こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も前回に引き続き
想像力と
ヒスパニック見聞録
というテーマで
エル・トポ
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
強さの道は修羅の世界。
最強となるべく
あらゆる手段を使って
勝利者となったエル・トポでしたが
そこに待っていたものは
空しさだけでした。
↑勝利の先には何もありませんでした~!!
写真出典:http://fripp21.blogspot.jp/2016/08/el-topo-1970.html
同行していた情婦に裏切られ
荒野に捨てられていたエル・トポですが
彼の命を救ってくれた人たちがいたのです。
それは…
無力な人々でした。
身体に障害があるという理由で村を追われ
洞窟の中に住み着いていた人々に
エル・トポは神として祭られ
20年もの間、昏睡状態となっていたのです!
↑20年で変わり果てた姿となったエル・トポ。
最強のエル・トポを救ってくれたのは
最弱の人々だったのです…
なんだか皮肉な結果ですね。
目覚めたエル・トポは
地下に閉じ込められている彼らに
恩返しをしたいと考えますが
強さしか追求してこなかったエル・トポには
彼らに与える物が何もありません!
だから彼は考えます。
これからは
仁愛に生きよう!
と…
↑私、目覚めました!
仁愛に!!
何とか洞窟から脱出したエル・トポは
町でお金を稼いでダイナマイトを購入して
洞窟の入り口を爆破で開放し
閉じ込められている虐げられた人々を
救おうと考えたのです!
心を入れ替えたエル・トポは
もはや武力には訴えるような事はしません。
↑すっかり悪相の消えたエル・トポは
善なる道を歩み始めます。
道化になり、下男となり、屈辱に耐え
ひたむきに金を稼ぐエル・トポは
果たして、彼を崇拝してくれた人々を
幸せにすることはできるのでしょうか?
それは是非、皆さん自身で
ご覧になって頂ければと思います。
↑町は悪徳と、邪教に塗れていましたが
エル・トポは暴力を否定し
善行だけで人々を救おうと必死に行動します。
どうぞ私に、窓を拭かせて下さい!!
写真出典:http://www.badmovies.org/movies/eltopo/
前半で、強さを求め
その先に何もない空しさを知ったエル・トポは
後半では、優しさを求めます。
愛に満ちた行動をすれば
果たして何が得られるのでしょう?
少なくとも強さよりは
素敵なものが待っていそうですね
ヽ(=´▽`=)ノ
…けれど、この映画のラストでは
そんな希望的観測は
木っ端微塵に打ち砕かれされてしまうのです。
力も無意味!
愛も無意味!
…では人間は一体
どうやって生きれば良いのでしょう?
↑どっちもダメなんですか~!!
はい。
この事について一生問い続ける事こそ
人生というものの意味と価値!
本作は、メキシコの荒野を舞台にした
人間哲学の映画なのです!
意味のある人生を歩むというのは
どういう事なのでしょう?
↑生きる意味とは何なのだ…
正解のない問いだからこそ
本作は今でも
衰えることのない魅力を放つ作品として
支持され続けているのです。
↑どちらの道でも本気で生きてきたエル・トポは
どちらでも幸福が得られませんでした。
では、私たちは…?
この映画は
意義ある人生とは何ですか?
という哲学的な問いを
観客に投げかけて終る作品なのです。
その他の素材出典:https://www.tumblr.com/search/EL+TOPO
という訳で次回は
世界に広がる
ヒスパニックの人々
というテーマで
タブロイド
という映画を解説してみたいと思います。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑映画の後編は、1970年代のジョージ秋山の
「デロリンマン」に似ています。
善意があれば人々は救えるのか?
善意だけのデロリンマンの行動は
いつも裏切られたり
無意味だったり
嘲笑される結果に終ります。
それでもデロリンマンは言うのです。
人々よ魂の故郷へ帰れ!
と…
けれどエル・トポは…
この映画のラストは
涙無しには見れないのです
(ノ_-。)
画像出典:http://p.twipple.jp/yUrpm
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