こんばんは
ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/

 

 

 

 

 

 

本日も

 

想像力と
ヒスパニック見聞録

 

というテーマで

 

ゲルニカ

 


という映画を
 
ご紹介させて頂ければと思います。

 

 

 

 

 

 

近代のスペイン絵画の巨匠といえば

 

パブロ・ピカソ

 

↑異能の巨人ピカソはスペインの芸術家

 

 

 

 

 

 

子供の頃から超絶技巧だった天才ピカソは

 

従来の絵画技法ではなく

 

今までなかった考え方で描かれた絵を描くことで

 

現代アートの基盤を生み出していきました。

 

↑10代でこの画力があったからこそ、

“技巧ではない芸術”を目指すとこができたピカソ

 

 

 

 

 

 

ゲルニカは、そんなピカソの作品の中で

 

最も知名度のある作品の一つ。

 

 

 

 

 


この絵に何が描かれているのかは

 

誰が観ても明白です!

 

 

 

 

 


この絵は地獄絵図です。

 

 

 

 

 

 

けれどピカソの描いたのは

 

空想の地獄ではなく

 

現実に起こった地獄のような事件について。

 

 

 

 

 

 

 

この絵は、スペインのゲルニカという村が

 

無差別爆撃によって廃墟と化した事に対する

 

怒りと哀しみの映像化なのです。

 

↑ある日突然爆撃を受けて壊滅したゲルニカ

 

 

 

 

 


ピカソは無差別爆撃による悲劇を

 

ゲルニカ村だけの問題に矮小させないため

 

あえてゲルニカを連想させるようなシーンは描かないことで

 

人類誰もが

無差別爆撃の恐怖を感じ取れる絵

 

として完成させました。

 

↑理不尽な死への慟哭

 

 

 

 

 

 

このアイディアは大成功!

 

 

 

 

ゲルニカは

 

スペインの村の問題ではなく

 

戦争の惨禍と悲劇を描いた絵として

 

そして

 

ピカソの代表作の一つとして

 

永久に覚えられることとなりました

 

\(^▽^)/

 

 

 

 

けれど、これによって

 

困った問題も生まれてきたのです。

 

 

 

 

 


あまりに有名になったピカソのゲルニカは

 

ゲルニカという村の存在をかすませ

 

ゲルニカで何が起こったのかも

忘れさせてしまった

 

のです!

 

↑ゲルニカという絵が有名になる程

ゲルニカで何が起こったかは忘れられてしまい

「ピカソの有名な絵」

として記憶されるようになってきました。

 

だからパロディ作品も、溢れています。

 

 

 

 


きっと本作は、そんな状況だからこそ

 

作らなければならなかった映画。

 

 

 

 

 

映画の内容は

 

スペイン内戦下の状況と

 

ゲルニカ爆撃がどのようなものであったのかを

 

描いたものです。

 

↑その日ゲルニカで、一体何が?

 

 

 

 

 


スペイン内戦は

 

国内が右派と左派に分裂して戦った内戦。

 

 

 

 

 

両派が海外に協力を求めたことで

 

世界大戦の前哨戦のようなものとなりました。

 

 

 

 

 

 

政府を運営している左派の共和国側は

 

ソビエト連邦に協力を依頼。

 

 

 

彼らから軍事や資金の援助をもらうかわりに

 

左派はソビエトの監視下におかれ

 

言論の自由が抑圧されていきます。

 

 

 

 


対する右派は反乱軍は

 

フランコ将軍がファシズム政権の樹立を目指し

 

ドイツに協力を仰ぎます。

 

 

 

 

 

 


つまりスペイン内戦は

 

気がつけば

 

共産主義 vs ファシズム

 

という

 

独ソ代理戦争になっていたのです。

 

 

 

 

 

 


そんな状況の中で反乱軍側は

 

ドイツ軍に依頼して

 

共和国側の人間が住んでいる場所を

 

爆撃するよう要請。

 

 

 

 


つまり

 

自国民を他国に頼んで

爆撃してもらう

 

という

 

恐ろしい状況が生まれたのです。

 

 

 

 

 

しかも

 

当時のゲルニカには政府軍はおらず

 

無差別爆撃の被害を受けたのは

 

ほとんどが一般市民。

 

 

 

 

 

ゲルニカがショッキングだったのは

 

戦闘地域ではない場所に

 

他国の軍隊が空爆し

 

破壊しつくしていったからなのです!

 

↑平時の爆撃の3倍の爆弾を投下したドイツ軍。

この無差別爆撃は電撃戦と呼ばれ

第2次世界大戦でも両軍で多用される事となりました。

 

 

 

 

 

 


では、インターネットなどが無い時代

 

ゲルニカの状況は

 

どうやって世界に伝えられたのでしょう?

 

 

 

 

 


本作の主人公は

 

ゲルニカの悲劇の第一報を伝えた

 

ロイターの記者ヘンリー。

 

 

 

 

 

この映画は

 

アメリカ人の記者の目から見た

 

戦時下の理不尽な状況と

 

ゲルニカで起こったこと悲劇が

 

描かれているのです。

 

↑ヘンリーはゲルニカで何を見たのか…

 

 

 

 

 

 


という訳で次回は

 

映画ゲルニカの内容について

 

解説してみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆



↑この作品は

ゲルニカという絵に描かれていた事を

理解するための映画なのです。

 

 

 

ゲルニカ [DVD]ゲルニカ [DVD]
4,104円
Amazon