こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
発掘良品の再発掘
というテーマで
デストラップ
死の罠
という映画を
解説してみたいと思います。
発掘良品第一弾も残りは9作品!
本日から3回は
殺人サスペンス映画です。
ちょっと不謹慎な書き方ですが
人を殺すという行為自体は
相手に致命傷を与えられるなら誰にでもできる事。
だからこそ近代の法治国家では
殺人には厳しい罰を科し抑止力としています。
↑そうだ!
聖書の「7つの大罪」通りの殺人をしてみよう。
…そんな考えの人が沢山いたら困ります
(「セブン」より)
けれど…
それでも人を殺したいと思う人間は
残念ながら存在します。
彼らは、なんとか罰を受けずに人を殺せないかと
様々な方法を思い巡らせているのです。
発掘良品第一弾に選ばれた
デストラップ死の罠
理由
愛という名の疑惑
は、いずれも殺人が描かれたサスペンス。
けれど、どの殺人犯も
自分が殺人犯として裁かれないように
巧妙な罠を仕掛けて来るのです。
ですので
あまり詳しく内容を説明してしまうと
映画を観る楽しさが奪れてしまいますので
この3本に関してだけは
導入部だけをサラッとご紹介したいと思います
(*´∇`*)
このシリーズで
本作品の推薦理由は3つ。
推薦理由①
会話中心の一幕劇にも関わらず
様々な出来事が発生し
全く先が読めない展開が楽しめる
映画だから
本作の原作は戯曲。
ですので展開は演劇っぽい感じです。
↑フランソワ・オゾン監督の「8人の女たち」なども
演劇っぽい映画です。
演劇らしく、映画の舞台もほとんど一つの部屋!
↑ちなみに映画の舞台には、武器が山ほど!
ずっと同じ部屋の中のお話という事は
ちょっち退屈な感じ?
いいえ。
そんな事ありません!
舞台となる部屋では
殺人計画、殺人、オカルト、裏切り、騙し合いなど
ありとあらゆる陰謀が展開し
先の読めないスリリングな展開が楽しめるのです。
↑ドキドキ、ハラハラの120分です。
主人公は、人気が下降気味の劇作家。
最新作も酷評で、すっかり自信を失っています。
ある日、そんな彼の元に
彼の大学の公演を聞いたという青年から
デストラップという演劇の脚本が送られてきました。
脚本に添えられた手紙には
この脚本は
自分が書いたものなので
読んで感想を聞かせて欲しい
と書いてあったのですが
一読した劇作家は
この脚本は
大ヒットまちがいなしだ!
と確信するのです。
脚本家は青年の才能に嫉妬しますが
ふと頭の中に
青年を殺して
脚本を自分のものにできれば…
という陰謀がひらめくのです。
↑この脚本、俺が書いたものにしちゃえば…
資産家でおっとりした性格の妻は
そんな恐ろしい事はしないで、と頼みますが
劇作家は聞く耳を持たず
青年を自宅に呼び寄せる事にします。
↑善良な妻は、怖い事が大嫌い!
夫の殺人計画を聞いただけで不安でいっぱいで
オドオド、ビクビクしています。
招かれた青年が友達も少なく
脚本を書いている事を誰にも話していない
という事を知った劇作家は
青年を罠にはめて殺そうと決意するのですが…
さて劇作家の殺人計画は
一体どんな結末を迎えるのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑有名劇作家の家に招かれた青年は
ウキウキと彼の家にやって来てしまいました!
…夫は計画成功でニコニコ!
妻はビクビクです。
この映画に登場する主な人物は4人。
劇作家とその妻。
結果を目指している青年。
そして近所に住む霊能力者です。
↑劇作家の家の近所に住む霊能力者。
怪しい気配を感じて家の中を覗きに来ました
4人は全員悪人には見えません。
↑脚本を見せに来た青年は、もちろん好人物!
殺人を計画する劇作家でさえ
仕事で追い詰められた末の計画であり
根っからの悪人には見えません。
↑妻とも大の仲良し!良い旦那さんです。
けれど…
この映画に登場する人々は
被害者を除いた全員が善人とは言えないのです。
ただし、会話からは
彼らが悪人である事は分かりません。
ただ、何かが起こるたびに
優しく礼儀正しい人たちの心の裏に潜む
不純な魂が垣間見えて来るのです。
↑1シーンが終わる毎に
彼らの本心が少しずつ見えてきます。
推薦理由②
善人に見える人間が
必ずしも善人とは限らない
では、映画のラストはどんな感じなのでしょう?
正義は勝つというハッピーエンド?
それとも悪が高笑いするバッドエンド?
いいえ。
この映画のラストは
ハッピーでもバッドでもないです。
…?
( ̄_ ̄ i)
じゃあどんなラスト?
それを書けないのが
ミステリーやサスペンスの辛いところ!
ですので、次回は
この映画に極めて近い終わり方の作品を通して
シニカルなラスト
というテーマで
シカゴ
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
推薦理由③
人生とは時に
ハッピーでもバットでもない
結末になる!
↑この映画は、巧妙に張り巡らされた伏線を
じわじわと回収していく映画。
だから最後の最後まで
オチは想像できないと思います。
えっ!
まさかそんなオチ!?
というのも、映画を観る楽しさの一つ
ではないでしょうか?
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