こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
発掘良品の発掘
というテーマで
荒野の用心棒
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
映画で絶滅危惧種と言えば
どんなジャンルが思い浮かびますか?
サイレント映画?
↑まだ録音技術がなかった頃の無声映画は
絶滅したのでしょうか?
いえいえ。
トーキーが普及した後も
アーティストのような
無声映画を再現した映画は存在しますので
絶滅したとは言えません。
↑サイレントとトーキーの時代の境目を描いた
「アーティスト」はサイレント映画です。
アーティストの回はコチラ
ではベン・ハーのような
大規模なセットや多数のエキストラを使った
壮大なセットの映画?
↑すげー!ホントに騎馬レースしてる!!
確かに巨大セットは少なくなりましたが
セットに徹底的にこだわるクリエイティブ系監督は
まだまだ沢山いますので
完全に絶滅したとは言い切れないと思います。
↑「ダージリン急行」において
架空のインド列車を作ったウェス・アンダーソン監督!
では、マカロニ・ウェスタンはどうでしょう?
ウェスタンとは西部劇の事。
西部劇は今でも
コーエン兄弟の「トゥルー・グリッド」も西部劇です。
けれど…
イタリアの西部劇マカロニウェスタンは
現在では全く作られなくなった絶滅危惧種です!
↑今では全く作られなくなったマカロニ・ウェスタン!
このシリーズで
本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。
推薦理由①
娯楽映画に徹した
ハードなアクションと
ダンディズムが混在している
ザ・男の映画だから
本作は黒澤明の用心棒を
西部劇に置き換えたインスパイア作品!
用心棒と言えば
三船敏郎のダンディズム!
三船敏郎の演じる桑畑三十郎は
決して善人ではなく
どちらかというと奸智に長けた策士!
↑フフフフフフと高笑い!
さびれた宿場町にやって来た三十郎は
街の二大勢力の仲を裂き
互いに殺し合わせて
全滅させてしまおうと画策するのです。
↑腕が経つ浪人である事を示し
お互いの陣営にスカウトされる三十郎は
両者をけしかけて高みの見物!
そんな桑畑三十郎は
なんとも得体のしれない存在なのです。
↑何を考えているか分からない謎の男。
けれど、そんな用心棒の西部劇版である
荒野の用心棒の流れ者は
三船敏郎の雰囲気とは、かなり異なっているのです!
↑一見すると似ていますが
映画を見比べると、かなりキャラが違う二人。
荒野の用心棒の流れ者は
今や大監督のクリント・イーストウッド!
↑本作ではほとんど喋らないイーストウッド。
彼も街の悪党たちを争わせますが
三船敏郎のような笑顔はほとんど見せません。
↑笑ったかな?と思った瞬間に怖い顔に!
彼は三十郎のような
腹に一物あるような男ではなく
狙った獲物を抹殺しようと決めている
殺し屋のような男なのです!
↑殺し屋のようというより、殺し屋そのもの!
表情の代わりに動くのは
髪の流れや、くわえたタバコの上下。
↑髪の毛だけが揺れている…
だからこそ本作のイーストウッドは
用心棒の三十郎のように
多分いい人なんじゃないかな?
という予測がつかず
最後まで、男の真意が分からない事による
緊張感に満ちているのです。
↑おっ、いよいよ真打登場!がんばれ
↑この男、一体なにを考えいるのか…
さて、悪党どもの闊歩する町で
二人の用心棒は
どのようにして相手を全滅させるのでしょう?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑劇中二人とも名前は呼ばれません。
東西の用心棒のご活躍を、どうぞお楽しみください!
推薦理由②
寡黙な男にも
タイプのちがいがある
…ところで本作は
ちゃんと黒澤明にちゃんと許可を得て
製作された映画なの?
いいえ!
ここがマカロニ・ウェスタンの凄いところ!
本作を監督したセルジオ・レオーネは
クリント・イーストウッドには
用心棒のリメイクをやる
と言って出演を依頼していますが
当の黒澤明には、一切許可を得ておらず
後に裁判を起こされる事となります。
↑いやーカッコいい決闘シーンだよね!
↑バッチリ再現しよう!!
この何とも軽いノリこそが
マカロニ・ウェスタン!
アメリカで流行った西部劇!
↓
カッコいいから俺たちも作っちゃおうぜ!
用心棒ってしびれるよね!!
↓
カッコいいから俺たちも作っちゃおうぜ!
こんなライトな感覚で作られた作品だからこそ
内容的には、どれもライトタッチ!
流れ者が悪党の牛耳る町にやって来て
悪人を倒して去って行く
というストーリーを量産していき
やがては廃れて絶滅してしまったのです。
けれど、そんなライトな作りだからこそ
サクサクと観れるストーリーと
悪党を容赦なく殺しまくる主人公のカッコよさは
逆に、その後の様々なメディアの作品に
影響を与えていく事となるのです。
↑なんとマカロニ・ウェスタンのノリは
イギリス映画にまで!!
「女ガンマン・皆殺しのメロディ」は
どう見てもアメリカの正統派西部劇ではなく
マカロニ・ウェスタンのテイストです!
↑無口、タバコ、ガンマン!
この方もマカロニ・ウェスタンが入ってると思います。
推薦理由③
ライト・テイストだからこそ
誰もが楽しめる
西部劇キャラクターを
誕生させた!
と言う訳で次回は
娯楽性をさらに強めた
エクストリームな
マカロニ・ウェスタン
というテーマで
続・荒野の用心棒
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑マカロニ・ウェスタンはリアリティではなく
楽しさ、カッコよさを追求して作られた娯楽西部劇。
だからこそ
音楽やオープニングタイトルなども
ワクワクする感じなのです
\(^▽^)/
↑かっこいい!
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