こんばんは
ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/

 

 

 

 

 

本日も

 

想像力と辛苦の人生

 

というテーマで

 

ヒメアノ~ル

 

 

という映画を

 

ご紹介させて頂ければと思います。

 

 

 

 

 

 

中学や高校の学生生活って

 

学生全員が楽しめる環境なのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

方向性も考え方も性格もバラバラの子供たちが

 

教室内で強制的に同じ勉強をさせられる…

 

 

 

 

 

 

 

これって大人なら確実に

 

人間関係のトラブルが発生する状況ですね。

 

 

 

 

 

 

だから当然、学生間にも

 

トラブルが頻発する事となるのです。

 

 

 

 

 

このシリーズで

 

本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。

 

 

 

推薦理由①

学生時代のせいで

人生がメチャクチャになってしまう

可能性があるという事が

描かれているから

 

 

 

 

 

 

主人公の岡田は

 

地味で存在感のない男。

 

 

 

 

 

地方から上京してきましたが

 

特に大きい目標があったわけではなく

 

清掃員として雇われています。

 

 

 

 

 

 

 

そんな彼の上司は

 

ちょっと我田引水な感じの安藤先輩。

 

↑自己中心的な論理の安藤先輩

 

 

 

 

 

安藤先輩と仲良くなった福田は

 

ある日安藤先輩から

 

恋の悩みを打ち明けられるのです。

 

 

 

 

 

 

安藤先輩が恋しているのは

 

カフェのかわいい店員のユカちゃん。

 

↑安藤先輩がボクの天使ちゃんと

勝手に呼んでいるユカ。

 

 

 

 

 

 

彼女に愛を打ち明けたい安藤でしたが

 

最近、彼女に付きまとっている男がいる事を知り

 

ストーカーじゃないかと心配しています。

 

 

 

 

 

 

 

…と、言っても

 

ユカちゃんと知り合いでないのに

 

勝手に彼女の事を心配している安藤だって

 

立派なストーカーですね

 

(-"-;A

 

 

 

 

 

 

けれど福田が

 

安藤がストーカーだと言う男の顔を見ると…

 

なんと福田の高校時代の同級生の

 

森田君だったのです!

 

↑高校時代と雰囲気が変わった森田君。

 

 

 

 

 

 

さて、森田君は本当にストーカーなのでしょうか?

 

そして安藤先輩の恋の行方は!?

 

 

 

 

 

 

それは是非、皆さん自身の目で

 

ご覧になって頂ければと思います。

 

↑天使ちゃんに微笑む安藤先輩。

 

…けれどユカは

別の人が好きになっていたのです。

 

 

 

 

 

 

この映画は、同級生の森田君が

 

実は常軌を逸した男だったというサイコスリラー。

 

 

 

 

 

 

情緒不安定で

 

人の生死を何とも思わない森田は

 

ある事がキッカケとなり

 

大都会で殺人行脚を繰り返していきます。

 

↑人を殺す事を何とも思っていない森田は

衝動的に人を殺していきます。

 

 

 

 

 

 

けれど…

 

森田は最初から異常者では

 

なかったのです!

 

 

 

 

 

 

福田は森田が高校時代に

 

ひどいイジメにあっていたのを知っています。

 

 

 

 

 

 

 

イジメに会う理由は

 

いじめっ子に目をつけられたから!

 

 

 

 

 

 

高校という閉鎖的な空間においては

 

他者をイジメて楽しむことが

 

学校へ来る目的になっている人も存在します。

 

 

 

 

 

 

大人だったら

 

法的に訴えることもできるのに

 

ただひたすらイジメられ続ける事になる

 

高校生という地獄…

 

 

 

 

 

 

そんな空間に閉じ込められたとしたら

 

人は狂うのではないでしょうか…

 

 

 

推薦理由②

高校生活とは

自力で問題解決できない空間に

閉じ込められた環境であり

その環境では

イジメる側もイジメられる側も

狂気を帯びる

 

 

 

 

 

 

では、そんな森田を

 

岡田は、止める事ができるのでしょうか?

 

 

 

 

 

はい。

 

 

 

 

 

ここが、この映画の

 

本当に恐ろしいところ。

 

 

 

 

 

岡田は、存在感が希薄なため

 

誰の力にもなれないのです!

 

↑岡田は

存在感を否定された人間です。

 

 

 

 

 

 

安藤の恋も、森田の暴走も

 

彼は手助けすることができません。

 

 

 

 

 

 

 

それどころか

 

森田が狂ってしまった原因が

 

自分にあると思い

 

責任を感じていた岡田は

 

森田が、岡田の事なんて忘れていた事を知り

 

ショックを受けるのです。

 

 

 

 

 

 

 

森田のように

 

狂気を原動力にすることもできず

 

誰からも存在感を認められない

 

空気のような岡田は

 

ある意味森田以上に

 

悲惨な存在なのかもしれません…

 

 

推薦理由③

主体性なく生きていると

存在を認識されなくなっていく

 

↑ユカちゃんに愛を告白された岡田ですが

彼の主体的な要求は

全てユカに否定されてしまいます。

 

ユカにとって岡田は

本当に必要な存在なのでしょうか…

 

 

 

 

 

 

狂ってしまった森田と

 

誰からも意識されない岡田は

 

共に

 

輝いた人生を歩めていない

暗がりに張く

小さなトカゲのような存在

 

なのかもしれません…

 

↑ヒメアノ~ルという言葉は造語。

アノ~ルがトカゲなので

ヒメトカゲという意味ではないかと言われています。

 

ひっそりと壁に張り付く無力で小さいヒメトカゲ。

そういう生き方って

人間として充実していると言えるのでしょうか…

 

 

 

 

 

 

と言う訳で次回は

 

限界MAXの心の中

 

というテーマで

 

ゴッド・ブレス・アメリカ

 

という映画を解説してみたいと思いますので

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

 

↑原作者の古谷実の作品「ヒミズ」も

主人公の高校生が

高望みしないことで安全な人生を送りたい

という

後ろ向きな生き方を選択します。

 

作者にとって高校生活とは

実存に対する不安と絶望の場所

なのかもしれません…