こんばんは
ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/

 

 

 

 

 


本日も
 

想像力と
発掘良品の発掘

 

というテーマで
 

ひとりぼっちの青春
 

 

という映画を
 

ご紹介させて頂ければと思います。
 

 

 

 

 

 
発掘良品第二弾の中で
 

メディアの誠実さをテーマにした作品は
 

カプリコン・1
 

キング・オブ・コメディ
 

ザ・プレイヤー
 

クイズショウ
 

の4作。






それぞれタイプは異なりますが
 

どの作品も、メディアの本質は
 

製作者側に都合の良いものしか作らない
 

という事を描いた作品ばかりです。


↑えっ。この人って

精神的におかしくて、人を誘拐した男?

 

いいんだよ!

面白くなければテレビじゃないんだから!

(「キング・オブ・コメディ」より)







ではTVなどのメディアが生まれる以前は

 

世の中に流れている情報は

 

公平で誠実なものだったのでしょうか?






本日は、そんなテーマを

 

発掘良品には選ばれていない作品で

 

検証してみたいと思います。





このシリーズで
 

本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。



推薦理由①
メディアの欺瞞は
TVなどの誕生以前からあった

という事が
理解できる映画だから







本作は
 

大恐慌時代にアメリカで行われていた
 

ダンス・マラソン大会の映画。


↑さぁ!優勝目指してレッツダンス!!





ダンス・マラソンとは
 

参加者がエンドレスに踊り続け
 

最後まで踊り続けられたカップルが

 

優勝者となって賞金を得られるというイベント!


↑さぁ、誰が最後まで踊れるかな?

(こちらはTVドラマ「ギルモア・ガールズ」のダンス・マラソン)






なんか楽しそう!

 

\(^▽^)/

 

 

 

 


熱血青春ダンス映画?


↑こういう感じの映画?

(「サタデー・ナイトフィーバー」)






いいえ。


 

 

 

 

本作のダンス参加者たちは
 

拷問のような過酷なダンスを強いられ
 

倒れたり失神したりしながらも

 

必死で踊り続けるです!


↑これは…ダンス??






( ̄Д ̄;;

どうして???






それは、ダンスの参加者たちが
 

みんなお金に困っていたから!

 

 

 

 

 

 

1930年代に起こった世界恐慌は

 

アメリカ全土を荒廃させ、多くの人が職を失いました。

 

↑子供までも売りに出された30年代の世界恐慌!

 

 

 

 

 

 

なんの仕事もなく途方に暮れた人々は

 

優勝賞金目当てに

 

ダンス・マラソンに集っていたのです!

 

↑ダンスがしたいのではなく

お金がもらえるチャンスだから参加したのです。

 

 

 

 

 

 

ダンス・マラソンのルールは

 

2時間ダンスすると10分休憩というものだけ。

 

もちろん寝る事だってできません!

 

 

 

 

 

 

さて、そんな地獄のようなダンス大会は

 

一体どんな結末を迎えるのでしょう?

 

 

 

 

 

 

それは是非、皆さん自身の目で

 

ご覧になって頂ければと思います。

 

↑時間無制限にダンスしなければならい…

これって無間地獄です!

 

 

 

 

 

 

本作の主人公は

 

パートナーの男性が病気になり、相棒を探していた

 

女優志望と踊る事になった青年。

 

↑仕事もなく、何気なく入ったホールでやっていた

ダンス大会に参加する事になります。

 

 

 

 

 

 

パートナーの女性は女優を目指しており

 

優勝賞金だけでなく

 

大会を身に来る映画業界の人にアピールしようと

 

必死で頑張り、彼も彼女をサポートします。

 

↑一か月以上踊り続けている彼らは

朦朧とした意識の中で必死に夢を追い続けます。

 

 

 

 

 

 

でも、そんな選手を観に来る人たちは

 

一体どんな人たちなのでしょう?

 

 

 

 

 

 

それは、面白いものが観たい人たち!

 

 

 

 

 

 

まだTVのない30年代でも

 

人々は、TVと同じように

 

観て刺激がもらえるイベントの開催を

 

楽しみにしていたのです!

 

 

 

 

 

 

疲れ切った選手たちを応援したり

 

笑いものにしたり

 

誰が脱落するのか予想したり…

 

 

 

 

 

 

刺激的な娯楽と言うのは

 

他者に対する無神経な残酷さが

 

求められるものなのかもしれません。

 

 

推薦理由②

人の不幸は蜜の味!

 

↑開始25日目を過ぎると

選手たちは、ほぼゾンビ状態!

 

これってダンスではなく

出演者が脱落していくのを楽しむ

TV番組と同じです。

 

 

 

 

 

 

無職で途方にくれている選手たちは

 

リタイアすることもできず

 

ボロボロになって動き続けますが

 

そんなイベントでは面白くないので

 

時より10分間の強制マラソンイベントが発生し

 

彼らを無理やり走らせます!

 

↑走れ走れ!最下位になると強制脱落だ!

 

 

 

 

 

もちろんこれは

 

より面白いシーンを観客に見せるために

 

無理矢理やらせるもの!

 

↑は~い!

皆様お待ちかねのダービータイムです!

 

 

 

 

 

一般人はメディアに出演することで

 

未来を切り開こうとしますが

 

メディアを運営している側にとっては

 

自分たちに収益が得れるのなら

 

一般人がイベントに参加してどうなろうと

 

知った事ではないのです。

 

↑いやー。今回もたくさんの犠牲者が出ましたが

会場は盛り上がりましたね~!

 

 

推薦理由③

メディアは

人々の幸せではなく

自分たちの利益のために

企画を作る

 

 

 

 

 

本作の原題は

 

THEY SHOOT HORSES, 

DON'T THEY?

 

用なしになった馬は

撃ち殺すでしょ?

 

 

 

 

 

ダンス大会の賞金に

 

今後の人生をかけて参加者たちは

 

用なしになったら

 

次々と排除されていくのです…

 

↑賞金のため。自分の未来のために

自ら参加したダンス大会で

彼女は一体何を得る事になったのでしょう?

 

衝撃のラストは、どうぞ皆さんの目で…

 

 

 

 

 

 

と言う訳で次回は発掘良品に戻り

 

世界で一番

不誠実な仕事

 

というテーマで

 

ザ・プレーヤー

 

という映画を解説してみたいと思いますので

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

↑うわ~、あの人たち悲惨!

あの人死んじゃうんじゃないの?

私は、こんなバカな企画、絶対参加しないわ!

 

そう。

 

きっと現代のTVの前でも

こんな会話が交わされているのでは

ないでしょうか?

 

他者の成功ではなく

挫折していく姿を見るというのは

観客にとっては

案外心地よいものなのかしれません…

(-"-;A