こんばんは
ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/

 

 

 

 

 

 

本日も

 

想像力と辛苦の人生

 

というテーマで

 

グッド・ネイバー

 

 

という映画を

 

ご紹介させて頂ければと思います。

 

 

 

 

 

 

他者がどのような人生を

送って来たのか?

 

というのは

 

相手が語らない限り知り得ない事。

 

 

 

 

 

だからこそ人は時に

 

相手の心の傷をえぐるような行為を

 

無自覚にしてしまうのです…

 

(ノ_-。)

 

 

 

 

 

 

このシリーズで

 

本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。

 

 

 

推薦理由①
自分の何気ない行為が
知らず知らずに
他者を傷つける可能性がある
というシチュエーションが
描かれているから

 

 

 

 

 

 

えっと…あせる

 

 

まず最初に

 

本作を観る前の注意点なのですが…

 

日本版のDVDには

 

このジジイ、かなりヤバイ

 

アレ?この老人、ちょっと行動が変・・・?! 

『ヴィジット』、『ドント・ブリーズ』に続く、
不気味“老人"スリラー! 

 

と書いてあるのですが

 

これは完全なフェイク・コピーです!!

 

 

 

 

 

このコピーだとホラー映画に見えますが

 

内容的には

 

ヒューマン・ドラマに分類される作品。

 

 

 

 

 

決して

 

不気味な老人の映画ではありません!!

 

ヽ(`Д´)ノ

 

↑あんまりのキャッチコピー!

 

とても良い作品なのに

まるでホラー映画扱いです。

 

 

 

 

 

 

けれど本作はサスペンス仕立て。

 

 

詳細を書いてしまうと

 

観る楽しさを奪ってしまう事になりますので

 

できるだけネタバレの無いように

 

ご紹介したいと思います。

 

 

 

 

 

 

主人公は今時の若者ショーンとイーサン。

 

↑ザ・今時!という感じのショーン(右)とイーサン(左)

 

 

 

 

 

 

二人は、こっそり他人の家に様々な仕掛をして

 

住人がその仕掛けにどう反応をするかを

 

撮影しようとしています。

 

 

 

 

 

 

いわゆるドッキリ映像ですね。

 

 

 

 

 

 

 

彼らのターゲットは

 

ショーンの家の隣人の老人。

 

↑ターゲットは隣の老人!!

 

 

 

 

 

 

老人をターゲットにしようと決めた理由は

 

近隣で有名な嫌われ者だから!

 

 

 

 

 

 

大人しいイーサンは見ず知らずの人の家に

 

無断で入るのに躊躇しますが

 

発案者のショーンはイケイケ!

 

 

 

 

 

傑作が撮れれば

 

ネットにアップして100回再生だ!

 

と大はしゃぎです。

 

↑ショーンはモニター3台を操るオタク青年。

 

天才肌のイーサンに頼んで

隣人の家に様々な装置を仕掛けます!

 

どんな映像が撮れるか楽しみ~!

 

 

 

 

 

 

彼らは老人が留守の間に

 

隠しカメラをセットして

 

お化け屋敷のような仕掛けをセットします。

 

↑よし!玄関に隠しカメラセットOK!!

 

 

 

 

 

彼らの仕掛けとは…

 

 

 

夜中に勝手に開閉するドア!

 

誰も操作せずにスタートする音楽!

 

突如ひび割れする窓!

 

 

 

 

 

さて、彼らの仕掛けたドッキリに

 

老人はどんな反応を示すのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

それは是非、皆さん自身の目で

 

ご覧になって頂ければと思います。

 

↑揺り椅子でウトウトしていた老人を

夜中にドッキリ!!

 

 

 

 

 

 

…これのどこがヒューマン・ドラマ?

 

( ̄_ ̄ i)

 

 

 

 

 

 

はい。

 

 

 

 

 

 

この映画では

 

二つの事実が隠されているため

 

展開だけ見ていると

 

二人のバカな青年たちの

 

老人への悪ふざけ映画のように見えます。

 

 

 

 

 

 

けれど、よく考えてみると

 

このイタズラ撮影には

 

矛盾点がある事に気づきます。

 

 

 

 

 

 

 

この手のドッキリ映像は

 

知り合いに仕掛けるか

 

公共の場でやらなくては

 

犯罪として訴えられてしまいます!

 

↑「ジャッカス」のイタズラの相手は友達。

 

もし他人にやる場合でも

公共の場所でやる事で

訴えられるリスクを回避しています。

 

 

 

 

 

 

他者の家に仕掛けた映像なんて

 

ネットにアップしたら

 

住居への不法侵入の証拠になってしまいます。

 

 

 

 

 

また、老人の反応を見た後

 

どのようにフォローするつもりなのかも

 

一切考えていません。

 

 

 

 

 

勝手に家に入り
老人を驚かせようとする

 

というのは

 

大変リスキーな行為です。

 

↑通報されれば犯罪者です!!

 

 

 

 

 

 

 

 

では、なぜショーンはこんな企画を?

 

 

 

 

 

それは観客である私たちに

 

は分かりません。

 

 

 

 

 

なぜならば私たちは

 

ショーンの人生をよく知らないからなのです。

 

 

 

推薦理由②
人間の行動を理解するには
親しくなる必要があり
知らない人の行動を理解するのは
不可能である

 

↑老人と直接顔を合わせた時のショーンの顔は

今、イタズラしていますという感じではありません。

 

彼と老人の本当の関係は?

 

 

 

 

 

 

そしてこの考え方は

 

隣人の老人にも当てはまります。

 

 

 

 

 

私たち観客が

 

老人の事を何も知らないように

 

青年たちも

 

老人の過去に何があったのかを

 

全く知らないのです。

 

 

 

 

 

 

だからこそ、このイタズラ実験は

 

加害者のショーンの思いも

 

被害者である老人の思いも

 

お互いに理解できないままに

 

思いもよらぬ結末へと向かっていきます。

 

↑夜中に怪異があった後

何故か老人は、鍵をかけた地下室へと

降りていきます。

 

一体なぜ?

 

その理由は、私たちもショーン達も

彼の過去を知らないので、分からないのです。

 

 

 

 

 

 

他者の辛い思いが

 

分かってあげられないからこそ

 

世の多くの悲劇は生まれてくるのです…

 

↑お化けの仕掛けが起こるたびに

不思議な行動にでる老人。

 

彼の心の中が分かった時

ショーンたちの行動が

思いもよらぬ結果を生み出してしまう事が

やっと理解できるのです。

 

 

 

 

 

 

推薦理由③
他者の心の痛みを
理解できないからこそ
無自覚の悲劇は生まれてくる

 

 

 

 

 

と言う訳で次回は

 

辛苦の知覚
 

というテーマで

 

アクト・オブ・キリング

 

という映画を解説してみたいと思いますので

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

 

↑イーサンは途中で

このイタズラの危険性を危惧しますが

彼は何も分かっていなかったのです。

 

ショーンの心の中の辛苦も

そして老人の心の中の辛苦も…