こんばんは
ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/

 

 

 

 

 

 

本日も

 

想像力と
ヒスパニック見聞録

 

というテーマで

 

ファーストフード・ネイション

 

 

という映画を

 

ご紹介させて頂ければと思います。

 

 

 

 

 


前回のメルキアデス・エストラーダの3度の埋葬で

 

メキシコ人がアメリカへと行く理由が

 

不法就労のためと解説いたしました。

 

音譜メルキアデス・エストラーダの回はコチラ音譜

 

 

 

 

 

 

けれど、どうして危険を冒してまで

 

不法就労をしようとするのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

本日のファーストフード・ネイションは

 

メキシコの不法就労は
世界経済の構造的な問題に

起因している

 

という事を描いた作品です。

 

 

 

 


世界経済の構造的な問題?

 

 

(-"-;A

 

 

なんか難しそうですね…

 

 

 

 

 


いいえ。

 

 

 

 


この作品は

 

食の安全や不法労働の移民問題を

 

分りやすくドラマ化した社会派映画なのです。

 

↑この作品は、様々な切り口で解説できる映画。

全部を説明すると長くなりすぎるので

今回は「メキシコ移民問題」に絞って解説いたします!

 

 

 

 

 

この映画は

 

ファストフードのハンバーガーが

 

どのような状況下で作られているかを

 

2つの視点で描いていきます。

 

 

 

 

 

 

1つ目の視点は

 

ファストフードの経営者側の視点。

 

 

 

ハンバーガーチェーンのミッキーズでは

 

現在、問題に直面していました。

 

↑新製品のビッグワンは大好評なのですが…

 

 

 

 

 

その問題とは

 

使用しているパテに
大腸菌が混入していた!

 

といもの。

 

 

 

 


つまりパテに牛の○コが入っていた

 

という事ですね。

 

↑みんなが食べるバーガーの中に…汗汗

 

 

 

 

 

 

この事態を重く見た経営者側は

 

マーケティング部長のドンに

 

パテ工場の視察を命じます。

 

↑ドンは、マーケティング会社から転職した外部の人。

 

彼は、工場の事を調べるうちに

様々な悪い情報を知ってしまうのです…

 

 

 

 

 

視察に行ったドンは

 

工場の清潔な生産体制に満足しますが

 

実は工場見学で見る事ができるのは

 

見せても問題のない部分だけ!

 

↑わー。整然として清潔な工場ですね~。

 

…見せる所はね!

 

 

 

 


だから2つ目の視点は

 

一般社会には見せない労働者の実態!

 

 

 

 

 

 


激安でパテを製造する工場では

 

移民を労働者として使っていたのです!

 

 

 

 

 

 

 

彼らはメキシコから不法移民。

 

 

 

 

 

 

なけなしのお金を払い

 

国境を越えてアメリカへとやって来ました。

 

↑徒歩で国境を越えると…

 

 

↑彼らを仕事に斡旋する業者の車が待っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

けれど彼らは

 

強制労働者ではありません。

 

 

 

 

 

時給10ドルで働かせてくれるパテ工場は

 

メキシコよりずっと稼げるのです!

 

↑アメリカへ来る理由は

貧乏なメキシコでの生活からの脱却なのです!

 

 

 

 

 

 

映画の途中

 

工場の労働問題を追及された関係者は

 

こう言います。

 

 

 


俺は、メキシコが嫌いじゃない。

 

いや、好きだといっていい!

 

あそこは、空気もきれいで

美しい海岸もある。

 

 


だけど、メキシコの貧困は

想像を絶する!

 

大人の給料は1日3ドルだ!


だから時給10ドルで働くここでは

彼らは1日で1ヶ月分の給料を稼げるんだ。

 

 

これって悪い事なのか?

 


もしメキシコ人を全員クビにしたら

彼らは、幸せになれるのか?

 

 

↑工場関係者はなんとブルース・ウェイン!

端役ですが、結構グサッと来るセリフを言うのです。

 

 

 

 

 

 

( ̄_ ̄ i)

 

 

 

 

 

そう。

 

 

これが経済構造の問題なのです!

 

 

 

 

 


激安商品を好む消費者

 

それに応えようとする企業

 

効率化を求められる工場

 

低賃金でも喜ぶ労働者

 

↑みんなの希望によって

ファストフードというのは作られていくのです。

 

 

 

 

 

全てのサイクルが絡み合うと

 

何か問題があったとしても

経済構造の歯車は

誰も破壊することができないのです。

 

↑ちなみにベンは大腸菌の調査の前に

率先して、調香師に

バーベキューソースのようなニセの香りを

作らせています。

 

彼だって

激安のためなら何だってするのです!

 

 

 

 

 

この映画では

 

幸せになるために

 

アメリカに渡ったメキシコ人たちは

 

効率化を最優先する工場で働くうちに

 

麻薬に依存になったり

 

事故にあったりして

 

より悲惨な生活へと堕ちて行きます。

 

↑激安で働く日々の先に待っていたものは

事故のよって失った未来

だったのです…

 

 

 

 

 

けれど…

 

彼らの代わりはいくらでもいるのです。

 

 

 

 

 


映画のラストでは

 

メキシコから新たな不法移民がやって来ます。

 

 

 

 

 

 

けれど彼らの働く場所は

 

決して幸福を保証する所ではないのです。

 

↑坊やたち。ようこそアメリカへ!!

 

けれど彼らは

どんな仕事に就くのでしょう?

 

 

 


 

メキシコ自体が貧困問題を解決しない限り

 

カルテル・ランドのような麻薬売買も

 

本作のような不法就労者も

 

決して解決しない問題だと思います。

 

↑アメリカの地方都市の現状。

 

ああ。日本だって似ていますよね!

 

安い食べ物には、安価な労働者。

当然そこには、幸福なんてないのです!

 

 

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

メキシコの貧困の

始まりは?

 

というテーマで

 

アラモ

 

という映画を解説してみたいと思います。

 

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

 

↑英語を話せないメキシコ人の不法移民は

サービス業などには就けません。

 

彼らの夢見たアメリカでも

彼らは底辺の生活に追い込まれるのです…