こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
かいぶつぞろぞろ
というテーマで
バタリアン
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
遊園地のホラー系ライドって
怖いようで、楽しい感じですよね!
怪物がぞろぞろ出てきて
乗ってる側は笑ったり、怖がったり…
↑みんな大好きホラー系ライド!
そんなホラー系ライド映画の定番がバタリアンなのです!
このシリーズで
本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。
推薦理由①
ホラー系ライド感覚で楽しめる
映画の王道だから
本作は
ナイト・オブ・ザ・リビングデッド
という有名なホラー映画へのオマージュと
パロディがいっぱい詰まったコメディ系のホラーであり
友達と集まってワイワイ観て楽しむ
ライド系ホラー映画の先駆け的な作品でもあるのです!
友達とワイワイ観るには
ストーリーが複雑過ぎてもダメ!
内容が怖すぎてもダメ!
みんなで楽しんで騒ぎながら観るので
ちょっと画面から目を離しても問題ない単純なストーリーと
ショッキング&おバカなシーンがたくさん入っている
サービス精神が求められるのです。
↑怖いけど、笑っちゃうような展開こそ楽しめるホラー映画です。
(「ショーン・オブ・ザ・デッド」より)
本作のストーリーは極めて単純!
アメリカ軍の施設内で発生した薬品事故で
死者が蘇ってくる事件が発生。
死者は殺せないため
動いていた死者はドラム缶に詰められ
一体ずつ缶詰め状態にされました。
けれど、その死体を運搬する途中
間違って田舎町の小さなの医療品倉庫へと
配送してしまったのです。
↑うかつに軍に通報すると
口封じされかねない死体入りのドラム缶。
↑とりあえず会社の地下室に保管しておきます!
この事は、誰にも言わない秘密のハズでしたが
倉庫会社のボンクラ社員のフランクは
新人社会を怖がらせようとしてドラム缶を見せに行き
手荒に扱って、壊してしまったのです!
ドラム缶からはガスが漏れだし
中の死体は目覚めてしまいました!!
↑ドロドロドロ~!
さて、フランクと新人の運命は?
そして死体はどうなるのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑どうしよう!
社長に怒られちゃうよ~
本作の死者たちは
ナイト・オブ・ザ・リビングデッドの監督である
ジョージ・A・ロメロの定義したゾンビとは
全く異なる性質を持つ怪物。
↑ご存じだとは思いますが一般的なゾンビは
①動きが鈍い②知能はなく、本能だけで動く
③頭部を破壊されると死ぬ、などの特徴があります。
本作の怪物は、死体が蘇ったというより
死者の魂が体に憑依したという感じ。
彼らにとって死は苦痛の連続のようであり
苦痛を和らげる唯一の手段が
人間の脳を食べる事だったのです。
↑カラダが痛い!脳ちょうだい!!!
死者の霊が憑依しているだけなので
ゾンビの弱点であるはずの
頭部を破壊しても動きは止まりません!
↑頭はなくなったけど、意識はあるよ!
彼らは、手足だけになっても
骸骨になっても動き続る死体だったのです!
↑フランクたちの軽はずみな行動で
死体に付着した薬は大気にまき散らされた後
雨と一緒に墓場へと…
さらに悪いことに
運動能力や知能だって生前のまま!
彼らは無線を使ったり、変装したり
罠をかけて待ち伏せしたりして
被害者をどんどん増やしていくのです!
↑無線で応援を呼ぶ死者。
もちろん脳を食べるためですが…
とても勝てなさそうですね…
だからこの映画は
ゾンビと戦うのではなく
誰がゾンビから最後まで逃げ切れるか?
という、鬼ごっこみたいなテイストなのです。
推薦理由②
シンプルな追いかけっこは
誰もが楽しめる!
逃げ惑う登場人物たちの中に
ヒーロー的な人物は一人もいません!
↑倉庫会社の新人の友達もみんなボンクラ!
彼らは何も知らずに
死者たちがうろつく墓場へ行ってしまいます。
おバカだったり、キャーキャーわめいていたり
あっという間にやられたり
パニックで右往左往している登場人物は
観客である私たち自身の投影。
↑私、死ぬときは
怪物のような老人に襲われたいの!
と言っていた女の子は、望み通りの展開に…
世界を救うなんてできない私たちも
怪物が襲ってきたとしたら
ビビったり、ドジったり、
隠れたり、助けを求めたりしながら
きっと最後には食べられちゃうんです。
↑キャーーーー助けてーー
死体たちが蔓延した頃
この楽しいホラー系ライドも終点に到着。
最後まで逃げ続けていた登場人物たちにも
あっと驚くラストが用意され
映画はエンディングへと向かいます。
本作が確立した
みんなで観て楽しめるライド感覚のサバイバル・ホラー
は、後に多くのバリエーションを生み出し
ファイナル・デスティネーションなどを生み出して
いくのです。
ヽ(=´▽`=)ノ
と言う訳で次回は
怪物ぞろぞろ観察記録
というテーマで
ダイアリー・オブ・ザ・デッド
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
…あれ?推薦理由③は?
(・_・;)
あっ。すいません
推薦理由③は、日本ならではの理由です!
この映画の日本語字幕では
死者たちを変な名前で呼んでいます。
ハゲの死体はハーゲンタフ。
↑わ~ハーゲンタフだ!!
ドラム缶から蘇ったドロドロ死体はタールマン。
↑こい!タールマン!!
おばあさんの死体はオバンバ。
↑こちらオバンバ…なんか失礼ですね。
…そもそもバタリアンなんて言葉が存在しません。
これは、配給元の東宝東和の広報戦略!
映画の内容がコメディタッチなので
ホラーファンだけでなく、話題作好きの一般大衆に
なんだか面白そう!
という印象を与えようとして、キャッチーなタイトルで
見世物小屋テイストの宣伝をしたのです。
結果として、この戦略は大成功!
本家ナイト・オブ・ザ・リビングデッドより
知名度を得たバタリアンは後に、さらにパロディ化され
ゾンビ並に無神経なおばさんが主人公の
オバタリアンというコミックまで出現させる事になります。
そんな昭和の時代の
無理やり作ったかいぶつぞろぞろが楽しめるのも
この映画の魅力の一つなのです
ヽ(=´▽`=)ノ
↑チラシの後ろは、かいぶつぞろぞろ!
推薦理由③
伝説の東宝東和の
広報戦略で生み出された
ニセ怪物たちを観る事ができる
↑バタリアンの下にBATTALIONの文字
(そんな言葉、存在しません!)
これぞ驚異の東宝東和マジック!
ネットのない時代のハッタリ広告はこんな感じでした…
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