャンゴは何を失ったのか?

 

 

 

 

 

それらの謎を解明しながら

 

ジャンゴという人格が誕生のエピソードを

 

描いているのが本作なのです!

 

↑メインキャラにジャンゴという名の人物はいません!

つまり本作では

まだジャンゴの人格は誕生していないのです!

 

 

 

 

このポイントを見落としてしまうと

 

本作の魅力は伝わりません!

 

 

 

 

 

ですので、是非是非

 

ジャンゴというガンマンの事を心の片隅において

 

映画をご覧になって頂ければと思います

 

ヽ(=´▽`=)ノ

 

 

 

 

 

で、一体どんなストーリーなの?

 

 

 

 

 

それは是非、皆さん自身の目で

 

ご覧になって頂ければと思います。

 

↑ジャンゴの事を頭の中に入れない場合の本作は

「エクストリームなチャンバラ西部劇」

という感想になると思います。

 

 

 

推薦理理②

映画のタイトルには

作り手の想いが

込められている!

 

 

 

 

 

けれど本作は

 

ジャンゴの誕生秘話だけではなく

 

マカロニ・ウェスタンというジャンルに対しても

 

キチンとリスペクトしている映画。

 

 

 

 

 

 

イタリアで作られたにも関わらず

 

マカロニ・ウェスタンは

 

アメリカの西部の町を作って撮影しています!

 

↑アメリカっぽい世界観を作るために

町を建造しています!

 

 

 

 

 

ですので本作でも

 

この映画のための町を一つ建造!

 

↑ジャンゴの町のセットはCGではありません!

美術監督は齋藤佐都子さん。

 

 

 

 

町が二組の悪党によって蹂躙される

 

というマカロニ・ウェスタンの流儀を受け継ぎ

 

本作では源氏と平家という悪党が登場!

 

 

 

 

 

 

けれどファッションは

 

日本発信の西部劇を意識して

 

北村道子氏による

 

和のテイストを加えたオリジナルデザインで

 

ストーリー展開は継承しつつ

 

日本でしか作れないテイストを生み出しています。

 

↑源氏は白!

 

戦いの中で更なる高みを目指す源義経は

ストイックで手ごわい悪党を…

 

 

↑野獣のように欲望に忠実で

生き残るためには、どんな卑怯な事もする

平氏は赤!

 

二つのタイプの悪党の対立も

マカロニ・ウェスタンを意識したモノです。

 

 

 

 

 

マカロニ・ウェスタンの魂を継承しながら

 

決して安易なコピー作品にせず

 

マカロニ・ウェスタンに必要な

 

壮絶で残酷な銃撃戦と

 

戦いの中で失われていく多くの命

 

そして主人公が残していく魂をキチンと描いた本作は

 

マカロニ・ウェスタンを愛する日本人からの

 

イタリアへの返礼のような映画なのです!


↑日本ならでのアニメ表現も登場!

伝説のブラッディ・ベンテンとは何者なのか?

 

 

 

推薦理由③

作品を受け継ぐのであれば

同じものではなく

自分の魂を加えたものを

作るべきである

 

↑本家アメリカでは作れなかった作品が

マカロニ・ウェスタンであるなら

その魂を受け継ぐ本作も

日本でしか作れないスキヤキ・ウェスタンを

作るべきである!


 

 

 

 

という訳で次回は発掘良品に戻り

 

無垢な笑顔の

復讐者

 

というテーマで

 

荒野の1ドル硬貨

 

という映画を解説してみたいと思いますので

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

↑本作には小ネタも沢山!!


風見鶏の保安官が殺されるシーンで

彼の背中に突き刺さった十字架は

続・荒野の用心棒のクライマックスで登場するもの!

 

こういう細かいリスペクトを見つけるのも

本作の楽しみなのです

\(^▽^)/