こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
発掘良品の再発掘
というテーマで
愛という名の疑惑
という映画を
解説してみたいと思います。
発掘良品第一弾の
殺人サスペンス映画も本日で最後。
ラストは裁判の私的利用というテーマです。
法律とはカンタンに言えば
人間が生きていく上のルールブックのようなもの。
当然ですが
ルールを上手に活用できる人の方が有利です。
けれどだからこそ、ルールを活用できる人が
法律を私的に利用しようと思えば
自分の好きなように事実を歪曲する事だって
不可能ではないのです。
このシリーズで
本作品の推薦理由は3つ。
推薦理由①
法律を私的利用すれば
不可能を可能にできるという事を
描いた映画だから
本作の主人公は精神科医のアイザック。
彼は裁判において
精神科という立場で証言を求められるような
著名な精神科医です。
↑アイザックは州立病院で
犯罪心理学の主任も務める精神病の権威。
そんな彼は、被告を助けようと思えば
精神科医としての意見を陳述し
被告に有利な判決を導くことも可能な男です。
そんなアイザックはある日
患者の姉と恋に堕ちてしまうのです
ヘザーという患者の姉のダイアナは絶世の美女。
↑幼少期に起こった何かによって
精神を病んでいるヘザー
↑彼女と別れて暮らしており
妹の事を心から心配している優しい姉ダイアナ。
ダイアナは人妻なのですが
アイザックは夢中になってしまうのです。
↑気が付けば二人はラブラブ
けれどダイアナの夫はイタリア系マフィア。
↑ダイアナの旦那は、こんな怖いギャングです
怖い夫に支配される生活に疲れていたダイアナは
アイザックとの関係に安らぎを見出すのです。
↑夫は、怖い人なの…早く家に帰らなくっちゃ!
…これって
ドロドロした不倫映画?
( ̄□ ̄;)
いいえ。
ダイアナはある日
夫を殺しの容疑で逮捕されてしまうのです!
と言ってもダイアナは
夫を殺した記憶なんてありません。
彼女はお酒を一口でも飲むと
暴力的になって、その後の記憶を失ってしまう
酩酊症という精神病だったのです。
↑夫とレストランに行った日も
お酒を飲んで暴言を吐いて暴れ出してしまうダイアナ。
アイザックは彼女を助けたい一心で
あらゆる手段を駆使して
裁判で彼女の無実を勝ち取ろうとします。
↑彼女を助けるために
俺の持っている力を全部使うぞ!
さて、アイザックは愛するダイアナを
助ける事ができるのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
アイザックのやっている事は
モラルハザードの公私混同です。
患者の姉と関係を持つ。
人妻と不倫をする。
殺人の容疑者を無罪にすべく
自分の権威を利用する。
…どれをとっても
ほめられた行為ではありませんね。
けれど、そんな人間だって
裁判を有利に戦う事ができるなら
平気で権威を活用する可能性があるのです。
推薦理由②
裁判に関わる人間が
誰もが聖人君主とは限らない
映画の中盤では
アイザックが裁判において
酩酊症を精神病として認めさせ
ダイアナに無罪を勝ち取れるかが描かれます。
そしてそこでは
ダイアナを有罪に持ち込みたい検察側が
別の精神科医を連れだしてきて
酩酊症の存在を否定しようとしてきます。
法廷での両者の論戦は
ディベートそのもの。
そこは真実の追求の場ではなく
自分の主張によって
望んでいる結審を導こうとする人たちの
勝敗を決する場所と化していきます。
↑彼女が無罪になるために
酩酊症の存在を陪審員に認めさせよう!
けれど、そんな利己的なアイザックの行動は
彼と同じく利己的な人間にとっては
とても利用しやすいものだったのです。
ミイラ取りがミイラになるように
裁判を利己的り利用していたアイザックは
気が付けば彼自身の存在を
利己的に利用しようとする人間の手中にあったのです。
法律を私的に利用する人間は
そんな自分の存在も
他者から私的に利用されてしまうのです。
推薦理由③
利己的な人間は
利己的な他者に利用される
↑サスペンスなので詳細は書きませんが
映画の後半は
今まで信じていた事実がどんどん崩れていきます。
けれどアイザックも正義の人ではないので
自分の保身のために
更に権威や知識を私的に利用していくのです。
という訳で次回は折角ですので
発掘良品シリーズを離れて
もっとも単純な
殺人サスペンス
というテーマで
マッチポイント
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑遠い目をしている妹のヘザーはユマ・サーマン。
強い意志を持つ姉のダイアナはニコール・キッドマン。
どちにもミステリアスな雰囲気を持つ美人女優さん。
さてさて、どちらの女性が
アイザックを利用しようとしているのでしょう?
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