こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と辛苦の人生
というテーマで
アクト・オブ・キリング
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
辛苦の人生…
このテーマについて考えるのであれば
フィクションだけを選ぶことはできないと思います。
もし家族が、ある日突然
何の理由もなく殺されたとしたら
一体どんな気持ちになるのでしょう?
しかも、家族を殺した人々が
英雄として賞賛されていたとしたら…
このシリーズで
本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。
推薦理由①
人を殺した心の呵責は
意外に感じないものかもしれない
という恐ろしい事実を
描いているから
本作はドキュメンタリー。
インドネシアで実際にあった
20世紀最大規模の大虐殺の後日談です。
20世紀最大規模の殺害?
( ̄□ ̄;)
それって大事件ですよね!
けれどインドネシアにおいて
この虐殺が断罪されることはありません。
その理由は
現在のインドネシア政府の体制側が
主体となって行った虐殺だから。
虐殺を行った人々は
国を救った英雄として
今でも裕福な生活を送っているのです。
↑虐殺者は、英雄として称えられています。
では実際に
どんな虐殺が行われたのでしょう?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
本作はアンワルという
虐殺に加担した老人へのインタビューを中心に
インドネシアで何が起こったかを
明らかにしていきます。
↑気さくで人の良いお爺ちゃんのアンワル。
アンワルにとって虐殺は
周囲の人たちから褒めてもらえる自慢話!
だから彼はとても楽しそうに
こんな感じで殺したんだよ!
と、インタビューに答えていきます。
↑ワシはあの時、この屋上で悪者を殺しんたじゃ!
↑向こう側に針金を巻き付けて
クイッと引っ張って…😊
彼には、殺人の呵責はありません。
このドキュメンタリー映画だって
自分の活躍を記録してくれいるのだと思い
自分がやったいろんな虐殺について
話してくれるのです。
そんな話をしているうちにアンワルは
いいアイディアを思いつきます。
そうだ!
ワシのやった偉業(虐殺)を
映画化してみよう!
と…
↑ワシの活躍(虐殺)を映画化するのじゃ!
そう。
勝利者側の視点で考えるなら
人殺しも英雄譚なです!
推薦理由②
紛争の勝利者が語る英雄譚は
相手への虐殺譚である
↑本格的に撮影を始めるアンワル!
これは、殺した相手が
天国でアンワルに会って感謝するシーン。
↑いっぱい殺して平和が訪れました~
この映画の監督は
そんなアンワルを批判せず
彼の証言にしたがって
再現映画を作っていくのをずっと写し続けます。
↑悪い奴らは家族もろとも皆殺しにしたぜ!
↑その後、奴らの家も焼いたぜ!
すさまじいですね。
(-"-;A
けれど…
拷問シーンを再現している時
アンワルは気づくのです。
あれっ?
これって、ひょっとして
とても残酷なことなのかも…と。
↑自分が拷問した相手の役を演じた時
アンワルは愕然とするのです。
殺される側になってみると
ものすごく残酷な行為なんじゃないか?
人間は鈍感な生き物。
相手と同じ状況に陥った時にはじめて
人の味わった辛苦が理解できるのかもしれません。
楽しそうに虐殺を自慢していたアンワルは
どうなっていくのか?
人は
自分のやった残酷な行為を理解した時
慙愧の念に責められるのです。
↑ワシがやったとこは… … …
推薦理由③
立場が変わると
考え方も変わるものである
↑「悪い相手を拷問した後で殺した」
というのと
「必死で命乞いしても無慈悲に殺された」
というのは表と裏の関係
実は同じ事柄なのです。
と言う訳で次回は
異端者の辛苦
というテーマで
ジャニス
リトル・ガール・ブルー
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑このドキュメンタリー映画は
美しいインドネシアで
多くの人を虐殺した事で
みんなから尊敬されているお爺さんが
自分を映画化する事で
自分が何をしてしまったのかを気づいていく
という
まるでフィクションのような本当の話。
そして、これと同じことはきっと
戦争や紛争に限らず
学校や仲間内でのイジメでも
同じことが言えるのではないでしょうか?
「問題のない私たち」は
そんな立場が入れ替わることで
イジメの本質を理解する女の子の映画です。
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