こんばんは
ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/
 

 

 

 

 

本日も
 

想像力と
まさかの続編

 

というテーマで
 

グレムリン2
 

 

という映画を


ご紹介させて頂ければと思います。






前回ご紹介させて頂いたグレムリンは
 

ジョー・ダンテ監督らしい残酷さやパロディを
 

極力廃して作られた
 

みんなが楽しめる娯楽作品

 

でした。


↑それでも、こんな残酷シーンはありましたが

相手が悪人なので、まぁOKですね!







映画は大ヒットしましたので


当然ですが、続編が期待されました。


↑ゲームにもなりました!






けれどもしグレムリンの続編を
 

観客が期待した通りに作ったとしたら
 

一体どんな作品になっていたのでしょう?






ビーリーがまた
3つの約束を破ってしまうの?



別の誰かがグレムリンを増殖させて
ビリーが退治しに行くの?



グレムリンより凶悪な怪物が出現して
ビリーとモグワイが退治する?







う~ん。





どれも


ありきたりな展開
 

ですね。






ありきたりな展開というのは


素人にでも想像できるような内容。






だとすると一作目を観た時の


新鮮な驚きやワクワク感は望めません。


↑もうグレムリンを出した位では

ビックリするほどの新鮮さはありませんよね!






…だとしたら


どうすれば観客に
 

前作以上に新鮮なビックリを
 

提供できるのでしょう?

(-""-;)






イタズラ好きのジョー・ダンテは
 

そんな難題に対して驚くべきアイディアで

 

新作を作り上げたのです!


↑どう見ても、普通の監督には見えないジョー・ダンテ!





このシリーズで


本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。



推薦理由①
作品を俯瞰して楽しむ
という手法で
全くタイプの違う続編を
作り出した映画だから






前作と同様
 

本作の主人公のビリーとモグワイ。


↑あれから6年。

ビリーもケイトも大人になりました!






NYで働くことになったビリーは
 

チャイナタウンの再開発で居場所を追われた

 

モグワイと感動の再開!!


↑モグワイは、ビリーの勤める会社の研究部門に

捕獲されていました。






けれどビリーが不在の時に
 

再び水を浴びてしまったモグワイから
 

またまた4匹が分裂。


↑今回のは前回以上に凶悪そう…






彼らはグレムリンとなった後

 

ビリーが勤めているドナルド・クランプ社長(!)の
 

ハイテクビルのクランプタワー(!!)を占拠し
 

次の日の夜が来るのを待ちます。


↑今回の4匹は

最初からかなり個体差がハッキリしています。





夜になれば彼らの天下!





大量発生したグレムリンたちによって
 

NYは大混乱なってしまいます!


↑こんなヤツラがNY中に拡散したら

もう手がつけられません!






さて、果たしてビリーとモグワイは
 

グレムリンたちの野望を
 

阻止する事ができるのでしょうか?






それは是非、皆さん自身の目で


ご覧になって頂ければと思います。


↑頼りないけど大活躍するモグワイ。

怒りのアフガンで反撃だ!







…と、こう書くと


なんだか正当な続編に思えますが
 

本作は、大筋よりも
 

ひたすら続くギャグを楽しむ

 

グレムリンのパロディ映画だったのです!


↑ドナルド・クランプ氏とグレムリンたち!

こんな社長が登場するのだからギャグ映画ですよね!






映画の冒頭はグレムリンではなく
 

バックス・バニーが登場!


↑あれ?グレムリン2じゃなかったの?






バックスバニーのショートムービーの後
 

グレムリンが始るのですが


観客としては
 

一体どうして最初にアニメ?
 

と呆然としてしまいます。
 

 

 

 

 

 

 

けれど、これがジョー・ダンテの

 

やりたかった事!







後に監督する

 

ルーニーテューンズ・バックインアクション
 

という映画でも使われている
 

アニメの表現を現実世界に持ち込むという
 

ノーマルな映画とは異なる手法で
 

観客をあ然とさせたのです!


↑単なるアニメと実写の融合ではなく

ルーニーテューンズのお約束を現実世界に持ち込んだ
「ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション」







ハイテクビルの研究所に侵入したグレムリンたちは
 

好き勝手に薬を飲み干して
 

次々と新種のグレムリンとなっていきます。


↑グビグビ行くよ~!



 

 

おお!
 

 

 

 

どんな新種?


力が強いとか、爪が鋭いとか?






いいえ。


そういう意味じゃありません。






たんじょうしたのは

 

バットマン・グレムリン!




オペラ座の怪人グレムリン!




アルチンボルト・グレムリン!




ニューハーフ・グレムリン!





エレクトリック・グレムリン!




TV評論家グレムリンなどなど!






そう!

 

 

 

 


これはもはやグレムリンの


セルフ・パロディの世界なのです。


↑グレムリンの映画の世界観を

グレムリン自身でぶっ壊していきます!





彼らは映画のストーリーを無視して
 

好き放題に行動してしまい
 

途中で映画が崩壊して、ある人に
 

お前ら、いい加減にしろ~!
 

と怒られてしまうのです!


↑白雪姫を観ながら大盛り上がりのグレムリン。

…なんか有名なネズミのシルエットもあせる






そんな映画だから


公開時に普通の続編を期待した人は
 

この映画に対して大不満!






興行的にも不発のダメ映画として
 

評価されてしまいます。






けれど時代が過ぎ

 

ストーリー重視の映画だけでなく

 

様々な視点で映画を楽しめる時代となった現代では
 

世界観を自分からはみ出すという手法も
 

観客が受け入れて楽しめる時代となりました。






近年の大ヒット映画
 

デット・プールも同じ手法ですね!


推薦理由②
ストーリーの枠から
飛び出しても
楽しむことができるが
映画というメディアである



↑観客に向かって話しかけるデッドプール。

デッドプールは、映画と観客との間を決まりごとを破壊して

大ヒットした映画です。





グレムリン2の興行的失敗の後
 

グレムリンの続編の話は聞かなくなりました。





けれど…

 

 

 

 


80年代映画の見直しの機運で
 

どうもグレムリンの新作が企画されているようです。


↑27年ぶりの新作登場か!?






もし今回もジョー・ダンテが監督だとしたら…

今回だって恐らく
 

正当な続編ではあるハズありません。






ジョー・ダンテの喜びは


常に観客をビックリさせる事なのですから!



推薦理由③
時代の変化と共に
過去には否定された事が

再評価されることもある







という訳で次回は
 

公開時の世界状況
 

というテーマで


ズーランダー


という映画を解説したいと思いますので
 

どうぞよろしくお願いいたします。






ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

↑パロディ映画=手抜き映画ではありません。

 

本作のギミックは、同時の技術の粋を集めたもの!

ロボット、操演、パペット、ストップモーション

などを駆使した超絶技術は

今でも一見の価値のある作品なのです。