こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
ヒスパニック見聞録
というテーマで
ポルトガル、ここに誕生す
ギマランイス歴史地区
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
映像出典:https://www.cinematerial.com/movies/centro-historico-i2293272/p/o11l1ase
前回でヒスパニック系映画のご紹介は
おしまいなのですが
折角なので、スペインのお隣にチョコンとある
ポルトガルという国
についても考えてみたいと思います
ヽ(=´▽`=)ノ
↑こちらがポルトガルの国旗。
スペインのものと違って馴染みが薄いですね…
映像出典:
スペインってどんなイメージ?
と人に聴けば
色々な答えが返ってきそうです!
カルメン、闘牛、エル・グレコ、ピカソ、
サクラダファミリア、サングリア、パエリア…
まだまだいっぱい出てきそうですね
ヽ(=´▽`=)ノ
↑フラメンコなんてのもスペインのイメージです。
映像出典:https://www.tumblr.com/search/Flamenco
では、ポルトガルと言うと
一体何を想像するでしょう?
カステラの元祖パオンデロー?
カルタの語源となったカルタ(カード)?
バスコ・ダ・ガマやエンリケ航海王子?
…
どれもマイナーな感じですね。
( ̄_ ̄ i)
そう!
我々日本人にとってポルトガルは
あんまり馴染みのない国のような気がするのです。
ですのでひょっとすると多くの人が
ポルトガルとスペインって
おんなじような国なんじゃないの?
と思っていねかもしれませんが
実はポルトガルとスペインは
全く異なる人々が住んでいる国なのです!
ポルトガルに住んでいるのは
ヒスパニック(スペイン系)ではなくポルトガル人。
ですので街並みや文化も
スペインとは異なっているのです。
↑スペインとはちがう雰囲気のポルトガルの街並み。
写真出典:http://embaixadadeportugal.jp/en/cultural/world-heritage-in-portugal/
本日の作品は
そんなポルトガルの古都ギマランイスを舞台にした
4つのショートムービーで構成された映画。
ギマランイス?
どこ??
(-"-;A
はい。
ギマランイスは
ポルトガル王国の初代国王
アフォンソ1世が生まれた場所で
ポルトガル誕生の地とも言われている街。
世界遺産にも登録されている
歴史的な街なのです。
でも、何でそんな所が舞台なの?
それはギマランイスが
EU内で毎年交代で選ばれる欧州文化首都に
2012年に選ばれたから!
つまり本作は
文化首都に選ばれた
ギマランイスをモチーフにした映像作品を
欧州の芸術系監督に撮ってもらう
という
とても素晴らしい企画なのです!
選ばれたの4人の監督は
フィンランドのオフ・ビート監督
アキ・カウリスマキ
↑代表作は、ソビエトのヘナチョコ楽団が
アメリカへ出稼ぎに行くレニングラード・カウボーイ!
地元ポルトガルの
ハード・ドキュメンタリー監督
ペドロ・コスタ
↑代表作は、ポルトガルの貧困を容赦なく描いた
ヴァンダの部屋!
隣国スペインの叙情系監督
ビクトル・エリセ
↑代表作は、多くの事を語らず、多くの事を描いた
絵画的な傑作ミツバチのささやき!
そして
この作品が公開された時104歳という
ポルトガルの伝説
マノエル・ド・オリヴェイラ
↑日本ではほとんどの作品が未公開ですが
1942年から作品を発表し続けている生きる伝説監督です。
(ポスターの家路は日本公開されています)
…これって
メチャクチャ豪華なラインナップです。
彼らが描いたギマランイスは
一体どんな世界なのでしょう?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑日本語版予告で
この作品の魅力は充分に伝わってきます。
彼らはエンターテイメント系監督ではなく
描きたい世界を作り出す監督たち。
だからこそ、彼らの描いたギマランイスは
それぞれに魅力的です
そこは、何かが喪失された過去の街。
↑誰も訪れない斜陽のレストラン…
↑かつての植民地問題や内戦…
↑閉鎖された紡績工場で働いていた人々
↑今や観光客用の見世物と化したアフォンソ1世
写真出典:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=346299
どの話も哀愁に満ち
忘れ去られつつある古都ギマランイスに
忘れがたい印象を残しています。
かつて世界を席巻した海洋大国ポルトガルは
少しずつ歴史の表舞台から離れ
今はもう。世界の中心ではなくなりました。
けれど、そんなポルトガルだからこそ描ける
不思議な味わいのある空気感は
この映画によって
再び人々の目に留まる事となりました。
寂れた温泉地のような
不思議な趣があるギマランイス。
なんだかちょっと
行ってみたいくなりますね!
映画というのは
知らない文化や土地に興味を持つ
キッカケを作ってくれる
素敵なメディアだと改めて思いました
ヽ(=´▽`=)ノ
という訳で、これで本当に
想像力と
ヒスパニック見聞録
は、これにて終了!
皆様、長い間のお付き合い
本当にありがとうございました。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
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