こんばんは

ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/

 

 

 

 

 

本日も

 

想像力と全滅のとき

 

というテーマで

 

ソルジャー・ボーイ

 

 

という映画を

 

解説させて頂ければと思います。

 

 

 

 

 


青春映画とは

 

人生色々あるけれど

ラストは爽やにハッピーエンド!

 

という感じの作品が多いですよね。

 

 

 

 

 

 

 

けれど70年代初頭のアメリカの青春映画は

 

夢を追いかけた若者が行き詰まり

 

最期には全滅していくバッドエンド作品も

 

少なくなかったのです。

 

 

 

 

 

 

このシリーズで

 

本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。

 

 

 

推薦理由①

70年代の若者たちの絶望が

描かれた映画だから

 

 

 

 

 

本日のソルジャー・ボーイの主人公は

 

4人のベトナム帰還兵

 

↑ダニー、キッド、シューター、ファットバックという

若者4人が絶望して全滅していく映画です。

 

 

 

 

 


彼らは5年間ベトナムで戦ってきた

 

強い絆で結ばれた仲間たち!

 

 

 

 

 


無事に兵役を終えた4人は

 

みんなの除隊金9000ドルを元手に

 

仲間の父親が持っているカリフォルニアの土地で

 

農場を始める計画を立てていました!

 

 

 

 

 

 

資金もあり、土地も仲間もいる!

 

 

あばよ軍隊!

 

始まるぜ俺たちの新しい人生!!

 

↑俺たちの青春が、今始まるんだ!

 

 

 

 

 

なんだかワクワクする展開ですね


\(^▽^)/

 

 

 

 

 

 

けれどカリフォルニアに行くには

 

車が必要です!

 

 

 

 

 

 

彼らは、中古車販売店に行き

 

後部座席がゴージャスなキャデラックを

 

値切って5500ドルで購入します。

 

↑俺たちの門出に相応しい車だぜ!

 

 

 

 

 

 

キャデラックを豪快に走らせ

 

カリフォルニアへの楽しい旅の始まり…って

 

 

 

 

 

ちょっと待ってください!

 

( ̄□ ̄;)!!

 

 

 

 

 

 

全財産が9000ドルなのに

 

なんで景気良く5500ドル使っちゃうの!?

 

残金3500ドルしかないよ!

 

 

 

 

 

 

…はい。

 

 

 

 

 

彼らは恐らくベトナム戦争に従軍する前は

 

ただの高校生だった若者たち!

 

 

 

 

 

 

社会で必要な知識もスキルも全く身につけず

 

戦場で5年間を過ごしてきました。

 

 

 

 

 

 


だから彼らは、お金に関する一般常識も
 

持っていなかったのです!
 

 

 

 

 

 

 

一見大人に見える彼らですが

 

彼らの本質は

 

突然、大金をもらってしまった

子供みたいな青年たち

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな彼らに果たして

 

農場経営なんてできるのでしょうか…

 

 

 

 

 

 

彼らはカリフォルニアへの道中
 

ベトナムでやってきたことをやり続けます。

 

 

 

 

 

道端で娼婦を拾った彼らは

 

ベトナムでは30ドルでやれた!

 

と彼らは言っていますので

 

きっと日常的に買っていたのでしょう。

 

 

 

 

 


けれど、娼婦とお金の事でトラブルになり

 

怒った彼女が走っている車から落ちてしまっても

 

彼らは車を止めようとしません!

 

 

 

 

 

 

もうあの女の事は忘れようぜ!

 

という一言でおしまいなのです。

 

 

 

 

 

彼らはベトナムでこんなことを
 

繰り返していたのではないでしょうか?

 

 

 

 

 

 

彼らは休憩のたびに
 

子供のような遊びをします!

 

 

 

 

 

 

みんなで突き飛ばしあって

川に落ちたり。

 

 

モーテルで大騒ぎをして

消火器を噴射させて走り回ったり…

 

 

 

 

 

 

やっぱり彼らはまだ

 

少年(ボーイ)だったのです!

 

 

推薦理由②

一般常識を身に着けられる

社会経験がないなら

人はいつまでも

子供のままである

 

 

 

 

 

 

だからこそ彼らの旅は

 

次第に追い詰められていきます。

 

 

 

 

 

 

自慢の車は途中で故障。

 

 

 

 

 

田舎町の修理屋にふっかけられて
 

1400ドルを払わされ

 

挙句の果てにお金をなくし

 

持ち金は69ドルになってしまいます!

 

↑田舎町は、よそ者に対して閉鎖的!

 

ベトナム帰りのおバカな若者たちは

格好のカモだったのです!

 

 

 

 

 

 

 

農場を作るために井戸を掘る予定でしたが
 

そのためのお金はもうありません…

 

 

 

 

 

 

 

そんなボロボロの彼らがようやくたどり着いたのは
 

人口80人くらいの小さな町ホープ。

 

 

 

 

 

 

ガス欠なので、ガソリンスタンドに行きますが
 

夜中だったので、彼らは待ちぼうけ…

 

 

 

 

 

 

日が昇っても従業員はやってきません。

 

 

 

 

 

 

痺れを切らした彼らが
 

勝手に給油を始めようとすると

 

警官がやって来て彼らを咎めます。

 

 

 

 

 

 

その頃になって給油所のオヤジもやって来て

 

このガソリン泥棒!
 

と言って、彼らに銃を向けたのです。

 

↑このガソリン泥棒!!

 

 

 

 

 

 

さて、お金も知識も未来もない彼らは

 

この後、一体どんな行動をするのでしょう?

 

 

 

 

 

 

それは是非、皆さん自身の目で

 

ご覧になって頂ければと思います。

 

 

 

 

 

 

彼らは一般常識はありませんが
 

銃を向けられた時の対処は知っています…






 

もう一度書きますが

 

彼らが知っているのは…

 

 

①女を買う

 

②子供っぽい遊びをする

 

そして…

 

③戦場で日々してきたこと

 

です。

 

 

↑戦場といえば…(ホープの町です)

 

 

↑戦場といえば…(ホープの町です)

 

 

↑戦場といえば!!!(ホープの町です!)

 

 

 

 

 

 

社会人になるチャンスを失った戦場育ちの子供たちは

 

銃を向けられたことで

 

田舎町ホープを戦場にしていきます。

 

 

 

 

 

 

一般社会を知らない青年たちは

 

ホープを戦場にする事で

 

自分たちがやりたかったことを思い出します!

 

 

 

 

 

 

 

彼らがやりたかったことは農場経営ではなく

 

ずっと戦場にい続ける事だったのです…

 

↑自分たちに攻撃だった街の住人を殺した後

彼らはスッキリとした顔をしています。

 

人を殺す事しか

学んでこなかった彼らにとっては

この後、彼らを殺しににやって来るはずの

州兵たちとの戦闘こそが

本当にやりたかった事だったのです。

 

俺たちを殺すのに

何人くらい、兵隊がやって来るかな…

 

 

 

推薦理由③

一般社会に

とけ込めなかった人間は

社会との対決を望む

可能性がある

 

 

↑旅の途中で、実家に立ち寄った青年の一人は

父親から

「お前たちの計画は甘い!」

と言われてしまいます。

 

戦場で褒められていたソルジャーボーイは

一般社会では何も知らないダメ人間。

 

だとしたら、一般社会を破壊して

俺たちの存在意義を証明してやろうぜ!

 

それで全滅したっていいじゃないか!

 

 

 

 

 

 

と言う訳で次回は

 

銃による平和主義

 

というテーマで

 

ディア・ウェンディ

 

という映画を解説してみたいと思いますので

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

 

↑劇中ずっと子供っぽかった青年たちは

ホープの住人を襲撃した時はじめて

目的をもって行動し始めます!

 

彼らにとっては戦場こそが

大人として認めてもらえる場所だったのです…