こんばんは
ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/

 

 

 

 

 

本日も

 

想像力と

発掘良品の再発掘

 

というテーマで

 

スラップ・ショット

 

 

という映画を

 

解説してみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

発掘良品第一弾のご紹介も本日で最後。

 

 

 

 

 


最後までお付き合い頂き

 

本当にありがとうございました

 

ヽ(=´▽`=)ノ

 

 

 

 

 


自分でセレクトしたものではない作品を

 

一つ一つ自分の視点で改めて紹介していくのは

 

難しいと同時に楽しい作業でもありました!

 

 

 

 

 

 

最後の作品である本作は

 

全く知らなかったスポーツ映画ですが

 

70年代ならではの空気感が伝わって来る

 

不思議な後味の作品なのです。

 

 

 

 

 


このシリーズで

 

本作品の推薦理由は3つ。

 

 

 

推薦理由①

1970年代特有の

先の見えない荒涼感が味わえる

映画だから

 

 

 

 

 

 

1970年代のアメリカ映画と言えば

 

アメリカン・ニューシネマ!

 

 

 

 

 

 

60年代を席巻した若者による革命運動は

 

70年代の初めには収束し

 

理想郷を探してはしゃいでいた若者たちは

 

気が付けば人生の袋小路に追い込まれていきます。

 

 

 

 

 


イージーライダーは

 

理想郷を探す南部への旅の果てに

 

絶望が待ちうけている映画。

 

↑楽しいはずの南部の謝肉祭観光の旅。

けれど先に待っていたのは…

(「イージー・ライダー」より)

 

 

 

 

 


真夜中のカーボーイは

 

理想郷NYへの出稼ぎの旅は

 

ホームレス同然の日々となつていく映画。

 

↑NYのご婦人方は
俺みたいなイカしたカウボーイを求めてるハズ!

けれど待っていたのは…

(「真夜中のカーボーイ」より)

 

 

 

 

 

 

そんな70年代の迷える青年たちを描いた

 

アメリカンニューシネマの特徴は

 

楽しそうな若者の夢が無残に散っていく物語。

 

 

 

 

 

 

だから1977年作の本作にも

 

そんなニューシネマ色が漂っているのです。

 

 

 

 

 


この映画の主人公のレニは

 

地方のアイスホッケーチームのリーダー。

 

↑飄々とした性格のレニ。

 

 

 

 

 


かつては実力派だったレニも

 

すでに中年となり引退を考えるような年齢。

 

 

 

 

 


けれどレニには

 

引退後のホッケーなしの人生なんて

 

描けていません。

 

 

 

 

 

 

 

レニは無類の女好きでもあり

 

巡業中に現地の女性と次々と関係を持ち

 

あきれられた妻に離婚されても

 

まだ諦めきれておらず

 

何とかよりを戻したいとも考えています。

 

 

 

 

 

 

…はい。

 

つまりレニは、子供のような性格のまま

 

中年になってしまった男。

 

 

 

 

 

 

自分の好き勝手に生きていても

 

何とかなるんじゃないかと考えている男なのです!

 

↑人生なんて、何とかなるもんだよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなレニとしては

 

引退後はチームのコーチとなって

 

仲間たちと楽しくやっていきたいのですが

 

ダメ男たちが集まったレニのチームは

 

最近ずっとリーグ最下位。

 

 

 

 

 


…このままでは

 

コーチどころかチームは解散です!

 

 

 

 

 

 


唯一の希望は

 

大学卒の得点王ネッドですが

 

若くて将来有望なネッドが活躍するのは

 

レニにとって面白くありません。

 

 

 

 

 


だから…

 

 

 

 

 

レニは自分のチームを

 

正統派チームとしてではなく

 

ラフプレー専門の乱闘チームとして売り出し

 

身売りしようと考えたのです!

 

↑正統派のネッドは、いつもベンチ入り!

 

 

 

 

 

 

 

幸いにも、いい加減なオーナーが
 

チーム補強のために雇った3兄弟は

 

おバカな上に超凶暴!

 

↑見るからにアホっぽい3兄弟ですが…

 

 

↑プレイスタイルは超凶悪でした!

 

 

 

 

 

 

さて、レニの考えた

 

エクストリームなホッケーチーム売り出し作戦は

 

果たして成功するのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

それは是非、皆さん自身の目で

 

ご覧になって頂ければと思います。

 

↑審判すら攻撃する3兄弟!

 

 

 

 

 

 

ラフプレーを連発するレニのチームは

 

正当ではありませんが

 

相手チームを倒す事はできるので

 

チームはリーグの上位に食い込んでいきます。

 

 

 

 

 

 

凶悪だけどマスコット的な3兄弟も大人気!

 

↑なんだか憎めない3人!

 

 

 

 

 

 

アイスホッケーのファンたちは

 

試合の度に発生する大乱闘に大喜び!

 

↑こんなのが日常茶飯事!!

 

 

↑キャー!始まったわ!!

 

 

 

 

 

 

けれどこれがレニの目指していた

 

理想のホッケーだったのでしょうか?

 

↑もはやホッケーとは言えませんね…

 

 

 

 

 

 

理想を抱いていたはずのレニは

 

気が付けば、厳しい現実社会の中で妥協し

 

本来のホッケーとは異なる

 

観客を興奮させるのが目的の

 

乱闘集団へとなっていってしまうのです。

 

 

 

推薦理由②

現実的な選択の果てに

いつしか人は

思い描いていた理想を忘れる

 

 

 

 

 

けれど…

 

身売り先は本当に現れるのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

もし現れないの出ればレニたちは

 

本来のホッケーを忘れて

 

ひたすら暴力を繰り返すチームとして

 

終焉を迎える事となります。

 

 

 

 

 

 

都合の良い夢を描き

 

好き勝手な行動をしていたレニはやがて

 

大人の事情という

 

レニの思惑よりもしたたかな戦略によって

 

絶望を味わう事になるのです。

 

↑乱闘にあきれ果てたネッドは

なんとホッケー場で男性ストリップを披露!

 

観客に受ければ、何でもいいの?

 

 

 

 

 

 

じゃあ、この映画のラストも

 

アメリカン・ニューシネマ的な絶望のラスト?

 

 

 

 

 

 

いいえ。

 

そうでもないのです!

 

 

 

 

 

この映画が公開された1977年は

 

すでに絶望の70年だから

 

軽いノリで人生を楽しむ80年代への移行期。

 

 

 

 

 

 

 

だからこそレニ達の人生にも

 

なんだか明るい未来が待っていそうな

 

ラストとなっているのです!

 

 

 

 

 

 

時代とは流転するもの

 

希望が絶望になってしまう事もあるなら

 

絶望が希望になってまう事もあるんですよね!

 

 

推薦理由③

人間万事塞翁が馬!

 

↑1年前の1976年に公開されたロッキーも

70年代風の絶望的な空気の中

それを打ち破る素敵なラストが用意された映画。

 

時代によって求められているラストシーンも

変化していくものなのです。

 

 

 

 

 

と言う訳で

 

発掘良品第一弾全解説も

 

これにておしまい!

 

 

 

 

 

 

可能であれば本年後半には

 

第二弾22作品の全解説にも挑戦してみたいので

 

その節は、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

 

↑人生とは甘くはない?

 

そうかもしれないけれど

観客を楽しませる事がてきたんだったら

奇跡だって起こるかもよビックリマーク