こんばんは
ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/

 

 

 

 

 

 

本日も

 

想像力と
ヒスパニック見聞録

 

というテーマで

 

17歳

(スペイン映画)

 


という映画を
 
ご紹介させて頂ければと思います。

 

 

 

 

 

 

前回のマーシェランドで

 

民主化した後にも残っていた独裁時代の暗部は

 

いつ頃消滅していったのでしょうか?

 

↑1980年が舞台のマーシュランドでは

独裁時の闇が残っていました…

 

 

音譜マーシュランドの回はコチラ音譜

 

 

 

 

 

 

 

私はスペインに住んでいた訳ではないので

 

詳しくは分かりませんが

 

スペインの闇が消えていくには

 

フランコ政権が終了して20年位の歳月は

 

必要だったと思われます。

 

↑政治に翻弄された一般市民が苦しみ続けた

スペイン内乱~独裁時代。

 

 

 

 

 

 

本日の17歳は1996年の作品。

 

 

 

 

 

 

フランコ政権が終わったのが1975年ですので

 

独裁が終わって約20年後の作品。

 

 

 

 

 


ですので作品には

 

精神的に開放されつつある

 

スペインの女性たちが登場するのです

 

\(^▽^)/

 

 

 

 

 

 

この映画は、全く見ず知らずの女性3人が

 

共に一夜を明かす物語。

 

 

 

 

 

 

全くタイプちがいの3人ですが

 

彼女たちからは、他のヨーロッパの国々と同じ

 

自由な空気が伝わってくるのです。

 

 

 

 

 

 

一人は

 

家賃が払えず家から追い出されたセールスレディ

 

↑酒と麻薬が大好きで

結婚なんて絶対しないと考えている自由な女性。

ただし所持金は0!

 

 

 

 

 

もう一人は

 

夫と喧嘩をして家を出た中年女性

 

↑夫に尽くしてきましたが、愛想を尽かし

有り金を持って家を出た女。

今まで自由に行動した事はありません。

 

 

 

 

 

そして最後の一人は

 

恋した男の子を捜すため家出してきた女の子

 

↑地元の祭で知り合った男に惚れて

家出してきた女の子。

ちなみに男の居場所はしりません!

 

 

 

 

 

 

彼女たちの最初の出会いは最悪!

 

 

 

 

 

 

中年女性のお金をセールスレディが盗んで逃走し

 

セールスレディを捕らえた女の子が

 

今度は彼女の盗んだお金を強奪して逃走する

 

という展開です!

 

 

 

 

 

 

…なんか無法地帯ですね

 

( ̄Д ̄;;

 

 

 

 

 


最悪な出会いの3人ですが

 

行くあてがないのは3人とも一緒!

 

 

 

 

 


だからこそ彼女たちは

 

喧嘩しながらも

 

一晩を一緒に過ごすこととなるのです。

 

↑なんだかんだで3人一緒!

 

 

 

 

 


彼女たちは全員

 

自分に正直に生きようと思っているので

 

他者への意見は辛辣!

 

 

 

 

 


それぞれの立場で

 

自分の考えを主張するのですから

 

常に衝突してばかりです。

 

↑直情系のヒスパニックらしく

言いたい事をズバズバと言い合う女性たち。

 

 

 

 


けれど…

 

 

 

 

 


どんな事を言っても

 

彼女たちを抑圧したり暴力を振るう男たちは

 

もはやこの映画には存在しません。

 

 

 

 

 

 


マーシュランドの時代のように

 

自分の感情を心の奥に隠しておく必要は

 

もはやなっていたのです

 

\(^▽^)/

 

 

 

 

 


ストーリーは

 

中年女のなくしてしまったカバンを探して

 

街を行ったり来たりするお話。

 

 

 

 

 


けれどこの映画は

 

カバン探しが重要なのではなく

 

劇中で彼女たちが語り合う

 

本音トークこそが最大の魅力なのです!

 

↑誰にも抑圧されず

自分の情熱を吐き出す彼女たち!

 

 

 

 

 

 

男を追っかけて来た女の子は

 

ロマンスと一途さを大切にしていますが

 

セールスレディは冷笑します。

 

 

 

 

 

 

彼女にとってロマンスは

 

とっくの昔に終わった幻想でしかありません。

 

↑あんたの思ってる恋愛は

ただの夢物語で終っちゃうんだよ!!

 

 

 

 

 

けれど中年女性にとっては

 

ロマンスは未体験!

 

 

 

 

 

 

 

だから彼女は

 

ちょっと少女が羨ましいのです。

 

↑人生に何も不安を感じてない女の子。

 

世間知らずですが

だからこそ楽しそうです!

 

 

 

 

彼女たちの意見には

 

どれも正解、不正解はありません。

 

 

 

 

 


そして、そんなやり取りを

 

男たちの目を無視して

 

自由に思い語る事ができるようになった

 

90年代の時代の空気は

 

それまでのスペイン映画にはなかった

 

爽やかさを感じさせるのです

 

↑腋毛大公開で、

自分の匂いについて女たちに尋ねる少女!

 

もはや男の後ろで隠れて泣いている

悲惨な女性は存在しません

 

 

↑マーシュランドで

後ろに隠れて何も言わなかった女性たち…

 

 

 

 

 

映画のラストで

 

ホテルに転がり込んだ3人でしたが

 

セールスレディがこっそり出て行ってしまい

 

3人の不思議な関係は

 

終わりになりそうになってしまいます。

 

 

 

 

 

 

でも、こんな関係を

 

終わらせてしまって良いのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

彼らは、それぞれ相手への想いを心に秘め

 

深夜のディスコへと集まってきます。

 

 

 

 

 


一体3人はどうなっちゃうの?

 

 

 

 

 

 

それは是非、皆さん自身の目で

 

ご覧になって頂ければと思います。

 

 

 

 

 

 


フランコ政権が終わって20年。

 

 

 

 

 

 

一番若い女の子は

 

もはや独裁政権時代を知らない世代です。

 

↑彼女にとっては

抑圧された時代を引きずる理由はありません。

 

 

 

 

 

そう。

 

 

 

 

 

 

 

悲しく辛い時代も

 

知らない世代が育つことで

 

昔の出来事へとなっていくものなのです。

 

 

 

 

 

 


という訳で次回は

 

自国内での次世代育成

 

というテーマで

 

ルドandクルシ

 

という映画を解説してみたいと思います。

 

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

 

↑日本のポスターですと

17歳の女の子のロードムービーみたいですが

この映画はどちらかというと

「テルマ・アンド・ルイーズ」や

「女はみんな生きている」などのような

女性たちの精神的な開放を描いた作品なのです

ヽ(=´▽`=)ノ

 

 

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