こんばんは

ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/

 

 

 

 

 

本日も

 

想像力と

ヒトラーの残影

 

というテーマで

 

THE WAVE ウェイヴ

 

 

という映画を

 

解説してみたいと思います。

 

 

 

 

 

前回ご紹介させていただいた

 

白バラの祈りは

 

ナチス政権下で反対運動を行った大学生が

 

民族裁判を受ける事となる映画。

 

音譜白バラの祈りの回はコチラ音譜

 

 

 

 

 

 

でも一体どうして、ビラを撒くという行為が

 

裁判にまで発展したのでしょう?

 

↑学校でナチス批判のビラを撒いたから死刑!

 

 

 

 

 

 

それはナチスへの反対運動は

 

ナチスを支持する人たちを結束させ

 

皆の総意として、異端者を排除しようとする

 

世論を作り上げたからなのです。

 

↑私たちのナチスを否定する奴は死ね!

 

 

 

 

 

 

このシリーズで

 

本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。

 

 

 

推薦理由①

独裁政権とは

所属している人々にとって

心地良いものであるという事が

描かれた映画だから

 

 

 

 

 

 

本作は、学校で行われた

 

独裁政権について学ぶ授業で

 

独裁の心地良さに取り込まれた生徒たちが

 

制御不能となっていく映画。

 

 

 

 

 

 

…という事は

 

授業を行った先生が独裁者志向だったの?

 

( ̄_ ̄ i)

 

 

 

 

 

 

いいえ。

 

担当した先生が担当したかったのは

 

無政府主義の授業でしたが

 

他の先生が無政府主義の授業を横取りしてしまい

 

仕方なく独裁の授業を

 

担当する事となったのです。

 

↑先生は、しがない体育教師。

有名先生に、やりたかった授業を取られて

ちょっとムカッとしていました💢

 

 

 

 

 

 

 

生徒たちだって

 

独裁政権が悪いのは百も承知。

 

 

 

 


 

だから授業が始まると生徒たちは

 

独裁政権なんて

今時は誰も支持しないよ!

 

と笑っていたのです。

 

↑この映画の舞台はドイツなので

学生たちは小さい頃からイヤと言うほど

ナチスの独裁の悪行を聞かされていました。

 

 

 

 

 

 

だから先生は考えたのです。

 

 

 

だったら俺の授業で

生徒と一緒に独裁政権ごっこを行い

彼らの知らない独裁の本質を

体験してもらおう

 

と…

 

↑無政府主義の授業をやらせてもらえないなら

独裁主義の授業を成功させて

有名先生や校長を驚かせてやるぜ!

 

 

 

 

 

 

先生は、仮の独裁者となり

 

生徒たちに、規制や制約を与えると共に

 

共同体としての相互扶助や

 

一致団結して目標に向かう楽しさを教え

 

生徒たちは次第に

 

この独裁政権ごっこにのめり込んでいきます!

 

↑さぁ!独裁者に従ってみよう。

 

 

 

 

 

 

さて、この授業は

 

5日だけの期間限定のものでしたが

 

5日後に学生は一体どうなっていたのでしょう?

 

 

 

 

 

それは是非、皆さん自身の目で

 

ご覧になって頂ければと思います。

 

 

 

 

 

 

本作では、独裁政権が独裁者の私物ではなく

 

支持者にとっては

 

リーダーと一緒に理想社会を築く

 

やりがいのある空間であるという事が

 

キチンと描かれていきます。

 

↑意外と楽しい独裁ごっこ!

 

 

 

 

 

 

先生の指示に従って

 

相互協力を知った生徒たちは

 

みんなで助け合う楽しさを知っていきます。

 

 

 

 


勉強が苦手な学生を優秀な生徒がサポートする

 

いじめられっ子を力が強い学生が助ける

 

↑今まで無視されていたいじめられっ子は

同じ授業の仲間だから!

という理由で助けてもらえるようになりました

\(^▽^)/

 

 

 

 

 

 

あれれ?

 

 

 

 

みんなで協力するって
良い事じゃない?

 

(・_・;)

 

 

 

 

 

 

そう!

 

 

 

 

 

 

みんなが同じ目標に向かって

 

強いリーダーの元で相互協力するというのは

 

実は楽しい事だったのです!

 

↑この授業のおかげで今までより仲良くなれたね!

 

 

 

推薦理由②

強いリーダーの元で

一致団結すると

一人ではできなかった事が

できるようになる!

 

 

 

 

 


先生は、みんなが共同意識を持てるように

 

全員に白シャツの着用を提案します。

 

 

 

 

 


みんながビシッと白シャツで集合し

 

綺麗に整列してみると

 

なんだかカッコいいですね!

 

 

 

 

 

 

 

制服は、集団への帰属を強固にし

 

一体感と選ばれた者という意識を高めていきます。

 

↑みんなで一緒に助け合っていこう!!

 

 

 

 

 

 

生徒たちは、この授業に夢中になり

 

グループの名称を決めよう!

 

↑グループ名は、多数決により

ウェーブに決定だ!

 

 

 

決めポーズを作ろう!

 

↑ベンガー様。

ウェーブは波だからこんなポーズはどうですか?

 

 

 

カッコいいシンボルを作ろう!

 

↑波をイメージしたシンボルです。ベンガー様!

 

 

 

という感じで

 

自主的に行動を開始するのです。

 

 

 

 

 

 


けれど、この授業を受けていながら

 

他の学生の行動に否定的な女の子がいました。

 

 

 

 

 


彼女は個人主義の女の子。

 

↑みんなと一緒に楽しめない子が一人…

 

 

 

 

 

 

みんなが一体となって盛り上がっているのが

 

全然、楽しくありません!

 

 

 

 

 

 

だから白シャツも着ず、集会にも参加せず

 

彼らの行動を否定するビラを撒いて

 

一致団結している彼らの存在を否定するのです。

 

↑こんなの変よ!

ウェーブなんて辞めるべきだわ。

 

そうだ、チラシを撒こう!!

 

 

 

 

 

 

…あ。

 

( ̄□ ̄;)

 


これって白バラのゾフィーと同じですね!

 

 

 

 

 

 

 

だから、この映画を見て頂ければ

 

分かると思います。

 

 

 

 

 

なぜゾフィー達が

 

ナチスの人々から断罪されたのかが…

 

↑みんなは理想の社会のために頑張っているに

どうしてあいつは反対するんだ!?

 

 

 

推薦理由③

目的に向かって

一致団結している集団は

異論を唱える人間を快く思わない

 

 

 

 

 

 

先生が行った独裁の授業は

 

気がつけば制御不能となっていきます。

 

 

 

 

 


人間とは、理想のために団結し

 

敵対する存在と戦って勝利する事に

 

充実感を求める生物なのです。

 

↑ベンガー様。ウエーブは最高です!

授業が終わってもウェーブを続けましょう!!

みんなで理想社会を作りましょう!

 

 

 

 

 

 

と言う訳で次回は

 

日本で起こった

独裁ごっこ

 

というテーマで

 

実録・連合赤軍

あさま山荘への道程

 

という映画を解説してみたいと思いますので

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 


ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

 

↑みんなで一緒に世界を変える!というのは

とても有意義な人生目標。

 

けれど、それが他者へと排撃と一体化すると

暴力集団へとなり下がるのです…

 

理想のために集まった私たちを邪魔する奴は死ね!

 

 

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