こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と辛苦の人生
というテーマで
ジャニス
リトル・ガール・ブルー
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
異端者の辛苦
社会に自分の居場所が無いという辛苦は
居場所がある人には
絶対に分からないと思います。
陽気な人々の集まるカリフォルニアで
周囲に理解者がいなかったティム・バートンは
陰鬱な世界を脳内に構築していきます。
↑ティム・バートンの描いた
シザーハンズのラフ・スケッチ。
…病んでますよね
故石田徹也氏の作品からは
社会に上手く溶け込めない人々の苦悩が
伝わってきます。
↑心の中の辛苦が伝わって来る石田徹也氏の作品
では、歌で自分を表現し
ファンの人々に支持されている
ミュージシャンの方々は
孤独を感じないのでしょうか?
いいえ。
ミュージシャンにだって
孤独にさいなまれている人は
少なくないのです。
このシリーズで
本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。
推薦理由①
ソウルフルな歌手でさえ
心の中に孤独を抱えていることが
描かれた映画だから
ジャニス・ジョップリンは
1960年代後半に彗星のごとく現れた
ロック・シンガー。
↑ジャニス・ジョップリン
枯れたような声で絶叫する
ソウルフルな歌声は
今でも人々を魅了し続けています。
↑ジャニスは一度聴いたら一生忘れない稀有な歌声の持ち主。
「サマータイム・ブルース」は、第一声で圧倒!
けれど彼女の活動期間は
わずか4年間。
彼女は27歳の若さで
オーバードーズ(麻薬の過剰摂取)によって
帰らぬ人となってしまったのです。
↑ジャニス・ジョプリンの名でリリースする予定だった
はじめてのアルバム「パール」を収録中に
彼女は死亡してしまいます…
ジャニスはなぜ
死ぬほど麻薬に溺れたのでしょう?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
本作はドキュメンタリー映画。
彼女の仲間や家族へのインタビューを通して
ジャニス・ジョップリンの人生の軌跡と
実像へ迫っていきます。
↑ジャニスって、どんな人だったの?
そして、この映画からは
幼少の頃からずっと孤独だった
ジャニスの辛苦と
孤独に対する反動のような歌への傾倒が
伝わってきます。
彼女は、とても外交的な性格。
人に愛されるために
いつも積極的に行動します。
けれど、その行動は
常に周囲の人から否定され続けるのです…
↑右端が、子供の頃のジャニス。
満面の笑みですが
他者からは、距離を置かれています。
所属していたコーラスグループは
性格が災いして追い出されてしまったそうです…
彼女は居場所を求めて
高校、大学、サンフランシスコと
渡り歩きますが
常に、彼女の元から距離を置かれます。
けれど、だからこそ彼女の歌声は
切なく、そしてハートに突き刺さるのです。
↑常に全身全霊で歌うジャニス。
…という事は
ジャニスは性格が悪かったの?
いいえ。
恐らくそうではありません。
ジャニスは
自分と一緒にい続けてくれる人を
探し求めていたのです。
↑ずっとずっとずっと一緒にいて!
推薦理由②
他者からの愛を求める人は
孤独になった瞬間を
何よりも恐れる
彼女の歌詞は
私は捨てられてしまった
愛され続けていたい
きっと彼は戻って来る
という
切ない彼女の内面を歌ったもの。
けれど
そんな寂しさでいっぱいの性格だからこそ
周囲に人がいる時は
必要以上に明るく、はしゃいでしまうのです!
↑みんなが一緒にいてくれるライブは
彼女の心のよりどころ。
ジャニスは言います。
感情から音楽は生まれ。
音楽を聞くことで感情が生まれるのよ。
ジャニスの感情は常に
私を理解して、そして愛して欲しい
というもの。
けれど、その境地を理解して
ジャニスを最後まで支え続けてあげられる人は
残念ながらいなかったのです。
↑インタビューの時に見え隠れする笑顔と泣き顔。
ジャニスの心の中には
明るさと寂しさが同居していたのです。
ライブの時は、みんなに囲まれていても
ライブが終わればみんな
愛する人や家族の元へと帰っていきます。
けれどジャニスには
帰るべき心のふるさとがなかったのです
(ノ_-。)
ジャニスはその寂しさを
お酒や麻薬で紛らわしていきます。
↑カメラの前ではいつだって元気!
↑でも一人っきりと時は…
両親からは、距離を持たれたジャニス…
高校の同窓会に行っても
誰からも話しかけられなかったジャニス…
とても相性の良かった彼氏とは
疎遠になってしまったジャニス…
みんなに愛されたいと願い
常に明るく振舞い続けたジャニスですが
この世に居場所はあったのでしょうか?
享年27歳。
ジャニスは世を去ってしまいましたが
彼女の心の叫びは
今は私たちの心に届いています。
ジャニスは今
世界自由の人から愛されているのです。
推薦理由③
ジャニスの孤独な哀しみが
歌として昇華され
彼女の魂は今
多くの人に愛されている
↑彼女の歌のジャンルはブルース。
ブルースとは
哀しい人生を明るく歌うものなのです…
と言う訳で次回は
行き場のない辛苦
というテーマで
ハイエナ
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑ジャニスに限らず
早世してしまったミュージシャンは少なくありません。
ニルヴァーナのカート・コバーン
ドアーズのジム・モリスン
ジミー・ヘンドリックス
そしてエイミー・ワインハウス。
彼らはみんな
27歳でこの世を去ってしまったのです。
↑タイトルのリトル・ガール・ブルーはコチラ。
涙なしには聞けません…
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